WiMAX対応機器や活用事例を紹介――UQブースInterop Tokyo 2009

» 2009年06月12日 17時52分 公開
[秋吉健(K-MAX),ITmedia]

 6月8日に開幕した「Interop Tokyo 2009」にUQコミュニケーションズが出展し、10日から展示を開始した。ブースでは、同社が6月8日の発表会で紹介したデータ通信端末や通信モジュール内蔵ノートPCを軸とした展示を行い、会場内でもひときわ高い注目を集めていた。

Photo 大盛況のUQコミュニケーションズブース。モバイルWiMAXをモバイルブロードバンドの基幹インフラにしようという意気込みが感じられる

 会場中央にはデータ通信端末とそれを活用した屋内用Wi-Fiゲートウェイやバッテリー内蔵のモバイルWi-Fiルーターなどが置かれ、ゲーム機とWi-Fi接続するデモを展開。また、デジタルサイネージへの活用例を紹介するなど、UQ WiMAXが幅広い分野で活用できることをアピールしていた。

Photo 沖電気工業がMVNO用としてラインアップする屋内用Wi-Fiゲートウェイセット「WiWiGW BR3000」にPSPを接続したデモ。ゲーム機を使ったネットブラウジングのほか、オンラインゲームなどでの活用も考えられる。こちらのモデルにはバッテリーも内蔵できる。(バッテリー使用の可否はMVNOキャリアで選択)
Photo UQコミュニケーションズで販売しているWiMAX Wi-Fiゲートウェイセット。WiWiGW BR3000と同型品となる。展示ではDSiにつないでネットブラウジングするデモを展開。このモデルにもバッテリーは搭載可能だが、今のところ提供予定はないという。(説明員談)
Photo データ通信カード「MW-U2510」とバッテリー内蔵のWi-Fiゲートウェイ「URoad-5000」。このような通信モジュールを接続するタイプのバッテリー内蔵型モバイルWi-Fiルータは今後のトレンドになりそうだ
Photo USB接続型WiMAXデータ通信カード「WMX-U01」とWiMAX対応Wi-Fiルータ「WMX-GW02A」。両製品ともアイ・オー・データ機器製となる。WMX-GW02Aにはバッテリーは搭載されず、おもに家庭用の据え置き型Wi-Fiルータとしての利用を考えているという(説明員談)
Photo これまでに同社が発表・発売したデータ通信カード。USB型をメインにExpressCard型やPCカード型もラインアップし、多くの機器で利用できるようにした

 ブースではほかにも、シャープ、デル、東芝、HP、パナソニック、オンキヨー、NEC、ASUSTeK、クラリオン、レノボ、富士通製のWiMAX通信モジュール内蔵PCのモックアップを展示。オンキヨー、東芝、パナソニック、レノボ製のPCは実際に稼動する実機も展示され、来場者が自由に操作できるようになっていた。

Photo PCへの組み込みを想定したインテル製のWiMAX/Wi-Fiコンボモジュール。現在はデータ通信カードなどを利用する方式がメインだが、いずれはWi-FiのようにノートPCの基本通信モジュールとしてWiMAXを活用していくことを目標としている

Photo WiMAX通信モジュールが内蔵された「Let'snote F8」(画像はパナソニックブースで撮影)
Photo Let'snote F8によるWiMAXの通信速度テスト。下りは9Mbpsに迫る速度が出ていた

 屋外用の基地局アンテナも各種展示され、これまでのSamsung製のほか、NECの大型基地局やアタッシュケースサイズのコンパクトな日立製小型基地局も公開されるなど、インフラ整備の強化とエリア展開の柔軟性についてもアピール。WiMAXの事業展開が順調であることを強調していた。

Photo 各ベンダーが提供する基地局。左からNEC製、サムスン製、日立製。ベンダーを複数用意する事により、コスト面でのメリットのほかにリスク分散ができるというメリットも生まれる

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