2009年8月に三洋電機から発売された「eneloop portable solar」は、ソーラーパネルと、繰り返し充電できるリチウムイオンバッテリー「eneloop mobile booster(KBC-L3A)」がセットになった製品。ソーラーパネルで蓄えたエネルギーをUSB経由でバッテリー(KBC-L3A)に供給して充電し、充電したバッテリー(KBC-L3A)から携帯電話や音楽プレーヤー、ポータブルゲーム機などのモバイル機器へ充電できる。
製品のラインアップは、ソーラーパネル1枚の「シングルポータブルソーラーセット(SSL-SBSL3AS)」とソーラーパネル2枚の「ツインポータブルソーラーセット(SSL-SBWL3AS)」の2種類。ソーラー部分のサイズと出力は、シングルタイプが174(幅)×204(高さ)×26(厚さ)ミリ、最大1.7W(DC4.6V)。ツインタイプが174(幅)×404(高さ)×26(厚さ)ミリ、最大3.1W(DC4.6V)。価格はシングルポータブルソーラーセットが9000円前後、ツインポータブルソーラーセットが1万4000円前後。
ソーラーパネルでeneloop mobile boosterを満充電するには、シングルパネルタイプで約3日、ツインパネルタイプで約1.5日が必要だ。充電の目安として、晴天時に約1時間のソーラー充電をすることで、ケータイで約40分の通話が可能になる。ちなみに、ドコモのソーラーパネル搭載モデル「SH-08A」は、10分のソーラー充電で約1分の連続通話が可能となっている。
ソーラーパネルのバッテリー(KBC-L3A)は非常に小型な反面、普段持ち歩くには大きさが気になるが、本製品は逆にその大きさを生かし、ソーラーパネルの裏面はポーチ代わりに利用できるようになっている。メッシュ仕様のため簡単に中身が分かるのも便利だ。
今回は、ケータイ(OMNIA POP 931SC)とマルチカードリーダー/ライター、ケータイ向け外部電源、PC電源拡張アダプタ、USBメモリが収まったので、収容力はなかなかのもの。専用ケースがなくても本製品で代用できた。さらに、側面に取り付けられたファスナーは両サイドまで大きく開くので、中に入れたものを取り出すのも容易だ。
ソーラーパネルとバッテリー(KBC-L3A)はUSBを採用している。冒頭で述べたように、ソーラーパネルからの充電は同社指定のバッテリー以外は充電しないようにと注意書きがあり保証対象外となるが、ソーラーパネルから直接携帯電話本体を充電できるかどうかを試してみた。
今回使用した機種はウィルコムの「9(nine)」。ソーラーパネルが明るい場所に向いているときは、9(nine)本体は充電状態となり(「W」のロゴが点灯した)、ソーラーパネルを手で覆うなどして光を遮った場合は充電できなかった。
改めて断っておくが、ソーラーパネルに直接ケータイを接続して充電するなどの使い方は保証対象外なので、電話機本体やソーラーパネルに何らかの不具合があった場合は自己責任となるので注意してほしい。なお、バッテリー(KBC-L3A)はソーラーパネル以外にもPCや外部電源からも充電でき、約7時間で満充電になる。
製品名 | 価格 | 発売元 | 使い勝手 | 実用性 | コストパフォーマンス |
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eneloop portable solar | 9000円前後(シングル)、1万4000円前後(ツイン) | 三洋電機 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
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