このほか、iida AWARD 2010の選考対象ではないが、海外招待校の学生が考案したアイテムも紹介されていた。ケータイを置くと充電器が光ってバッテリー残量を知らせる「ILLUME」、洋服のコンセプトを用いたケータイ用カバー「iidaワードローブ」、腕や手帳にバンドを着けることでケータイの落下を防ぐ「CROWN STRAP」、ソーラーパネル搭載のヘッドフォン、メリーゴーランド型の卓上ホルダなど、人とケータイの新しい距離感や、iidaの新しい世界観を提案する作品が集まった。
個人的に目を引いたのが、使わなくなったケータイやモックアップなどをルービックキューブにした「iida CUBE」。写真で紹介されていたルービックキューブ型の「G9」は、オブジェとして部屋に置いておきたいと思ったほど強いインパクトを放っている。“携帯電話”から離れた新しい価値を提案するアイテムとして、製品化されたら注目を集めそうだ。
KDDIによると、最終選考に残った14作品や、海外招待校から集まった作品は、現時点では製品化の予定はないという。iida AWARDの選考基準は「論理性」「iidaとの親和性」「デザイン表現力」「ビジネスセンス」の4つ。いくら斬新なデザインを考案しても、ビジネスとして成り立たなければ商品化は厳しくなる。とはいえ、今回集まった作品のアイデアやエッセンスが、今後のiida商品に生かされる可能性はある。端末と周辺アイテムを含むトータルなブランドとして、KDDIが今後どんな商品を発表するのか、期待したい。
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