やっぱりケータイで食べ物を撮る機会は多かろう、ということで、料理モードにしてハンバーガーを撮ってみた。料理モードがないF端末はオートで。
室内で、外光も少し入っているという合わせにくいシチュエーションではあったが、思ったより写りがばらけた。
SHはちょっと照明の色かぶりが気になるが、まあまあの写り。感度がISO200に上がっている。Pは料理モードだと+0.5の露出補正が入って、少し明るく撮ろうとするのが特徴。料理は少し明るめに撮る方がおいしそうになるので、これは正しい処置だ。
Nはけっこう標準的な感じ。Fはちょっと色がかぶってしまったか。
蛍光灯の下で小物をまとめて撮ってみた。SHは彩度が高めで派手だけど、よくまとまってる。Fは赤が非常につややかで、黄色いパッケージにやや赤みがある。ピントはどれも「中央よりやや手前」に合わせて撮った。実際にそこにピントが合ってるかどうかは別だけれども。
正確にいえば、白色蛍光灯の下での撮影だ。
SHとPはほかの2つに比べてフォトライト(LEDフラッシュ)の発光量が大きい(つまり遠くまで光が届く)のが特徴。SHは照射範囲が広めで全体が明るく写ってる。ケータイとしてはすごい。
SHはISO1111とかなり感度が上がった。Pの高感度撮影は、2M相当にサイズが落ちる。今回は通常感度のものと差があまり出なかったが、もっと暗い場所だとまた違いが出るだろう。
で、ざっとあれこれ触ってみたけれども、撮りたいときに最もさくっと撮れたのはP-07Aかと思う。サブディスプレイで撮れちゃうのはなかなかよいし、一番デジカメっぽく使える。何より、撮影後の記録時間が短いのがいい。気軽に何枚も撮れる。
タッチパネルのFとNは、長押ししてカメラを起動するのにちょっと時間がかかったが、まあOK。SHはディスプレイをひっくり返す手間さえ惜しまなければ問題なしだ。
タッチパネルの使い方では、SHが一番わかりやすい。タッチパネルだけで大抵の機能にアクセスできる。続いてはF。やはりタッチパネルなら、タップした場所にさっとピントを合わせたいではないか。ちょっと期待はずれだったのがNで、画面をタップするとメニューが出ちゃう。慌てて「終了」を触ると、カメラ機能が終了しちゃったりする。もうちょっとタッチパネルらしい操作系がほしかったと思う。でも、屋外での画面は見やすかった。
画質については得手不得手がでちゃった面もあるけれども、作例を見て各自判断してください、ってことで。
機能面ではそれぞれ個性はあるが、今回はできるだけカメラ任せで撮ってみた。デジカメ界の流行に従って、“シーン自動認識系”のオートが搭載され始めたけれども、これはまさにケータイ向けの機能。近距離の被写体は自動的にマクロモードになるし、逆光だと自動的に逆光モードになるし、人物や風景も同様で、SHにいたっては料理まで自動的に(といっても条件がけっこうシビアなので、今回のハンバーガーはさすがに無理だった)判断してくれる。これはよい傾向だ。
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