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» 2010年07月14日 15時16分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2010:mmbi、Xperiaを使ったマルチメディア放送のデモを公開――UIは使いやすい? (1/2)

ドコモブースでは、特設スタジオでライブ配信を交えながら、mmbiがマルチメディア放送のデモを実施。「Xperia」を用いて、具体的な操作法を紹介していた。「直感的な操作を目指した」というユーザーインタフェースはどの程度使いやすいのだろうか。

[田中聡,ITmedia]

 ワイヤレスジャパン2010のNTTドコモブースでは、マルチメディア放送(以下、mmbi)が、ISDB-Tmm規格の携帯端末向けマルチメディア放送のデモを実施している。

 携帯向けマルチメディア放送は、2011年のアナログテレビ放送の停波後に空いたVHF帯(207.5MHz〜222MHzの14.5MHz)を用いて提供する新しい放送サービスで、2012年の商用サービス開始を予定している。このVHF帯を用いた放送免許を獲得できるのは1社のみ。ドコモやフジテレビらが設立したmmbiと、MediaFLO規格を推進するメディアフロージャパン企画が名乗りを上げている

 mmbiが提供するマルチメディア放送は、リアルタイム型放送(ストリーミング)と蓄積型放送(ファイルキャスティング)の2種類に大きく分けられる。前者は文字どおりリアルタイムで視聴できる映像で、後者は端末に保存されたコンテンツ。ファイルキャスティングは映像のみならず、電子書籍など映像以外のコンテンツの提供も想定されている。いずれも既存の3G回線ではなく、放送波を使って全国一斉に配信できるのが特徴だ。

端末を傾けると関連情報や番組を表示

 ISDB-Tmmのコンテンツや対応端末などの詳細は、これまで披露される機会が少なかったが、今回はドコモのスマートフォン「Xperia」を使って具体的なユーザーインタフェース(UI)が紹介されており、デモコンテンツを体験できる。映像の解像度はVGAで、フレームレートは30fps。ブースにはフジテレビが特設スタジオを用意し、お笑いコンビの「どぶろっく」が会場で披露したコントを、ISDB-Tmmチューナーを内蔵した試作機と、Wi-Fi経由でXperiaへ配信するデモも実施していた。

photophoto フジテレビの特設スタジオを使い、どぶろっくのコントを放送波でリアルタイムに配信するデモを実施
photophoto SH-01Aをベースにした、ISDB-Tmm規格のチューナーを搭載したモデルも展示。やや厚さが増しており、チューナーの完全な小型化にはまだ至っていないようだ
photo デモで使われていたアプリのトップ画面

 Xperiaのデモに使われていたアプリは「直感的な操作」を目指して開発されている。アプリのトップ画面にはコンテンツ一覧が表示され、任意のコンテンツ(アイコン)をタップすると、番組が小さい枠の中にプレビュー表示される。さらに、この枠をタップすると全画面表示に切り替わる。モーションセンサーと連動した操作法を採用しているのも特徴の1つ。ストリーミング番組の視聴中に端末を90度傾けると、その番組に関連した情報が透過表示され、その裏で映像が流れ続ける。例えば、ニュース番組の視聴中に端末を傾けると、出演しているアナウンサーの詳細情報が表示されるという具合だ。

photophotophoto タップしたアイコンの番組が左側にプレビュー表示される。左右にフリックするとコンテンツ一覧がスクロールする(写真=左)。コンテンツは全画面で表示される(写真=中)。ホーム画面には、今回のデモに使った「mmbi」アプリが用意されている(写真=右)
photophoto 番組視聴中に端末を横に傾けると、関連情報が透過表示される

 さらに反対方向へ180度傾けると、視聴中の番組をベースにした関連コンテンツ一覧が表示される。テレビのチャンネルをザッピングする感覚で、「一覧からというよりは、コンテンツ経由で楽しんでもらうことを狙った」という。一方で、ストリーミングについては番組表も用意している。

photophoto 関連コンテンツの一覧(写真=左)。ストリーミング放送の番組表も用意される(写真=右)

使い勝手は微妙?――「UIは改善の余地あり」

 ほかのジャンルの番組を見たくなった場合、関連コンテンツ一覧の画面左下のアイコンをタップすると、ジャンル一覧が表示され、他ジャンルの番組を視聴できる。デモ機では、ここから雑誌・書籍一覧を呼び出せるようになっていた。ただし、コンテンツのジャンル一覧をトップページから呼び出せる作りにはなっておらず、例えば雑誌を読む際は、番組視聴中に端末を傾けて関連コンテンツ一覧の表示後に、ジャンル一覧を呼び出してから雑誌にアクセスする必要がある。このあたりの操作はやや煩雑な印象だ。

photophotophoto 左下の丸形アイコンをタップすると、ほかのジャンルのコンテンツを選択できる
photophoto 雑誌を始めとする電子書籍も閲覧できる。「映像サービスにこだわっているわけではない」(説明員)

 また、トップページでは、どのコンテンツがストリーミングか、ファイルキャスティングかは判別できないようになっている。「あえてユーザーに意識させないようにしている」(説明員)とのことだが、最終的な仕様ではないとのこと。このmmbiのアプリは1年前から開発が始まっているが、今回使われているのは1年前のアプリだという。説明員は「まだ使いやすいといえるレベルには達していない。UIは改善の余地がある」と話していた。

 このほか、よく見るコンテンツを「お気に入り」に登録すると、トップページの「お気に入り」アイコンから呼び出して視聴できる。「デスクトップアイコンのようなショートカットとして活用できる」(説明員)

photo 登録した番組を「お気に入り」から呼び出せる
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