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» 2010年05月20日 20時55分 UPDATE

「他社に絶対負けない技術を搭載する」――富士通ケータイの優位性とは (1/2)

フルハイビジョン動画を撮影できる「F-06B」、復活したヨコモーション「F-07B」、イルミと連動した“ekubo”「F-08B」をドコモ向けに投入する富士通。同社は5月20日の説明会で、これら夏モデルの狙いと、Fならではの優位性をアピールした。

[田中聡,ITmedia]

 富士通が5月20日、同社の2010年夏モデルと新CMの発表会を開催し、同社のケータイ開発における方向性や、NTTドコモ向けに投入する「F-06B」「F-07B」「F-08B」の狙いを説明した。

富士通ケータイの出荷台数は前年比110%

photo 富士通 執行役員副社長 佐相秀幸氏

 富士通 執行役員副社長の佐相秀幸氏は、富士通ケータイの2009年度の出荷台数は518万台に上り、前年比110%だったことを明かした。2009年度下半期は、2009年冬モデルや2010年3月に発売した“セパレートケータイ”「F-04B」が好調で、目標以上の数値を達成できたという。「富士通のシェアは、パナソニック モバイルの2位に続く僅差の3位。2010年度は今回の商品でスタートを切る。12月にはLTEサービスも始まり、富士通もLTEのデータ端末を提供する予定なので、しっかりと支援していきたい」と意気込みを話した。

photophoto 富士通のケータイ開発では「ブロードバンドリーダー」「デザイントレンドリーダー」「ケータイテクノロジーリーダー」の3つを重視する(写真=左)。ヒューマンセントリック(人間中心)ケータイを目指すことも、従来からかかげている同社のコンセプトだ(写真=右)

 富士通が考えるケータイのスタイルは、使い慣れたキーボード(物理キー)の操作性を損なわないことが前提となっている。その上で、カメラやビデオなどのAV機能、インターネット検索などを快適に使いこなせる形状を考案し、大画面やタッチパネル、縦横画面の自由な操作性を実現した。その結果生まれたのが、「折りたたみヨコモーション」「スライドヨコモーション」「セパレート」という3つのスタイルだ。これらは「折りたたみ」「スライド」という基本形を発展させたものだ。

photophoto 富士通が考えるケータイのスタイルと、その進化

低価格、中価格、高価格の3機種をバランスよく投入

 さまざまなスタイルを提案する富士通の最新ケータイ、F-06B、F-07B、F-08Bはどんなコンセプトで開発されたのだろうか。富士通 執行役員常務の大谷信雄氏は、夏モデルが属する2つのシリーズのすみ分けをまずは説明。「PRIMEシリーズは、他社に絶対負けない最先端の技術を提供するとともに、人間にフィットしたスタイルを提案する。STYLEシリーズは充実したスペックを持ちながら、デザインも重視する」と説明した。

photophoto 富士通 執行役員常務 大谷信雄氏(写真=左)。2010年夏モデルのポジショニング(写真=右)

 PRIMEシリーズのF-06Bは、2009年夏モデルの「F-09A」以来となるスライドヨコモーションを実現し、フルハイビジョン動画撮影や防水対応など、さらなる機能向上を果たした。また、同社が“サクサク操作タッチパネル”と呼ぶほどチューニングをしたタッチパネルは、「『F-01B』よりも感度が6倍向上している」(大谷氏)という。

photophotophoto スペックを充実させた「F-06B」。多くのユーザーから要望があったという「FMトランスミッター」を復活させたのも、密かな改善点だ

 STYLEシリーズのF-07Bは、「F906i」以来となる、折りたたみ型のヨコモーションを採用。「ヨコモーション端末は現在約250万人のユーザーが使っているが、そのうちの7割から、次もヨコモーションを使いたいという声をいただいている」(大谷氏)とのことで、ヨコモーションが根強い支持を集めていることを強調した。F906iの発売から2年が経ったこともあり、買い換えのタイミングを狙ってF-07Bを投入する考えだ。

photophotophoto ヨコモーションは根強いファンが多い(写真=左)。「F-07B」はワンプッシュオープンボタンを備えたほか、ボディのスリム化にも成功した(写真=左、中)。歴代のヨコモーションケータイ。左からF903i、F904i、F905i、F906i、F-07B(写真=右)

