KDDIは5月25日、au向けの新しい定額サービス「指定通話定額」と「ダブル定額スーパーライト」を発表した。
「指定通話定額」は、月額390円で、ユーザーが登録した最大3件のau携帯電話への国内通話料が24時間無料になる割引サービス。通話料のほかに、指定先へのCメール送信も無料になり、指定先へのテレビ電話通話料は60%オフとなる。
指定できる回線を3件としたことについて、KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋誠氏は、「よく電話をかける相手は1〜2件という人が多い調査結果が出ているので、それにもう1件を加えて3件とした」と説明した。
指定通話定額は、WINの全プランとCDMA 1Xの一部プランで適用できるが、最大3件のau携帯と一般電話、IP電話への通話料とテレビ電話通料が半額になる「指定割」との併用はできない。
指定通話定額の受付と適用は2009年8月10日からで、月の途中に指定通話定額に申し込んだ場合、定額料の日割計算はできない。また、指定割の利用者は当月(8月)からは利用できず、翌月(9月)からの適用となる。
指定通話定額は法人名義でも契約でき、指定できる回線数は個人向けと同じく3回線まで可能。
「ダブル定額スーパーライト」は、定額料390円から利用できる、パケット通信料の定額サービス。「ダブル定額ライト」の1050円と「ダブル定額」の2100円よりも定額料の下限が安く設定されているのが特徴だ。定額料の上限は変わらず、EZwebとEメール利用時は4410円、PCサイトビューアー利用時は5985円、データ通信利用時は1万3650円となる。
ただし、ダブル定額スーパーライトの上限額到達までに適用されるパケット料金は0.105円となっており、ダブル定額ライトの0.084円とダブル定額の0.0525円よりも高い。
すでにNTTドコモとソフトバンクモバイルが、パケット定額サービスの下限を490円とする発表をしているが、auの「ダブル定額スーパーライト」は、「他社よりもさらに先へ進みたい」(高橋氏)考えから、下限を100円安い390円とした。一方で、ダブル定額スーパーライトのパケット料金(0.105円)は、ドコモの「パケ・ホーダイダブル」とソフトバンクの「パケットし放題2(仮称)」の0.084円よりも高い。
パケット定額サービスの上限額は、ドコモ、au、ソフトバンク3社とも4410円で横並びの状態となっている。上限額で“先を行く”かについて、高橋氏は「他社の動きを見ながら検討したい」とした。
ダブル定額スーパーライトの受付は8月10日からで、月の途中で申し込んだ場合の定額料は、日割計算となる。「大まかな棲み分けとして、通話関連の割引サービスは定額料の日割計算は不可、パケット通信関連の割引サービスは、定額料の日割計算は可としている」(KDDI広報部)という。
ダブル定額とダブル定額ライトの利用者は、当月(8月)からはダブル定額スーパーライトには申し込めず、翌月(9月)からの適用となる。
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