「iPhone 4」は、絶対Whiteモデルがいいと思っていた。
もともとiPhone 3GもWhiteモデルを使っていたし、なんとなくApple製品というと白や銀のイメージが強い(最近は白い樹脂よりもアルミのユニボディのイメージの方が強いけれど)。何よりiPhone 4では、今まで黒かった表面も白くなるということで、とても期待していた。6月24日のiPhone 4の国内発売日は、行列に並ぶ人々を尻目に、7月後半以降に発売予定という発表を信じ、“白待ち”を決めた。
しかし、Appleは再びWhiteモデルの出荷を延期。“年内”という、じっと待つにはかなりの忍耐を強いられる時期にまで後ろ倒しになった。昨今はiPhone 3Gでは動かないアプリなども増えており、さすがに「白がいい」というだけの理由でiPhone 4をいつまでも買わないでいることができなくなり、7月25日にiPhone 4のBlackモデルを予約して、お盆前に機種変更をした。実際に使ってみると、デザインもいいし、もともとiPhone 3Gも普段目にする面は黒かったので違和感はないし、これはこれでいい買い物をした、と一人納得した。
そんないわく付きのiPhone 4 Blackモデルを日々持ち歩いて使っていて、気付いたことがある。iPhone 4 Blackは、真夏の日本で使うにはあまりにも「熱い」のだ。
日本の夏は暑い。特に今年の夏の暑さは筆舌に尽くしがたいものがある。35度を超える猛暑の中、日光に当たったiPhone 4は、美しいアルミノケイ酸ガラスの黒いボディがかなりの熱を持つ。背面側のA4プロセッサの放熱と相まって、アプリを使っていた直後などに電話を受けて耳に当てると、手からも耳からもじっとりと汗が出る。
高級感あふれる質感を実現した美しいボディが、こんな形で仇なすとは。
電話が終わり、写真のようにiPhone 4の表面は霧吹きで水でもかけたかのような状態になってしまったiPhone 4を見て、この夏Whiteモデルが買えたらどんなによかったかと、改めてその必要性を切実に感じたのだった。
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