コラム
» 2010年09月22日 22時25分 UPDATE

iPhone 3GSとXperiaで確認:海外パケット定額の“注意喚起メール”はどこまで親切か

ドコモとソフトバンクの海外パケット定額サービスは、お得だが、対象の事業者に接続しないとパケ死する恐れがある。そこで、渡航先でドコモとソフトバンクから届く“注意喚起メール”に着目してみた。

[田中聡,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルとNTTドコモが海外でのパケット定額サービスを開始したことは記憶に新しい。ソフトバンクモバイルは7月21日から「海外パケットし放題」、ドコモは9月1日から「海外パケ・ホーダイ」を開始した。2010年9月現在、いずれのサービスも日額1480円でパケット通信ができる。海外でも通信料を気にせずブラウザやPCメールなどを利用できるのは嬉しい限り。

 ただし注意しなければならない点もある。海外でのパケット定額を有効にするには、各地域で定められた通信事業者のネットワークに接続する必要がある。例えば韓国の場合、ソフトバンク端末はSK Telecom、ドコモ端末はKTに接続しなければならない。ほかの事業者に接続して通信をすると、パケット定額ではなく、これまでの従量課金となってしまう。

 本誌の読者のように普段からケータイに慣れ親しんでいる方なら、こうした設定を間違えるケースは少ないと思うが、そうでない人には、通信事業者の設定は少々ハードルが高い感もある。

 2社が海外パケット定額サービスを開始する以前は、海外でケータイ(国際ローミング対応機)を起動して各地域の事業者に接続すると、海外ではパケット定額サービスの対象外である旨のSMSが送られてきた。海外での高額な請求を避けるためには当然の措置ともいえるが、海外パケット定額サービス提供中の現在、こうした注意喚起メールはどんな内容に変わったのだろうか。先日韓国を訪れた際に、iPhone 3GSとXperiaで確認してみた。

photophoto パケット定額サービス開始前に(海外到着時に)送られてきたメッセージ。左がiPhone 3GS、右がXperia。内容に大きな差はない

正しい事業者を教えてくれる――ソフトバンク

photophoto 海外パケットし放題対象のSK Telecomに接続されたことを伝えるSMSが送られてきた(写真=左)。事業者の設定は「自動」から「KOR SK Telecom」にしておくことが望ましい(写真=右)

 まずはiPhone 3GS。先述のとおり、ソフトバンク端末は韓国ではSK Telecomに接続する必要がある。筆者はiPhone 3GSの事業者接続を「自動」にしていたが、韓国到着後に起動したところ、運よく(?)SK Telecomに自動で接続された。

 その後、ほどなくしてソフトバンクの「information」からSMSが届いた。そこには「海外パケットし放題対象の【KOR SK Telecom】に接続されました」というメッセージが記されており、「接続を維持するため、【KOR SK Telecom】の手動設定をおすすめします」と続いていた。自動のままだとほかの事業者に接続される恐れがあるため、正しい事業者に自動接続されても手動で設定し直しておきたい。iPhoneの場合、「設定」→「キャリア」から該当の事業者を選べばよい。

 では、海外パケットし放題“対象外”の事業者に接続した場合はどうか。iPhone 3GSでKTに接続したところ、ほどなくSMSが送られてきた。「ご注意!」という文言から始まるメッセージには、海外パケットし放題対象外の事業者につないでいるのでSK Telecomへの変更が必要である旨と、設定方法などが明記されていた。

 ソフトバンク端末に届くSMSでは、「今どの事業者と接続していて」「定額対象の事業者はどこか」が分かるので、親切な内容といえる。

photophoto 海外パケットし放題対象外のKTに接続したところ、注意喚起をうながすSMSが届いた

SMSから正しい事業者は分からない――ドコモ

 ではドコモ端末はどうか。韓国到着後にXperiaを起動したところ、2通のSMSを受信した。1通目には、海外パケ・ホーダイは対象国での手動設定が必要であること、2通目には海外での紛失時や故障時の連絡先が明記されていた。現在正しい事業者に接続しているのか、そもそもどの事業者に接続すべきか、といった情報は明記されておらず、ソフトバンクと比べてやや不親切な印象を受けた。また、定額対象外のSK Telecomに手動で接続したところ、iPhone 3GSのように定額対象外の事業者につないだ旨を伝えるSMSは送られてこなかった。

photophotophoto Xperiaに届いた2通のSMS。海外パケ・ホーダイ対象の事業者名には触れられていない(写真=左)。Xperiaはホーム画面に海外の事業者(KT)が表示される(写真=中)。手動で事業者を選択しよう(写真=右)

 さらに、1通目に記載されていた、海外パケット定額の設定に関するURL(無料でアクセス可能)には、iモード端末からしかアクセスできない。スマートフォンユーザーは特に、定額対象の事業者を事前に確認しておきたい。筆者の場合、Xperiaも自動で定額対応事業者(KT)に接続されたが、こちらも後で手動選択しておいた方がいいだろう。Xperiaの場合、「設定」→「通話設定」→「ネットワークオペレータ」から該当の事業者を選べばよい。

 なお、ドコモとソフトバンク端末ともに、海外で事業者を「手動」で接続した場合、手動のままだと日本で通信できなくなる恐れがあるので、帰国後は「自動」に設定し直そう。


 電波状況の関係で、こうした注意喚起のメッセージは確実に受信できるとは限らないが、ユーザーが正しい設定のもとで海外パケット定額を利用できるよう、できる限りの措置を取ってほしいと思う。

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