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» 2010年04月12日 16時30分 UPDATE

縦持ちUIの「セカイカメラ v2.3.0」登場 今後はWeb連携やチェックイン機能も検討

頓智ドットがiPhone向けARアプリ「セカイカメラ」の新バージョンを配信開始。iPhoneを縦に持った状態でもAR画面が操作できるようにUIを変更したほか、細かな機能の拡張や処理の高速化などが図られている。また、今後のバージョンアップではTips機能の追加や、PCサイトでのソーシャル機能の提供が検討されているようだ。

[山田祐介,ITmedia]

 頓智ドットは4月12日、iPhone向けAR(拡張現実)アプリ「セカイカメラ」の新バージョン「v2.3.0」をApp Storeで配信開始した。アプリは無料。

 新バージョンでは、iPhoneを縦に持った状態でAR画面を操作できるようにユーザーインタフェースを変更したほか、写真やサウンドのエアタグにコメントを付けて投稿できるようになったり、エアタグに対するコメントの数がAR画面で分かるようになったりと、いくつかの機能が追加されている。また、処理の高速化も図り、アプリの起動にかかる時間などを短縮化したとしている。

UIを大幅に変更した「セカイカメラ v2.3.0」

photo v2.3.0では横画面だけでなく、縦画面でもライブビューモードが起動する。画面左下にあるめくれた部分をタップすることで、セカイライフとライブビューを切り替えることができる。さらに、コメントがあるエアタグにはコメント数が表示されるようになった。

 これまでセカイカメラは、縦持ちでは「セカイライフ」(登録したユーザーの振るまいが分かるソーシャル機能)が起動し、横持ちではAR画面が利用できるようになっていた。今回、AR画面が縦持ちに対応したことで、普段の持ち方のままセカイカメラを楽しめるようになった。頓智ドットの井口尊仁CEOによれば、縦持ちの対応は「ユーザーからも要望が多かった」機能の1つだという。

 また、エアタグを投稿する際の操作性が変更されているのもポイントだ。写真や音声のエアタグを投稿する際にテキストのコメントが同時に書き込めるようになったほか、スライダーを操作してエアタグのデザインを素早く選択できるようになった。


photophotophoto エアタグのデザインはスライダーで変更が可能。また、写真や音声のエアタグではテキストのコメントが同時投稿できるようになった(写真=左)。Twitterとの連携機能は、エアタグ投稿のタイミングでオン/オフが変更できる(写真=中央)。エアタグの内容は当然ながら縦画面で確認が可能だ(写真=右)

 Twitterへの同時投稿機能も改善し、エアタグ投稿時にTwitter連携のオン/オフが変更できるようになっている。これまではプロフィール画面で事前に設定を変更する必要があったが、今後は投稿する内容に応じて気軽にTwitterとの連携を楽しめる。

 さらにアプリの快適性を高めるべく「コードの部分をかなり見直している」(井口氏)とのことで、起動のスピードなどが改善されているという。ダウンロードしたデータを保存することで処理を高速化したほか、エアタグをダウンロードしている最中の操作性も改善した。処理速度の改善はユーザーからのニーズも高く、同社は今後も対策を講じていく考えだ。

Webサイトとの連携やチェックイン機能の提供を検討――今後のセカイカメラ

 配信開始から約半年が過ぎ、かなりの機能が追加されたセカイカメラだが、一方でセカイライフを初めとする追加機能の存在や使い方を知らないユーザーも少なくないようだ。そのため今後のアップデートでは、セカイカメラの使い方が分かるTips機能を設ける予定だという。

 また、セカイライフの利用をさらに活性化させるための施策もある。「これまではあまりにもユーザーをフォローするきっかけが少なかった」(井口氏)という思いから、PCからプロフィールを閲覧してユーザーをフォローできるようにする専用Webサイトの開設を検討しているという。専用サイトでは、ユーザーのランキング機能やオススメユーザーのレコメンド機能を提供する案もあるようだ。セカイカメラのソーシャル機能は今後、Webサービスとの連携を通じて順次拡張されていくとみられる。

 「foursquare」をはじめ、位置情報を使ったソーシャルアプリには地点情報に“チェックイン”する機能が提供されていることがあるが、こうした機能をセカイカメラに追加することも検討されているという。機能の詳細は不明だが、同社は緯度経度だけでは判別できない店舗や施設などの“場所の情報”をチェックイン機能でセカイカメラに追加し、新しい体験を提供する考えだ。さらに、同社はAR空間に登場するキャラクター(エアキャラ)の提供も将来的に予定しているなど、アプリのエンターテインメント性も重要視しており、ゲーム要素を含んだサービスとチェックイン機能が組み合わされる可能性もあるだろう。

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