SIMロックフリー時代の無線LANルータ「b-mobile WiFi」利用ガイド(前編)これ1つあればだいたいOK(2/3 ページ)

» 2010年10月15日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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国内ではb-mobileSIMシリーズと、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル契約のSIMカードが利用可能

photo 左がb-mobileSIM U300、右がドコモ契約のSIMカード(FOMAカード)。どちらもFOMAロゴが入っているので少し紛らわしい

 サポートする周波数帯は2GHz/800MHz帯で、ソフトバンクモバイルは現状2GHz帯のみ、FOMAは2GHz帯に加えて1.7GHz帯と800MHz帯も使っているが、1.7GHz帯のみのエリアは存在しない(ドコモ側も1.7GHz帯のエリアマップは公開していない)と思われるので、基本的にすべてのエリアで使えると言える。

 一方、国内では残念ながらイー・モバイルやau(KDDI)のSIMカードは利用できない。イー・モバイルはドコモやソフトバンクモバイルと同じ通信方式だが、使用周波数が本機がサポートしない1.7GHz帯であり、auは通信方式がCDMA2000で異なるためだ。

 付属品もほどよくシンプルだ。本体とACアダプタ(AC100ボルトーUSB出力タイプ)、ACアダプタ用(汎用)USBケーブル(USB A オスーUSB Mini B オス)、簡易インストールマニュアルだけである(詳細のマニュアルは設定ツールからPDFファイルとして入手できる)。

 b-mobile WiFiの直販価格は1万9800円だ。この価格を安いと感じない人もいると思うが、b-mobile WiFiは基本的に通信回線契約なしで単体販売される製品であり、端末代金を割り引いて販売する代わりに通信回線の長期契約が通例となる一般的な携帯電話/3Gデータ通信端末製品の価格とは、少し事情が異なる。単体購入できるSIMロックフリーの通信機能を内蔵するポータブル無線LANルータとしては最安値クラスである。


photophoto パッケージ内容物。本体、ACーUSBアダプタ、充電用USB AーMini USB Bケーブル、スタートガイド、初期化の注意書きが入っている。スタートガイドよりも詳しいマニュアルは、Web設定ツールからPDFファイルとしてダウンロードできる(写真=左)。付属するUSB出力ACアダプタの出力は5ボルト/700mAだ。このほか、動作が保証されるわけではないが、大半の汎用USB出力型ACアダプタも利用でき、PCのUSBポートからも充電可能だ。USBケーブルは付属品か、データ通信対応とある(充電専用でない)USB AーMini USB Bケーブルを使うのが確実なようだ。イー・モバイルの「Pocket Wi-Fi」のような、特殊な(D+とDーがショートした)ケーブルは必要ない(写真=右)

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