いずれもハイレベルなカメラ機能――ドコモの12Mカメラケータイ撮り比べ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2010年01月05日 15時17分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

画質をチェック!

 次は3モデルで同一の被写体を撮影し、写りの違いを見てみよう。特に断り書きがない限り、自動シーン認識を使って撮影している。

photophotophoto 左からSH、F、N

 一番色ののりがいいのがSH。Nは露出がオーバー目で青空が白くなってしまったのと、周辺部の画質劣化が気になる。SHは周辺部の画像の流れもなくかなり頑張ってる。Fはその中間くらい。

photophotophoto 左からSH、F、N

 ここまで色をのせてくるか、というくらいなのがSH。ケータイカメラはこのくらいやってよし。彩度が高くてディテールもシャープな分、青空にざらつきがあるけど、12Mもあるんだから多少のアラは気にしなくていい。Nはここでも露出オーバーの傾向があった。明るく撮れちゃうのだ。Fの写りはやはり中間くらい。

photophotophoto 左からSH、F、N

 縦位置で風景写真。ちゃんとどれも自動的に縦位置になったのがうれしい。相変わらずSHの発色は立派。しっとりしていてよい。Nもこの構図だとさほど露出オーバーにもならず、爽やかな写真になった。気になったのはFで、画面下の方が緑がかって写っている。Fにはほかにもこの傾向が見られるカットがあった。

photophotophoto 左からSH、F、N

 ちょっとカラフルなものをと思って自販機を撮った。Fはなぜか縦横検出を間違えた。一般に縦横検出はカメラが正面を向いているときはいいが、見上げたり見下ろす構図では間違うことが多い。

 これは明暗差も色の偏りもない構図なのでどのモデルも問題なし。

photophotophoto 左からSH、F、N

 どのモデルも自動シーン認識でマクロモードになるので近距離でも気にせず撮れるのはよいところ。マクロ時の描写力はFがなかなかよい。

 続いて室内系。

photophotophoto 左からSH、F、N

 明るい店内ではなかったが、SHは料理ではなく「夜景」と認識してしまった。手動で料理モードにして撮影。ホワイトバランスは見事に補正されている。NはSHより自動シーン認識が強力で(その分誤認識もあるのだが)、SHが料理と認識しないときも働いてくれた。ただし、照明の色かぶりが気になる。Fは通常のオートでの撮影だ。

 お次は白いケーキを。

photophotophoto 左から、SH(ISO472)、F(ISO153)、N(ISO400)
photo Nは色かぶりが大きかったので、ホワイトバランスを白熱灯に手動で設定したものも掲載する

 やや暗い場所だが、FはぎりぎりまでISO感度を上げてこないのが特徴か。Nはオートだと色かぶりが大きくてあまりおいしそうに見えないので別途ホワイトバランスを白熱灯に変更したものも用意した。NとFは手ブレ補正をオートにしているが、SHに関しては手ブレ補正をオートにすると自動シーン認識が働かなくなる。そこで手ブレ補正を効かせた場合の写真も撮っておいた。

photophoto SHの「手ブレ補正オート」(ISO100)と、手ブレ補正強力(ISO853)

 SHの手ブレ補正には2段階あり、強力な方にすると手ブレ補正に加えISO感度を上げることで被写体ぶれも防ぐ。その分画質が荒れるので無闇に強力にしない方がよい。

photophotophoto 左からSH、F、N

 こちらは蛍光灯の下でライトを点灯させて撮影。蛍光灯の下ではどれも色に問題はなくきれいに撮れているが、Fはちょっとライトが弱めか。Nがけっこういい感じに撮れている。

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