発話キーを押すと「電話」画面が表示され、ソフトウェアキーボード(キーパッド)からダイヤル発信したり、発着信履歴やかんたん連絡先を表示したりできる。最初の画面には、発着信履歴とダイヤル発信用のソフトウェアキーが表示される(キーは隠せる)ので、発話キーを2回押すと、直近に話した番号に電話発信、つまりリダイヤルができる。なお、発着信履歴は発信と着信で分かれてはおらず、1画面にまとめて表示される。
SC-01Bには通常のアドレス帳「連絡先」のほか、Samsung電子端末オリジナルの「かんたん連絡先」も用意されており、スタートメニューや発話キーから呼び出せる。このかんたん連絡先は、タッチパネル用に最適化されており、アイコンや文字が大きく表示されてる。利用できる項目は「かんたん連絡先」「分類項目」「スピードダイヤル」「着信拒否」の4つで、左右キーから切り替えられる。
かんたん連絡先は、五十音順に連絡先が一覧表示され、ヨミガナから絞り込めるが、通常の連絡先のようにタブ表示はされない。分類項目では、アドレス帳のグループ作成が可能。スピードダイヤルに登録したデータは、該当する番号をホーム画面で長押しするだけで発信できる。よく連絡をする友人や留守番電話サービスなどの番号を登録しておくといいだろう。
なお、SC-01Bにはホーム画面に各種機能のショートカットを登録できる「Samsung WidgetPlus」が用意されているが、ここには特定の連絡先を登録することはできない。スピードダイヤルも便利な機能ではあるが、「誰を何番に登録したか」を覚えられず、結局、発着信履歴から電話をかけることも多そう。ちなみに、Android端末では特定の連絡先(電話番号やメールアドレス)をホーム画面に登録できる。ホーム画面に名前が出れば一目瞭然なので、こうした待受ショートカットがあってもよかったと思う。
多くのケータイは、MENUキーでメニューを表示させてから[0]キーを押すと、自分の電話番号が表示されるが、同様の方法で自局番号を表示できるスマートフォンは少ない。SC-01Bはスマートフォンとしては珍しく、スタートメニュー表示後に[0]キーを押すと、自局番号が表示される。
もう1つ、電話機能と直接は関係ないが、SC-01Bはマナーモードと公共モードを簡単に設定できるのも特長の1つ。マナーモードは[記号/マナー]キーを長押し、公共モードは[メール/ドライブモード]キーを長押しすると設定できる。細かい部分だが、SC-01Bは世界では発売されていない日本向けモデルのため、日本のユーザーが満足できる操作性にこだわったことがうかがえる。
ホーム画面からのスムーズな検索や、かんたん連絡先など、アドレス帳の使い勝手にも工夫が施されており、スマートフォンでありながら、電話機能は一般のケータイと同等かそれ以上だと感じた。
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