「iOS 4」アップデート開始――進化したポイントを速攻チェックマルチタスクや文字入力の使い勝手は?(2/2 ページ)

» 2010年06月22日 14時12分 公開
[田中聡,ITmedia]
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ユーザー辞書を追加、変換精度も向上

 これまでiPhoneの弱点と言われることの多かった文字入力機能も改善された。まず、登録した読みから単語を変換できる「ユーザー辞書」が追加され、固有名詞などを簡単に変換できるようになった。これまではアドレス帳(連絡先アプリ)を簡易ユーザー辞書として利用していた人も、iOS 4ではアドレス帳を使うことなくユーザー辞書を作成できる。

photophotophotophoto ユーザー辞書は、「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書を編集…」から作成できる

 また、これまで濁点と半濁点追加、小文字変換が割り当てられていたテンキー左下のキーから、顔文字の変換が可能になり、手軽に顔文字を入力できる。ちなみに、文字を入力すると、この左下のキーは従来どおり、濁点と半濁点の追加と小文字変換が可能になるので、従来のテンキーと比べて操作性が損なわれることもない。

photophoto 左がiPhone OS 3.1.3、右がiOS 4のテンキー。iOS 4では、左下のテンキーから顔文字を呼び出せる
photophotophotophoto 専用キーから呼び出せる顔文字。(泣)(笑)(爆笑)などの文字もある(写真=左端、左中、右中)。入力してから変換が確定するまでは、従来どおり、左下キーからは濁点や半濁点の追加と小文字変換が可能(写真=右端)

 予測変換機能もiPhone OS 3.xから手が加えられており、より利用頻度の高い単語が表示されるようになった印象だ。例えば、iPhone OS 3.xでは「おは」と打つと「おはヨーグルト」という単語が候補に表れたが、iOS 4では「おはよう」「お話し」「お花」などの一般的な語句が先頭に現れ、「おはヨーグルト」という単語自体が候補に表示されなくなった。ただ、入力直後に表示される候補一覧が、1行のみという仕様は変更されていない。

photophotophotophoto iOS 4で「おは」と「あせ」を入力した際の変換候補(写真=左端、左中)。iPhone OS 3.xでは「おは」と入力すると「おはヨーグルト」が候補に出る(写真=右中)。筆者の場合、「あせ」を入力すると、必ず「汗臭い」が先頭に出ていたが、ついに1度も変換することなく終わった(写真=右端)

そのほかの改善点

 そのほかの主なアップデート内容は以下のとおり。詳細はこちらの記事も確認してほしい。

  • 複数アカウントのメールを一括で管理できるように
  • iPhoneからミュージックプレーヤーのプレイリスト作成が可能に
  • Bluetoothキーボードが利用可能に
  • iTunesギフトでアプリを贈れるように
  • Wi-Fi接続が安定し、より確実にプッシュ通知が受信できるように
  • SMS/MMSのメッセージが検索できるように
  • 電子書籍をダウンロードできる「iBooks」が利用可能に
  • Spotlight検索でWebサイトやWikipedia、SMS/MMSの検索が可能に
※初出時に「SMS/MMSのメッセージが個別に削除できるように」との記述がありましたが、これはiPhone OS 3.xでも可能です。お詫びして訂正いたします。(6/22 18:56)

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photophotophotophoto 複数アカウントのメールを一括で管理できるようになったほか、同じタイトルのメールのスレッド表示やアーカイブへの移動も可能になった。スレッド表示が可能なメールには、一覧画面の右側に数字(メールの数)が表示される(写真=左端)
photophotophotophoto iPhoneから音楽のプレイリストを作成できるようになった
photophotophoto 画面上部のウィンドウから、SMSとMMSの検索が可能になった(写真=左)。iPhone OS 3.xと同様に、受信したメッセージごとにSMSとMMSの消去もできる(写真=中)。SpotlightからSMS/MMS、WebやWikipediaの検索も可能に(写真=右)
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