今回、P端末として初めて搭載された便利な機能「PCバックアップ」も注目だ。これはWi-Fi(無線LAN)を使って写真をPCに転送する機能である。自宅のインターネットに無線LANを使っているなら、この機能を利用できる。
連携を行うために、まずはPC側の準備をしよう。
まずPC側のファイル共有をオンにし、PCバックアップに使うフォルダを作って共有をオンにする。Windows Vistaの場合を例に取ると、「ネットワークと共有センター」を使ってパブリックフォルダの共有をオンにし、パブリックフォルダ内にPCバックアップ用のフォルダを作り、それを共有可能にする。このとき設定を、読み書き可能にすることも忘れずに。
準備ができたら、次はケータイ側。まずWi-Fiをオンにして、バックアップするPCと同じアクセスポイントに接続しよう。続いて「便利ツール」にある「PCバックアップ」を開き、バックアップ先を指定し、SSIDを指定し、PC名/共有名一覧を自動検出して、さっきセットしたフォルダを選択する。もし候補が検出できなくても、手動でPC名/共有名を入力すれば設定できる。
これでPC連携の準備は完了だ。一度セットしてしまえば、その後の転送はとてもシンプル。端末の無線LANをオンにした状態で、バックアップ先のPCが起動していれば、ピクチャジャンプで写真を上にスライドすると転送ができてしまう。また、PCバックアップの選択画面にある「バックアップ」を選択し、バックアップするメディアの種類や日付を設定して、画像をまとめて転送することもできる。microSDカードを取り出したり、ケーブルをつなぐ必要はないのだ。
せっかく高画質な写真を撮りためても、PCに移すのが面倒でケータイの中でしか写真を楽しまないケースって少なからずあると思うけど、これならそういう心配はない。
ピクチャジャンプではそのほかに、写真を左にスライドすると「お気に入り」、下にスライドすると「削除」ができる。写真をたくさん撮っても、本当に気に入った写真って実はそんなに多くないはず。ピクチャジャンプでお気に入りのチェックを入れておけば、どの写真がオススメなのかがすぐ分かるし、お気に入り写真だけを表示することもできる。反対に、必要ないな、と思った写真は下にスライドして削除すればいい。
撮りためた写真の整理整頓はなかなか面倒な作業だけど、ピクチャジャンプならサムネイルを見ながらサクサク行えるのだ。
ピクチャジャンプを中心に紹介してきたけど、ピクチャアルバムにはそのほかにも面白い機能がある。それが分類機能だ。
写真が増えてくると、見たい写真を探すのがだんだん大変になってくる。カレンダー機能を使って撮影日で探すのもいいけど、「夜景」とか「青空」みたいにイメージが先行して、いつ撮ったかよく思い出せないこともあるだろう。そういうときは、「ピクチャ分類」機能が役立つ。
まずはピクチャアルバムの画面にある「MENU」ボタンをタッチして、「ピクチャ分類」を選ぼう。すると、「シーン」「色」「オートシャッター」「動画」の4つのメニューが出てくる。
例えば「オートシャッター」を選ぶと、笑顔シャッターなどのオートシャッター機能を使って撮影した写真だけをピックアップできる。「シーン」を選べば、「海」「山」「空」「雪」「夕焼け」「紅葉」などなど、各種のシーンモードごとに写真を分類して見られる。「山」を選べば山で撮った風景写真がずらりと並ぶわけだ。
おまかせiAの判別結果を基にした自動分類なので、ときには分類が間違っていることもあるが、いろんな分類ができるので面白い。
さらに「色」を選ぶと12色の中からその色がある写真を選んでくれる。緑を選べば植物や森の写真、青を選べば空の写真などが多く表示されたりするのだけど、思わぬ写真がピックアップされることもあって、見ていて楽しくなる。ちょっと試してみてほしい。
撮った写真を探して閲覧する、送信する、公開する――そういう大事な作業を本体を閉じたままタッチパネルでさっとできるのが、ピクチャアルバムとピクチャジャンプの良さだ。そして、ルミックス フォン P-03Cは、ケータイだからこそできるネットワーク機能を生かした写真の楽しみ方を、ピクチャジャンプを使って簡単に体験できるのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月27日