マイクロソフトが5月7日に公開したWindows 7製品候補版(RC)。Windows Live IDがあれば無料でUltimate版をダウンロードでき、有効期限は2010年6月まで利用できるうえ、“(Vistaはもちろん)XPより快適”などの下馬評もあって、試しにインストールして使っている人も多いのではないだろうか。
かく言う+D Mobileでも、大型連休が終わるという現実から逃避するべく、MacBook(MB466J/A)にWindows 7 RCをインストールしてみた。MacのBoot Camp環境にWindows 7 RCをインストールする方法は、こちらをご覧いただきたいが、注意したいのはWindows環境にMac Book用ドライバを設定するBoot Campインストーラーがすんなり動かない点だ。Windowsのバージョンチェックでけられるため、Boot Campフォルダ内のドライバを1つずつ手動でセットアップするか、インストーラーのパラメータを改変してバージョンチェックを回避する必要がある。
ということで晴れてWindows 7マシンとなったMac Bookに、イー・モバイルの「Touch Diamond(S21HT)」をUSBでつないでみた。自動的にドライバがインストールされ、Windows Mobile デバイス センターが起動。同期するデータの種類やデバイスの名前などを設定すると、端末の管理画面になった。Windows標準の同期ソフトは、Windows XPではActive Sync、Windows VistaからWindows Mobile デバイス センターが使われている。控えめだったActive Syncとは違い、Windows Mobile デバイス センターはかなり大きなウインドウで、接続しているWindows Mobile機のイメージもどでかく表示される。
細かく使い比べていないが、基本的な機能はActive SyncやVista版のWindows Mobile デバイス センターとは変わりないようだ。PIMデータの同期も試してみたかったが、母艦側にOutlookをインストールしていないので断念した。
さてイー・モバイルのWindowsケータイといえば、外部モデムとしても利用できるのが特徴。S21HTは下り最大7.2MbpsのHSDPA通信に対応している。そこでWindows 7 RCに接続した端末で「インターネット共有」を起動してダイヤルアップすると、PCもあっさりとインターネットにつながった。通信速度の実測値は1.86Mbps(測定3回の平均値)と、なかなか高速だ。
続いてBluetooth接続にもチャレンジしてみる。端末をBluetooth検出可能にすると、すぐにWindows 7 RCが端末を見つけるので、パスキーを設定してペアリングは完了。Bluetooth接続時のドライバがないという警告がでるが、同期とPAN(Personal Area Network)によるインターネット接続は行えた。ただPAN接続は、端末側でダイヤルアップした後にWindows 7 RCから接続する操作をしなくてはならないため、あまり便利ではない。
ということで、(当たり前といえば当たり前だが)案外スムーズにつながってしまったWindows 7 RCとWindowsケータイ。今度は、Windows 7 RC上の仮想環境でXPを提供する「Windows XPモード」(Windows XP Mode)と、Mac OS X上の仮想環境で動作するWindows 7 RCにWindowsケータイをつなげてみたい。
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