インタビュー
» 2010年07月08日 00時00分 UPDATE

開発陣に聞く「SA002」「簡単ケータイ K005」:薄型化はマスト――「SA002」の“世界最薄防水スライド”を実現できたアイテム (1/3)

スライドで防水、しかも薄くないといけない――。前モデル「SA001」のサイズ感やスタイルを継承しつつ防水に対応し、カメラを始め機能面も充実させた世界最薄の防水スライドケータイ「SA002」は、どのように完成したのか。同時期に発売された「簡単ケータイ K005」の進化点も合わせ、京セラに話を聞いた。

[房野麻子,ITmedia]

SA001をベースにカメラやメール機能を進化

―― まずは「SA002」のコンセプトや特徴を教えてください。

黒木氏 SA002は、薄さやサイズにこだわった世界最薄(厚さ約14.8ミリ、最厚部約16.9ミリ)の防水スライドケータイを目指しました。8メガのカメラを搭載し、顔検出対応のオートフォーカスに加え、笑顔になると自動でシャッターが降りる「オートスマイルショット」や、センターフォーカスのフォーカスマークを変えられる「オリジナルフォーカスマーク」を搭載しています。写真の切り替え時に効果を付けられる「フォトブック」や、卓上ホルダに置いたときにスライドショーが楽しめる「グラフィックスタンド」、ブログアップ機能なども用意し、“楽しめる”ことにもこだわりました。

 さらに、メールをよく利用する18〜30歳の女性を主なターゲットにしているので、「リラックマ」のデコレーション素材をプリセットしました。リラックマのデコレーション絵文字が100種類、デコレーションアニメが10種類、デコレーションテンプレートが10種類、デコレーションピクチャが30種類です。待受Flashも1種類用意しています。

 ただ、本体のカラーバリエーションが豊富なので、基本的には男女、年齢を問わず、どなたでも使っていただけるものと考えています。

photo 京セラ製の「SA002」
photo 京セラ 通信機器関連事業本部 通信機器統括営業部 マーケティング部 国内企画部 国内企画一課 黒木薫氏

―― ベースは「SA001」ですね。

黒木氏 そうですね。そこから、さらにメールやカメラ機能を充実させました。女性はカメラにこだわる方が多く、SA001にはフォトライトを搭載しなかったのですが、ユーザーから不満の声をいただいたので、SA002には搭載しています。また、持ちやすさや使いやすさにも配慮して、端末の幅は49ミリに抑え、手になじむよう裏面はラウンド形状にしました。ダイヤルキーは、SA001は薄さを優先してシートキーを採用しましたが、SA002では凹凸のある押しやすいキーを採用しています。

photophoto 片手で持ちやすい幅49ミリのボディを実現(写真=左)。裏面は、角を落としたラウンドフォルムになっている(写真=右)

―― SA001のシートキーは使いにくいという声があったのでしょうか。

黒木氏 もう少し厚さが欲しいという意見をいただいたので、今回はそれを反映しました。

―― シートキーではなく、独立タイプのキーでも防水設計の手間は変わらないのでしょうか。

郡氏 そうですね。少しは違いますが、キートップには防水仕様ではなく、その下にラバーを敷いています。独立キーは防水だからというわけではなく、本体の厚さを抑える上で難しい部分です。

―― 爪の長い女性には、厚さのあるキーの方がいいでしょうね。

黒木氏 女性からのキーの要望は確かにありますが、スライドケータイは本体を開くときに、爪が長くても開けやすいという評価をいただいています。折りたたみケータイだと、本体を開ける際に爪をボディとボディのすき間に挟むので、爪を傷めやすいですから。

―― センターキーの「ジョグキー」もSA001から継続しています。一般的な十字キーと比較して評判はいかがですか。

黒木氏 十字キーは幅や場所を取るので、小型化という狙いからもジョグキーを採用しています。これについては従来型の十字キーがいいというご意見もあれば、指の動きが少なくて済むジョグキーがいいというご意見もあります。使い慣れない形状だと思いますので、慣れは必要かなと思います。ただ、SA001のユーザーさんから若干動きが軽いという意見をいただいたので、SA002では加重を重めに調整しています。

photophoto SA001から継承した「ジョグキー」は、加重を調整することで操作感を改善させた(写真=左)。凹凸のある押しやすいキーをダイヤルキー側に採用した(写真=右)

1つ1つ吟味された7つのカラーバリエーション

―― カラーバリエーションはどのように決められたのでしょうか。

黒木氏 いろんな色のバリエーション作って組み合わせています。その中で調査をかけた上で、この7色に絞りました。

―― 色の組み合わせには規則性がなく、全部バラバラなんですね。

黒木氏 単純な7バリエーションというよりも、この色はこうしよう、と1つ1つこだわって組み合わせたので、複雑な展開になっています。部品の色数も増やし、デザイナーや技術などは、色合わせや量産に持っていく段階でかなり苦労をしたと思います。

―― あえて単純なツートンカラーではなく、バリエーションをつけたのはなぜでしょうか。

黒木氏 auで7色のバリエーションを初めて展開したのは「SH005」ですが、我々はちょっと違う路線でいこう、ということで、1つ1つ異なる7色を考えました。

―― 女性や若者向けということも考慮されたのでしょうか。

黒木氏 そうですね。若い人は色にこだわる方が多いようです。また、店頭で全色がそろったときのことも考えました。まずは見た目で手に取っていただき、次に自分の好きな色を選んでいただきたいと思っています。ちなみに、ジョグキーも、カラーバリエごとに色を変えています。高輝度でピカっと光ってデザインのアクセントになっていると思います。

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