iPhone 3Gのパケット代を節約しようとして分かったことふぉーんなハナシ

» 2009年07月03日 16時57分 公開
[ITmedia]

 2008年後半から、世界的な経済状況悪化のあおりを受け、我が家の家計もけっこう厳しくなってきています。貯金を切り崩しながら生活するのにも限界があるので、抜本的なコスト削減に踏み切らざるを得なくなりまして、2009年が明けたころから、徐々に複数ある回線契約の見直しを進めてきました。

 その結果、各キャリアで複数あった回線は、プリペイド契約なども活用してほぼ1キャリア1回線以下に削減しました。ただ、それでもまだ月々の通信料は結構な額になります。そこでドコモ、au、ソフトバンクのパケット通信料は、いずれも2段階定額制であるところに目をつけ、基本的にパケット通信をする回線をどれか1つにしてしまおう!と考え、そのほかは極力通信をしない運用を試みてみました。

 最初に取り組んだのは、iPhone 3Gのパケット通信量の削減です。iPhone 3Gには無線LANがあるので、公衆無線LANやモバイルルーターを活用することで、パケット通信料を下げられるのではないか?と考えたからです。とりあえずすぐに解約するつもりはなかったので、iPhone for everybodyキャンペーンに申し込み、通信料の上限を4410円に下げました。さらに、普段は極力無線LANを使うようにして、1カ月を過ごしてみました。

 具体的には、MobileMeのプッシュをオフ、メールも自動フェッチはオフにして、無線LANの電波がないところで勝手に通信が発生しないように設定。あとは通信しそうなアプリも使わないよう努力しました。ただ、普段使いしながらパケット通信料を節約するのが目的なので、電源を切って1カ月放置したわけではありません。また3G通信を切ってしまうと電話の着信もできなくなってしまうため、エアラインモードなどにして使っていたわけでもないことはお断りしておきます。

 始めてみて分かったのですが、移動中にiPhone 3Gでパケット通信をしないように気をつけるのは、かなりのストレスです。Twitterクライアントも立ち上げられませんし、もちろんSafariはNG。メールも受信したら通信料が発生します。仕方なく通信をしないゲームやアプリを立ち上げてみるわけですが、電車などでの移動中にけっこうiPhone 3Gを活用していた身としては、なかなか厳しいものがありました。また、無線LANを検出してから接続するまでの間には、一瞬3Gで通信をしているような動作も見受けられました。

 1カ月後、パケット通信料を見てみたら、3800円ほどでした。その気になれば一切3G通信をしないような設定もできるわけですが、何が何でもパケット通信を使わないようにしていたわけではなく、そこまで劇的に環境を変えたわけではなかったため、何とか2段階定額の上限に行かない程度に抑えることはできましたが、削減できたのはたかだか600円でした。

 けっこう苦労して、ストレスを感じつつも我慢に我慢を重ねて努力したつもりだったのですが、結果は「−600円」。不便を感じながら中途半端に努力をしても、大幅な削減は望めないことが分かったので、結局、iPhone 3Gのパケット通信料削減はやめて、翌月からは普通に使うことにしました。

 iPhone 3Gでパケット通信料を減らすことなんて、考えるだけムダだったのです。iPhone 3Gの魅力は、いつでもどこでも3G回線を使って通信できること。その恩恵を享受しないのであれば、最初からiPod touchを使えばいいわけです。始める前に気が付くべきでした。

 最終的にiPhone 3Gはメインとして使いつつ、電話とメールが両方転送できるau回線を仕事用、家族とファミリー割引を組んでいるドコモをプライベート用として使う形で落ち着きました。目下の悩みは、この財政的に厳しい状況の中で、いつiPhone 3GSを購入するか、という点です。同じ悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

※読者の方から、「600円という金額の根拠が不明」とのご指摘をいただきましたので、加筆しました。(7/6 17:00)


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