防水対応でより便利に――“全部入り”ハイエンドケータイ「AQUOS SHOT SH008」（2/2 ページ）

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3.4インチの大画面で使う、操作性の高いタッチパネル

　メインディスプレイは、フルワイドVGA（480×854ピクセル）表示に対応した大画面3.4インチNewモバイルASV液晶。映し出すものを最適な色に補正する「色温度コントロール」を採用するなど、レベルの高いカメラ機能に相応しい美しさを見せてくれる。

　画質へのこだわりはそれだけにとどまらない。ワンセグの映像をより綺麗に楽しめるよう、画質設定を調整することも可能だ。SH008では、AQUOSブルーレイで録画した番組をUSBケーブル経由で転送し、外に持ち出して外出先で楽しむこともできる。こうして転送した映像やワンセグの映像を、その映像のカテゴリーに応じて、適切な色合いに自分で調整できる。端末任せで、番組の内容に合わせて最適な映像を楽しめるわけだ。

画質はワンセグ視聴中に設定可能。サブメニューの「機能」から、「画面設定」→「画質設定」を選んで、好みの画質に合わせよう。「映画」はやわらかい画質に、「ダイナミック」は彩度が高く、ハッキリとした色合いになるなど、設定次第で印象がだいぶ変わる

　また、進化したタッチパネルディスプレイにも注目したい。カメラやワンセグ、メニューやメール作成画面など、さまざまな場面で使えるタッチパネル。今まで紹介してきたカメラ機能も、ディスプレイを表にして折りたたんだ状態で使用すれば、まるでデジタルカメラのように使える。フォーカス位置の指定も、指で直接触るだけという直感的な操作が可能になり、より手軽に撮影を楽しめるだろう。

　さまざまなシーンで使えるSH008のタッチパネルディスプレイだが、その中でも、Webブラウジング時の使いやすさには驚かされる。縦画面／横画面を問わず使えるのもポイントだ。

　SH008のタッチパネルはタップとフリックの感度が高く、特にページをスクロールする際のレスポンスはすばらしい。EZweb閲覧時は、キー操作とタッチ操作を併用することでより快適に操作できるのでお勧めだ。情報量の多いページや、リンクが上下左右に設けられているページはタッチパネルを使い、文字入力は通常のキー操作で行うといい。PCサイトビューアー利用時は、さらに使いやすい。

　タッチパネルを使って文字を入力することも可能で、端末を折りたたんだ縦画面の状態で入力フォームに触れると、ソフトウェアキーが表示される。画面が狭くなってしまうが、キー1つずつが大きく表示され、タップしやすいよう配慮されているので、ちょっとした文字入力ならキーを出さなくても対応できる。

タッチパネルを生かし、Webブラウザも快適に操作できる。また文字入力は、ダイヤルキーだけでなく、タッチパネルでも可能。キーは1つずつが大きく、片手で十分操作できる。「あ」や「か」など、キーを長押しすると、文字パレットが表示される

　なお、シャープ製端末ではもはやおなじみののぞき見防止機能、「カラーベールビュー」も搭載している。［ダイレクト］キーを長押しすることで、設定した画像がディスプレイに薄く表示され、上下左右からの視線をブロックする。SH008のカラーベールビューは、シャープのメーカーサイト「SH@ez」から新たな視野ブロック画像をダウンロードして設定することもできる。ディスプレイに表示する画像の1つとして、気に入ったブロック画像を設定しておくのもいい。

常時表示が便利なサブディスプレイ

　約1.4インチ（88×88ドット）のメモリ液晶を採用したサブディスプレイにも注目だ。シャープが開発した反射型のメモリ液晶は、日差しの強い屋外でも画面表示が見やすい。

　さらに、消費電力が少ないメモリ液晶は常時表示することが可能で、いつでも時計や着信の有無などが確認できるという特徴を持つ。一般的なケータイでは、サブディスプレイを表示するために「サイドボタンを押す」必要があることが多いが、その動作がなくなっただけで、グッと便利で使いやすくなっている。

　サブディスプレイの表示は通常、サイドボタンを押すたびに「不在情報画面」（※着信、受信があった場合のみ）、「アイコン／時計表示画面」「時計表示画面」「カレンダー表示画面」「歩数計表示画面」に切り替えられる。常時表示されているので、表示を切り替えない限り常にその情報が画面で確認できる。例えば、「歩数計表示画面」にしたままポケットに入れておけば、ケータイを取り出すだけでいつでも歩数を確認できる、というわけだ。

サイドボタンを押すことで表示が切り替えられる。外出時は「時計表示設定」にしてカバンに入れておくと便利だ。「アイコン／時計表示画面」は、不在着信や未読メールの有無を常時確認できるのがうれしい

　表示される情報は時計や着信、メール通知だけではない。例えば、ゲームアプリをやっている状態でケータイを閉じると、サブディスプレイには「EZアプリ起動中」という文字が表示される。メニュー画面やメール作成画面では「操作中」という文字が大きく表示されるので、「メールを作成中にケータイを閉じてしまい、すっかり忘れてしまった」などというアクシデントも減るだろう。

　そのほか他にも、LISMO起動中に端末を閉じると「LISMO起動中」と表示され、視聴中の「曲名／タイトル名、アーティスト名、Play」といった情報を確認可能だ。また、ワンセグ起動中には「au Media Tuner起動中」など、詳細を知らせてくれるのも便利なポイントである。

AQUOSブルーレイ連携も強化

　シャープ製のBlu-rayレコーダー、「AQUOSブルーレイ」との連携機能が強化されたのも見逃せないポイントだ。これまでの機種でも、AQUOSブルーレイからmicroSDに映像を転送して、外出先で録画したドラマなどのTV番組を視聴することができたが、SH008ではより高解像度の640×360ピクセルの映像の持ち出し・表示が可能になった。

　一般的なワンセグの映像は320×240ピクセルなので、SH008のような解像度の高いディスプレイで表示すると、映像処理技術でなめらかな表示を実現してはいるものの、やはり細部の描写はぼやけてしまうこともある。しかしAQUOSブルーレイで録画した高解像度な映像なら、SH008の美しいディスプレイを十分生かした精細な映像が楽しめる。

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　防水機能を装備した、ハイエンドケータイAQUOS SHOT SH008は、従来機のSH003やSH006から、さまざまな便利機能を受け継ぎつつ、さらに使い勝手が上昇したモデルだ。

　高感度な約1210万画素のCCDカメラと、操作感の良いタッチパネルディスプレイを搭載し、最新サービスであるWi-Fi WINにも対応。2010年au夏モデルの中でも、高いスペックを求めるユーザーは注目しておきたい1台だ。