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» 2010年11月02日 23時40分 UPDATE

iPad Wi-Fi版を外に持ち出して使う:コンパクトで持ち運びに便利な「Pocket WiFi」の場合 (1/2)

無線LAN対応機器を、3Gネットワークを利用して簡単にインターネットに接続できるモバイルWi-Fiルーターが人気だ。iPadやゲーム機など、Wi-Fi対応機器を屋外で使いこなす際に便利なルータを検証する。

[今泉博通,ITmedia]
Photo イー・モバイルのPocket WiFiを使うと、iPadやPCを外出先で気軽にインターネット接続できる

 リビング、あるいは自分の部屋など、自宅で気軽にいつでもWebサイトを閲覧したり、iOS向けのアプリが使えたりすればそれでいい、という目的でiPadのWi-Fi版を購入した人は多いのではないだろうか。価格も安いし、契約手続きは不要で、月々のパケット通信量を別途払う必要もなく、気軽に購入して使い始められるので、確かにそれが目的なら、Wi-Fi版は至極妥当な選択だ。

 しかし、せっかく持ち歩けるサイズ・重さを実現しているiPad、たまには外で使ってみてはいかがだろうか。ノートPCやスマートフォン、iPod touchやウォークマン、ニンテンドーDSiやPSPなど、iPadのほかにもWi-Fiで通信ができる機器を持っているなら、人気が高まっているモバイルWi-Fiルーターと組み合わせることで、複数の機器を“いつでもどこでも”インターネットに接続できるようになる。

 モバイルWi-Fiルーターは、今データ通信端末の中でも最も注目度が高く、よく売れている製品だ。NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、UQコミュニケーションズ、日本通信などがさまざまな機器を投入しており、選択肢も多い。今回は、モバイルWi-Fiルーターブームの先駆けとして登場し、今なお高い人気を誇るイー・モバイルの「Pocket WiFi」を改めてiPadと組み合わせて利用してみた。

コンパクトで安価、手軽に導入できるPocket WiFi

 イー・モバイルが2009年11月に販売を開始したPocket WiFiは、3Gネットワークを経由して定額で最大5台までのWi-Fi対応機器をインターネットに接続できるデバイスとして鳴り物入りで登場した。連続バッテリー駆動時間を約4時間確保し、下り最大7.2Mbps/上り最大5.8Mbpsの高速通信に対応したPocket WiFiは、その利便性の高さと、PCやiPod touchとのセット販売などの販促策が奏功し、またたく間に人気商品となった。

Photo Pocket WiFiはコンパクトなボディが魅力

 当時イー・モバイルは、まだエリアを全国展開している途上だったが、大都市圏を中心にPocket WiFiは飛ぶように売れた。類似の製品があまりなかったこともさることながら、その持ち歩きに適した小さな本体や導入のしやすさ、使い勝手のよさが高く評価され、外出時にノートPCやNetbookを利用したいユーザーはもちろん、スマートフォンなどと組み合わせて利用する人もPocket WiFiを購入し、イー・モバイルの契約数大幅増に大いに貢献した。

 そんなPocket WiFiも、登場から時間が経ち、ライバル製品がいくつか登場しているが、今もその人気は続いている。その理由はまさに“ポケット”サイズのコンパクトなボディと、低廉な料金プランにあるだろう。

 ボディの小ささは、いまだに競合製品と比べても何ら見劣りする点はない。手のひらに収まる絶妙なサイズは、持ち歩いて利用する機器だけにポイントが高い。カバンの中に入れておけるのはもちろんだが、カバンを持ち歩いていないときでも、ポーチなどに突っ込んでおける。iPadと組み合わせて利用する際にも、ルータが邪魔にならないのがいい。

豊富に用意されたサードパーティ製オプションで機能強化

Photo ノベルティとしてPocket WiFi専用のケースが配られたこともあった。残念ながら販売はされていないが、復活や販売を望む声も多いという

 さらにPocket WiFiは、グローバルモデルがベースになっているため、バッテリー駆動時間を延ばせる専用のサードパーティ製大容量バッテリーや充電台などが入手可能なことも利点として挙げられる。もちろんmini USB経由で給電できる外部バッテリーを利用してもいいのだが、大容量バッテリーなら本体のサイズ感はそのままに、ちょっと分厚くなる程度でバッテリー容量が1500mAhから約2.6倍の3900mAhに増やせる。駆動時間も半日連続通信できるくらいに延びるので、外出中にも本格的にネット接続を活用したくなったとき、こうした機器が気軽に追加できる環境があるのはほかにない魅力と言えるだろう。

 iPadとモバイルWi-Fiルーターの組み合わせは、iPadの3G+Wi-Fi版と比べて、他の機器も同時にインターネットに接続できる点がメリット。しかし、iPadが単体で約10時間の連続駆動が可能なのに対して、モバイルWi-Fiルーターはそこまでバッテリーが持たないものがほとんどだ。つまり、iPad Wi-Fi版を本格的に外で使いこなすためには、長時間のバッテリー駆動が可能なモバイルWi-Fiルーターがあった方がいい。そうしないと、あるとき突然使えなくなって困ってしまったりする。その点Pocket WiFiなら、大容量バッテリーのようなオプションを活用して、安心して1日外で使うこともできる。

 Pocket WiFi専用のレザーケースやシリコンカバーケースなども用意されているので、持ち歩く際の保護も万全だ。

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