 高価格帯のF-06B、中価格帯のF-07Bに続き、低価格帯に属するのが、STYLEシリーズのF-08Bだ。「ekubo」の愛称を持つ同モデルは、背面パネルの窪みをなでると、イルミネーションが点灯するユニークな仕掛けを用意した。低価格ながら、IPX5/IPX7/IPX8等級の防水性能や、ワンセグ、おサイフケータイなどの基本機能はサポートしている。

photophotophoto 背面の窪みが特徴の“ekubo”こと「F-08B」。本体を閉じたまま軽く振りながら窪みをなぞると、イルミネーションが点灯する
photo 夏モデル3機種の5秒アピール

 また、富士通は同社のケータイを一言で表現できるよう“5秒アピール”を導入している。これは「店頭に多数の新機種が並ぶので、販売員が一言で説明できないと注目されないことと、開発者全員が共有することで、軸足がぶれないようにする狙いがある」(大谷氏)という。今回の新機種は、F-06Bが「ハイスペック防水×スライドヨコモーション」、F-07Bが「ワンプッシュ×スリムヨコモーション」、F-08Bが「充実シンプル防水ケータイ」というフレーズを用意した。

新機能のデモ――水中撮影ができるのはFだけ

 発表会では、夏モデル3機種に搭載した注目機能のデモンストレーションを実施した。

 F-06BとF-08Bの防水性能はIPX5とIPX7だけでなく、水深1.5メートルでケータイを約30分間使用できるIPX8もサポートしているので、水中での撮影も可能になる。会場では、水槽にF-06Bを沈めて写真を撮影するデモが実施された。

※初出時に「F-07B」が防水対応との記述がありましたが、F-07Bは防水は非対応です。お詫びして訂正いたします。(5/20 22:16)

photophoto IPX8等級の防水性能を備えたことで、水深1.5メートルまでの水中撮影が可能になった

 F-06Bの新しいカメラ機能として、シャッターを押した前後に7枚の写真を撮り、まばたき、ブレ、笑顔度を総合的に判断してお勧めの1枚を提案をする「ベストショットセレクト」を採用した。

photophoto 高速連写で撮った7枚の写真から最適な1枚を選んでくれる「ベストショットセレクト」
photophotophoto 撮影した写真は、事前に登録したブログやSNSへメール送信して簡単にアップロードできる。アップ後にメールで通知してくれる機能もある
photo 写真にある計22種類の辞書が収録されている

 F-06Bは広辞苑のマルチメディア電子辞書を利用できるのも大きな特長。同梱のDVD-ROMを、PC経由でmicroSDにコピーすることで利用できる。辞書データは1.3〜1.4Gバイトで、すべての辞書を保存するには、microSDに2Gバイト以上の空き容量があることが推奨される。

 この辞書は22辞書+6分野という容量の多さはもちろん、調べた言葉に関連する動画や音楽を辞書経由で閲覧できるのが、ほかの電子辞書にはないポイントだ。デモでは「阿波踊り」という単語を調べたところ、阿波踊りの説明ページから動画や音楽を確認できた。なお、広辞苑のマルチメディア電子辞書は、一般向けにもDVD-ROMが販売されており、価格は1万円ほどだが、同製品を同梱するF-06Bの価格は、これまでのPRIMEシリーズと同程度となる。

photophoto 該当キーワードの動画や音楽もあわせてチェックできる
photophotophotophoto 外国語は発音を音声で確認できる(写真=左端、左中)。Fケータイではおなじみの「サーチキー」からもマルチメディア電子辞書を利用できる。すべての辞書から一括検索ができるほか、国語、英和、和英ごとや、任意の辞書を1つ選んで検索することも可能(写真=右中、右端)

 このほか、F-06B、F-07B、F-08Bには「メール自動返信」機能も搭載している。同機能では、指定した相手から電話着信やメール受信があると、あらかじめ設定した言葉で自動でメールを返信できる。会議や移動中、就寝中などケータイを利用できないシーンで設定しておくと便利だ。メッセージは3種類まで設定でき、1メッセージあたりは100文字まで作成できる。ただし着信相手によってメッセージを変えることはできない。

photophotophoto 指定した相手に自動でメールを返信できる
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