コラム
» 2009年07月13日 23時58分 UPDATE

ふぉーんなハナシ:eco Hime、音くん──けっこう需要があるらしい“アノ音”

最近、携帯電話本体やストラップでトイレの流水音を出す「擬音装置」の代わりになるものをよく見かけるようになった。以前から、女性用トイレを中心に設置されているこの擬音装置、存在は知っていたものの、それ単体でも商品になるくらい需要があるものだとは思っていなかった。

[ITmedia]

 男性諸氏には思いも寄らないかもしれないが、公衆トイレなどで用を足しているときに、その音が聞こえないように水を流すのは、女性には“ほぼ常識”となっているらしい。

 トイレの大便器で水を流すと、1回あたりおよそ10リットルの水が流れるという。本来の「排泄物を流す」という目的とは違う「音を消す」という用途で、1人あたり平均15リットルほどの水が余分に流されているという事実は、多くの人が利用する公衆トイレにとって、水資源の無駄遣いかつコスト増につながることから問題となり、実際に水を流さなくても水を流したときと同じ音が出る“トイレ用擬音装置”が開発された。

 TOTOが開発した同装置の商品名「音姫」は、これまた女性には知らない人がいないくらいよく知られた名前なのだそう。この擬音装置の効果は絶大で、TOTOの試算によると、毎日100人ほどが利用するトイレでは、1年間で198万8000リットルもの水が節約できる。東京都の水道料金、1リットルあたり0.7円で換算すると、1年間で約139万1000円もの経費節減につながる計算だ。

 というわけで、すでに都会の女性用トイレでは標準装備になりつつあるこの擬音装置。最近は外付けや後付けではなく、便座に内蔵されているものも多く、女性用と男性用とで便座の価格も違うのだとか。さらに、誰が触れたか分からないボタンに触れなくても操作できるよう、手をかざすだけで音が出る非接触スイッチの採用も進んでいる。

 そんな、男性の知らないところで一大市場になっている擬音装置だが、まだ日本全国であまねく設置されているわけではない。そんなところでも水を流さずにすむよう、最近はこの音を音姫の代わりに再生してくれる安価なアクセサリーやアプリが登場している。

 1つはラナが7月10日に予約受け付けを開始した「eco Hime」。価格は1260円で、7月下旬から出荷予定。手のひらサイズの円筒形の装置で、色はブラック、ビビットピンク、パールホワイト、パールピンクの4色を用意した。ボタンを押すと約25秒間音が流れる。本体にはひもとナスカンが付いているので、携帯電話やバッグに取り付けやすい。電源はボタン電池で、交換可能なので使い捨てではないのも“エコ”なポイント。

Photo ラナの「eco Hime」は手のひらサイズの擬音装置。価格は1260円

 また、同等の機能を持ったiPhoneアプリも登場している。Genki Robotが開発した「音くん」というアプリで、こちらは115円とかなりお手頃価格。画面下部のアイコンをタッチすると「水洗トイレの水が流れる音」「鳥のさえずりと川のせせらぎ」「さわやかな音楽」「バグパイプのような騒々しい音楽」の4種類の音が出せるというシンプルなアプリだ。ボリュームを絞っていると役に立たないので気を付けたい。

Photo iPhoneアプリ「音くん」は115円で擬音を発生してくれる

 “もしも”の時の備えと考えても、決して高価ではないこれら擬音装置。女性だけでなく男性も、気になる人は試してみてはいかがだろうか。

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