第8回 意外な「あの機種」が健闘――カメラを“素早く”使える機種はどれ?最新ケータイ徹底比較(au 2009年春モデル編)(2/3 ページ)

» 2009年05月01日 01時56分 公開
[田中聡,ITmedia]

オートフォーカス機能:速度と操作性ともに「CA001」が優秀

 カメラのオートフォーカス(以下AF)は10機種とも利用できるが、ここではKCP+端末のみ検証した。AFは自動でピントを合わせてくれる便利な機能だが、フォーカスに時間がかかるとシャッターチャンスを逃す恐れもあるので、1秒前後で素早くフォーカスしてくれるのが望ましい。この中では約0.9秒のCA001、約1秒のH001、約1.2秒のSH001が高速だ。そのほかの機種も1秒台でピントを合わせられたが、Premier3は約3秒と遅い結果になった。

 Premier3、S001、T001、CA001、SH001はサイドキーの半押しによるフォーカスロックができるので、横向きで撮影するときに便利だ。S001、CA001、SH001は「顔検出AF」と、複数のエリアからピントを合わせられる「マルチAF」にも対応しており、AF対応機の中でも一歩進んでいる。

 タッチパネル対応のCA001は、「シングルポイントAF」「9ポイントAF」に設定した場合、画面上のAF枠をタッチするとフォーカスロックができる。フォーカス速度と範囲、使えるキーや操作性を考えると、CA001が特に優秀だといえる。

オートフォーカス機能
フォーカス速度 フォーカスロックキー 顔検出AF マルチAF
Premier3 約3秒 EZキー、サイドキー半押し ○(最大3人)
S001 約1.4秒 EZキー、サイドキー半押し ○(最大3人)
H001 約1秒 EZキー ○(最大9人)
T001 約1.6秒 EZキー、サイドキー半押し ○(最大5人)
CA001 約0.9秒 EZキー、サイドキー半押し ○(最大9人)
SH001 約1.2秒 EZキー、サイドキー半押し ○(最大5人)
P001 約1.8秒 EZキー

photophotophoto CA001は画面上のフォーカス枠をタッチすると、その部分にピントを合わせられる(写真=左)。SH001は6つのフォーカス設定を用意する(写真=右)

そのほかの撮影機能:S001が充実、高感度撮影はSH001が有利

 詳細な撮影機能は、カメラ機能に注力したS001がやはり充実している。特筆すべきは、8つのシーンを自動で認識して露出やホワイトバランスを調整する「おまかせシーン認識」だ。現行のケータイでシーンの自動認識ができるのはS001のみ。このほか、3段階からレベルを設定できる「スマイルシャッター」や、連写した7枚から笑顔が美しく写っている写真を選んでくれる「おすすめBestPic」も利用できる。

 暗いシーンでの撮影に強いのは、この中では唯一CCDカメラを備えるSH001だ。SH001はISO100〜2500や「高感度オート」といった設定ができ、暗い場所でも比較的鮮明な写真を撮れる。S001もISO1600相当の高感度撮影ができるが、ISO感度の手動設定はできない。

そのほかの撮影機能
手ブレ補正 シーンモード 笑顔検出 高感度撮影モード(ISO感度設定) 撮影補助線
Premier3 7種類(人物、風景、夜景、暗闇、スポーツ、ビーチ&スノー、パーティー)
S001 7種類(人物、風景、夜景、暗闇、スポーツ、ビーチ&スノー、パーティー) ○(ISO1600)
H001 7種類(人物、風景、夜景、トワイライト、食べ物、スポーツ、パーティー)
T001 12種類(美肌、美白、日焼け、風景、夜景、ナイト、グルメ、パーティー、文字、雪、あざやか、あっさり)
CA001 11種類(人物、風景、夜景、人物+風景、トワイライト、食べ物、文字、スポーツ、パーティー、モノトーン、セピア)
SH001 3種類(夜景、文字、スポーツ) ○(オート、高感度オート、100、200、400、800、1600、2500)
P001 12種類(美肌、美白、日焼け、風景、夜景、ナイト、料理、パーティー、文字、雪、あざやか、あっさり)
NS01 7種類(人物、風景、食べ物、スポーツ、夜景、夕焼け、メモ・地図)
NS02
K001 7種類(人物、風景、食べ物、スポーツ、夜景、夕焼け、メモ・地図)

photophotophoto S001は「おまかせシーン認識」と「高感度撮影」が利用できる(写真=左、中)。SH001はISO感度の数値を手動で設定できる(写真=右)

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