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» 2009年10月26日 22時01分 UPDATE

東京モーターショーで見た、“クルマとケータイ”の近未来

ユーザーが肌身離さず持ち歩くケータイを、通信機能を搭載したEVと連携させ、より利便性を向上させる──。そんな取り組みが東京モーターショーで見られる。

[園部修,ITmedia]

 幕張メッセで「第41回東京モーターショー2009」が10月23日から11月4日(一般公開日は10月24日から11月4日)に開催されるのに先立ち、10月21日と22日の2日間、報道関係者向けに展示内容が公開された。今年は「楽しさ」と「環境」の両立を訴え、「クルマを楽しむ、地球と楽しむ」というテーマの下で各社が展示を行っているが、その「環境」との関連で、クルマのナビとケータイを連携させるシーンがいくつか見られたので紹介したい。

iPhoneで充電モニタリング、エアコンの遠隔操作も──日産ブース

Photo 日産自動車のEV「リーフ」

 日産自動車のブースでは、電気自動車(EV)「リーフ」を展示しているすぐそばで、クルマが通信モジュールを搭載し、インターネットとつながることでもたらされる利便性をデモ展示している。現状、インターネット接続機能を標準装備しているクルマはまだほとんどないが、車載通信ユニットなどが標準搭載されるようになり、クルマがインターネットと常時つながるようになると、どんなことができるかを端的に示したのがこのデモだ。

 EVは、人が乗っていないときでもコンセントなどと接続されており、電源が確保されている可能性が高いことから、ガソリン車がほぼ機能を停止してしまう、エンジンがかかっていない状態でも、さまざまな機能が利用できる。日産では、通信モジュールを搭載したクルマが、グローバルデータセンターと常時情報交換し、そのグローバルデータセンターに携帯電話からアクセスすることで、クルマのさまざまな機能を制御したり、モニタリングしたりできる仕組みを検討しているという。

Photo EVが通信機能を持ち、乗る前から乗車中、降車後までをサポートする
PhotoPhoto グローバルデータセンターを介して、スマートフォンやケータイでEVの状況が確認できるのはもちろん、乗車中も充電スポットを登録したり、充電スタンドの情報を更新したりといった用途に通信を活用する

 会場では、この仕組みの一端である、携帯電話と連携したモニタリング機能や遠隔操作機能を実際に見ることができる。

 iPhoneから利用できるのは、EVの充電状態確認と充電のオンとオフ、そしてエアコンのオンとオフだ。充電状態の確認は、実行するとサーバ側でEVの状態を確認し、あらかじめ登録したメールアドレスにメールで通知することで実現している。メールでは、バッテリーの状態に加えて室内温度なども知らせてくれる。出発前に、室内の温度を快適にしておきたい場合などには、ブラウザに戻ってエアコンをオンにすればいい。

PhotoPhotoPhoto iPhoneのSafariで専用Webページにアクセスすると「充電モニタ」「充電操作」「エアコン操作」と要ったメニューが現れる。ここで充電モニタを選ぶと、最後にチェックした時点でのバッテリー残量が表示される。画面にダイアログが表示され、OKを押すと登録したメールアドレスにメールが送信される
PhotoPhotoPhoto メールを開くと、充電状態と確認時刻、エアコンの状態、室内温度などが記されている
Photo エアコンのオン/オフ操作も行える。乗車前に室内を快適な気温にしておくことも可能になる

 現在はテスト環境のため、iPhoneのモバイルSafariに最適化されているが、基本的にはWebブラウザでサーバにアクセスして各種機能を制御するので、iPhoneだけでなくAndroidやWindows Mobile搭載機、そして一般的なブラウザ搭載の携帯電話にも対応可能とのこと。また、サーバベースで機能を提供するため、エアコンの制御や充電状態のモニタリング以外の機能も容易に追加できる。

充電状態をケータイで確認──トヨタブース

 トヨタ自動車のブースでも、デモではあるが携帯電話とEVの連携の様子を展示していた。実際に操作できるものではなく、あくまでもデモ展示だったが、常にユーザー(ドライバー)の手元にある携帯電話を、各種情報の確認や操作などに活用する取り組みが各所で検討されていることが分かる展示だった。

Photo トヨタブースにもEVとケータイを連携させる取り組みの展示があった
PhotoPhoto カーナビ側で表示できる充電情報を、ケータイアプリ(BREWアプリ)でも確認しているイメージ。アプリ側ではタイマー充電の操作などを行うことも想定しているようだ

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