何枚も続けて画像を撮影する場合、素早く保存できないと、手軽に使えるケータイのカメラとしては不満が残る。特に大きいサイズの画像を保存する場合と、外部メモリに保存する場合は時間がかかることが多いので、気になるところ。KCP+端末は3Mサイズ、KCP端末は2Mサイズで本体と外部メモリへの保存時間を計測した。
KCP+端末は、T001が本体と外部メモリどちらにも1秒台で保存でき、最速だった。次いでCA001とSH001も2秒台とまずまずの結果。S001は外部メモリへの保存に約4.2秒かかり、この中では最も遅かった。
T001はカメラの起動速度もKCP+端末の中では最速で、「カメラを素早く使う」という点では隠れた実力を秘めた機種だといえる。
KCP端末は3機種とも大差なかったが、どの機種も本体よりも外部メモリの方が素早く保存できるという意外な結果になった。
撮影した画像を閲覧する際、データフォルダのサムネイルの表示速度が遅いとストレスがたまってしまう。3Mや5Mなどの大きなサイズのデータは仕方ないが、壁紙サイズ程度の画像はぱぱっと素早くサムネイルを表示してほしい。
そこで、ディスプレイの解像度に合わせて、KCP+端末は480×854ピクセルの画像、KCP端末は240×400ピクセルの画像を本体データフォルダの「グラフィック」フォルダにコピーし、サムネイル12枚の表示速度を計測した。画像はそれぞれ1つの同じデータを使った。
KCP+端末は表示に5秒以上かかる機種が多い中、S001は3.6秒、Premier3は4.1秒とソニー・エリクソンの2機種が速かった。とはいえ、最速だったS001の3.6秒が「高速」かといえば微妙なところ。壁紙サイズ程度のデータは、2秒前後でサムネイルを表示してくれるとありがたい。
なお、Premier3とS001は、microSDを保存先にして「カメラモード」で撮影した場合、640×480ピクセルにリサイズされた「ミニフォト」が本体に保存される。ミニフォトフォルダを利用すれば、3Mや8Mなど大きなサイズで撮影した画像のサムネイルも素早く確認できる。
KCP端末は、KCP+端末よりも解像度の低い240×400ピクセルの画像を使ったこともあり、3機種とも3秒未満でサムネイルを表示できた。NS02がほぼ一瞬でサムネイルを表示できたのには驚いた。
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