“10Mになっただけ”じゃない──AQUOS SHOTに込められたメッセージ荻窪圭が聞く「SH-06A」(2/3 ページ)

» 2009年06月22日 10時00分 公開
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シャッターを押すだけできれいに撮れる「シーン自動認識」

荻窪 使っていてAFとともに感心したのがシーン自動認識です。これもSH-06Aから搭載された新機能ですよね。

Photo 「シーン自動認識では、特に料理の認識にこだわりました」(坂口氏)

坂口 SH-03Aでバーコードリーダーと名刺リーダーの自動切り替えは実現していました。ここは一番分かりやすいところですね。その次の段階として、シーン自動認識は以前から検討の対象になっていたんです。でも難しいんですね。ケータイで撮る写真には、本当にいろいろな被写体がありますから。でも今回は搭載しようと決めました。そこで何と何をシーンとして識別していくかを選別し、まあだいたい外れないようにできました。「料理」にはこだわっています。ブログなどで、料理を写した写真はとてもよく見ますから。そこは弊社の女性スタッフが力を入れたところです。料理を認識するモードは絶対に入れよう、と。

荻窪 そう。いろいろなブログを見てると、よく料理写真がピンボケしてて気になってたんです。これはうれしいでしょうね。で、実際に使ってみて思ったのですが、いったいどうやって料理かどうかを認識しているんでしょう? 試してみると、ある程度お皿の形が見える構図だと、料理だと認識してくれるようですが。

坂口 普通は丸い器の上に何かが乗ってるようなものを料理として認識します。たくさんの料理写真から特徴を抽出して、料理らしいものを検出しています。

荻窪 だから近寄りすぎて器が見えてないとだめなんですね。

坂口 特に麺類には強いですね。パスタやラーメンはバッチリ認識します(笑)

荻窪 確かに、うどんを撮ったときはすぐ認識しました(笑)

坂口 今回SH-06Aで目指したのは究極のフルオートです。何も考えずにシャッターを押せば、きれいな写真を失敗なく撮れる。ケータイはいつも持ち歩いているものなので、シャッターチャンスとたくさん出会うんです。それをなんとか簡単に撮れるようにしたい。でもケータイで撮った写真は失敗が多い。それがなくなっていくと、すごいと思ってもらえるかなと。その点は、買っていただいた方に喜んでいただけると思います。

荻窪 各シーンの画質はどのように変えてるんでしょう?

Photo 「今回はノイズリダクションを弱めにして、ナチュラルで解像感のある写真に仕上げました」(河野氏)

河野広岳氏(以下敬称略) 例えば人物では肌色をきれいに撮りたいので、人物の写真だと判断したら、感度をISO100までしか上がらないようにしていますし、料理だとちょっと暗いところで撮ることがあるのでISO200まで上がるようにという感じですね。さらに人物だとエッジをやわらかめにして肌色はきれいに、といった処理もしています。特に女性の肌がきれいに撮れるように処理していますから、男性を撮ると肌が滑らかで気持ち悪いといわれることがあります(笑)

荻窪 弱い美肌機能がついているようなものですね。

河野 そう言えるかもしれないですね。

荻窪 画質といえば、SH-06Aで撮ってみて以前のモデルよりディテールの不自然さがなくなった気がしたのですが、前モデルとどこか設定を変えたのでしょうか?

河野 実はSH-01AやSH-03Aのときは、ノイズリダクションを重視してこの処理を強くかけつつ、エッジも強調していました。だからエッジ強調がめだってしまったのかもしれません。今回はノイズリダクションを弱めにして、ナチュラルで解像感のある写真に仕上げました。センサーが8Mピクセルから10Mピクセルになったことで、あんまりノイズリダクションを強めずに、解像感がアップするようにというのは心がけています。

荻窪 なるほど。納得しました。

河野 もう1つ、画質面での変化といえば、逆光モードにワイドダイナミックレンジ補正をいれたことも挙げられます。前のモデルでは、逆光時には明るさを上げるだけだったのですが、今回は階調をいじってきれいなコントラストを作るように処理してます。暗部を持ち上げて、ハイライト部には階調を持たせるというような処理ですね。

荻窪 でも逆光機能は手動で逆光モードにしないとダメなんですよね。残念なので、次はぜひ自動シーン認識で逆光処理をするか、逆光ボタンをつけてください。

坂口 そうなんですよね。どうやって機能を使っていただくかはいつも悩むところです。極端な話、いい機能なのにサブメニューの中の撮影メニューの中に入っていたりするともったいないですよね。なかなか使って貰えない。でも自分でセッティングして撮りたいという方のために、ISO感度もメニューから選べるようにしました。前回はオートのみだったので。

荻窪 あと手ブレ補正も搭載しましたね。普段はオフになってますが。

坂口 前回のモデルでは、静止画手ブレ補正が未対応だったので今回はぜひ入れよう、ということになりました。でも手ブレ補正処理はけっこうパワーを食うんです。デジカメは光学的に手ブレ補正をする機種が多いですが、ケータイはソフトウエアで6軸手ブレ補正を行うので処理が重くなるのです。今回は画素数も多いのでよけいに時間がかかります。その分、感度を上げてシャッタースピードを上げて撮るようにしています。

荻窪 だから標準でISO感度を「オート800」にして、ぶれにくいシャッタースピードで撮っているわけですね。まあ、手ブレを直してもシャッタースピードが遅くて被写体ブレしては意味がないですからね。画質を保てるなら、感度を上げてシャッタースピードを速くする方がいい。

坂口 われわれもその考えでやってます。それでも暗いときに少しでも明るく撮れるよう、高輝度のLEDフォトライトを用意しました。

高橋芳文氏(以下敬称略) 今回のフォトライトは力が入っています。ガイドナンバー1以上を目指しました。実際にけっこう明るくなりましたので、普通に夜の屋外で撮影してもちゃんと光が届くようになったかなと思います。顔くらいなら明るく撮れます。さらに被写体との距離に応じて光量調節をしていますから、マクロモードでも適正な明るさで撮れます。

荻窪 確かに今回は明るくてびっくりしました。

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