ドコモが11万強の純増、ソフトバンクに肉薄――6月契約数

» 2009年07月07日 15時33分 公開
[田中聡,ITmedia]
グループ名 2009年6月純増数 累計(携帯シェア)
NTTドコモ 11万2400
 2in1:−1400
5486万4100(50.6%)
 2in1:43万9100
KDDI 4万3800 3099万6100(28.6%)
ソフトバンクモバイル 11万2900
 ダブルナンバー:2500
2095万6200(19.3%)
 ダブルナンバー:2万200
イー・モバイル 9万1600 167万2300(1.5%)
携帯総計 36万800 1億848万8700

 電気通信事業者協会(TCA)は7月7日、2009年6月の携帯電話・PHS契約数を発表した。6月は各社から多くの夏モデルが発売されたが、携帯電話の純総数の総計は、5月の28万6300から7万4400増の36万700に留まった。

 今回もトップはソフトバンクモバイルで、26カ月連続の首位を維持した。6月26日に発売された「iPhone 3GS」が好影響を与えたのは明白だろう。「番号ポータビリティや買い増しで新規契約をする方も多い」(ソフトバンクモバイル広報部)ようだ。

 NTTドコモは11万2400の純増数を獲得し、ソフトバンクに500差と迫った。ドコモ広報部は「夏モデルが出そろったことに加え、解約率が過去最低水準に達したこと」が今回の結果につながったと分析している。

 9万1600の純増数を獲得したイー・モバイルは、6月には新機種は発売しなかったものの、「個人と法人向け端末が堅調に推移していることと、Netbookとのセット販売も好評」(イー・モバイル広報部)であることから、好調を維持したようだ。

 KDDIは5月下旬から6月にかけて夏モデルを投入したが、ドコモやソフトバンクほど数字に結びつかず、5月よりも少ない4万3800の純増に留まった。KDDI広報部は「6月は春商戦期に比べて落ち着く時期。新規獲得は難しいが、長期的な視点でこれからの動きに期待したい」とコメントした。

photo 純増数の推移
photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1万500
KDDI −900
ソフトバンクモバイル 1万1500
イー・モバイル −100

 番号ポータビリティの利用状況は、ドコモが−1万500、KDDIが−900、イー・モバイルが−100と3社が転出超過となった一方で、ソフトバンクは+1万1500の転入超過となった。純増数と同じく、こちらもiPhone 3GSの影響が大きいといえる。

※初出時にソフトバンクモバイルのMNP利用状況を差し引き1万500と明記していましたが、これは誤りでした。お詫びして訂正します。

photo MNPの利用状況
  2009年6月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 30万9700 5024万6100
NTTドコモ(PDC) −19万7300 461万7900
au(CDMA2000 1x) 4万9000 3069万6800
au(cdmaOne) −5200 29万9300
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 24万1800 1945万5000
ソフトバンクモバイル(PDC) −12万8900 150万1200
イー・モバイル(W-CDMA) 9万1600 167万2300
合計 36万800 1億848万8700
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万7700
au −6600 41万7200
ソフトバンクモバイル 1800 100万2100
イー・モバイル 3300 3万5900
合計 −1600 149万2900
・通信モジュール
NTTドコモ 4400 151万8100
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万3000 95万9600
ソフトバンクモバイル 1万2000 7万100
合計 2万9300 254万7800
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 3万2800 4859万6900
EZweb(KDDI) 5万4200 2631万9100
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 3万1200 1662万2400
EMnet(イー・モバイル) 300 5万7800
合計 11万8600 9159万6200
※初出時にプリペイド契約の合計を「−1万6000」と明記していましたが、正しくは「−1600」でした。お詫びして訂正いたします。

ウィルコムは9500の純減

ウィルコム 2009年6月純増 累計
PHS −2万3600 453万6100
WILLCOM CORE 3G 1万4100 3万1700
−9500 456万7900

 ウィルコムは、WILLCOM CORE 3Gが1万4100の純増を記録したものの、PHSが2万3600の純減となったため、全体では9500の純減となった。同社は「WILLCOM CORE 3Gの新規獲得は堅調に推移しているが、音声セグメントでキャンペーン終了に伴う一時的な獲得鈍化の影響があった」と分析。今後は「WILLCOM CORE 3Gを販売強化することで、個人・法人の各セグメントでバランスの取れた顧客基盤の拡大を目指す」とした。

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