SH006はauケータイでは「biblio」に続き、Wi-Fi WINに対応している。Wi-Fi WINはIEEE802.11b/g準拠の無線LAN経由でEZwebやPCサイトビューアーを利用できるサービス。パケット通信料無料で最大54Mbpsの高速通信が可能だ。PCを介さずに「LISMO Video」をダウンロードできるほか、電子書籍や大容量ゲームのダウンロードにも対応。PCサイトビューアーでYouTubeなどFlash Video形式の動画視聴もできる。ただしWi-Fi WIN起動中はCメールとGPSは利用できない。Wi-Fi WINの利用料金は月額525円だが、2011年6月30日までは無料。
biblioからの変更点として、SH006はIDやパスワードの入力が必要な公衆無線LANサービスが利用可能になった。ただし「一部の公衆無線LANサービスは利用できないものもある。SH006の発売時には詳細が分かる予定」(KDDI広報部)とのこと。biblioは「FREESPOT」など認証を必要としない公衆無線LANサービスは利用できるが、IDやパスワード認証による接続には対応していなかった。SH006のWi-Fi WINメニューには「公衆無線LAN一覧」が追加されており、ここからIDやパスワードを入力すれば、公衆無線LANも利用できる。
SH006のEZwebとPCサイトビューアーがタッチパネルの操作に対応したことも特筆すべきポイントだ。biblioをはじめとするauのタッチパネル対応ケータイは、ブラウザは画面全体を“疑似十字キー”として操作する方法を採用しており、画面をなぞってページをスクロール、リンクを直接タップしてアクセスすることはできなかった。SH006ではここが改善され、タッチ操作でページのスクロールやリンクのアクセス、サブメニューの呼び出しや(サブメニュー内の)項目の選択が可能になった。PCサイトビューアーは横画面表示にも対応しており、本体を横向きにすると自動で横画面に切り替わる。
EZwebでは、サブメニューの1つ「ブラウザメニュー」の項目がタッチ操作用に大きく表示されて使いやすくなった。ただしEZwebはau oneトップなど、Flashを使ったページはタッチ操作には対応していない。また、EZwebとPCサイトビューアーともに、2本の指を開いたりつまんだりしてページを拡大、縮小するピンチ操作もできない。ここは次期モデル以降の改善に期待したい。ブラウザのタッチ操作は開いた状態とビュワースタイル時のどちらでも可能。会場で試した限り、タッチ操作の反応もおおむね良好で、スムーズに利用できた。
タッチ操作と直接は関係ないが、EZwebではブラウザメニューからWeb検索やページ内のテキストコピーなどもできる。テキストコピーで選択した範囲の単語からWeb検索や地図検索も可能。地図検索は、Webページに表示された住所を選択して検索するといった流れになる。細かいところでは、SH006は画面メモの保存件数がほかのau端末の最大20件(150Kバイト)よりも増え、最大100件(800Kバイト)となった。
タッチパネルを使ってEZwebを操作。右方向にフリックすると前のページに戻る
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タッチパネルを使ってPCサイトビューアーを操作。本体を横向きにすると自動で横画面に切り替わる
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