NTTドコモのシャープ製「SH-02C」は、ブラックやホワイトのボディに、背面を縁取るビビッドなアクセントカラーと大きめの有機ELサブディスプレイが際立つコンパクトな折りたたみケータイだ。「カラーの背面ディスプレイを、本体デザインに合わせて搭載しようという狙いがあった」(発表会での説明員)というようにデザインを重視。適度な機能に加えてデザインにもこだわる若い男女をターゲットにしている。
STYLEシリーズのコンパクトな端末だが、IPX5/IPX7の防水性能とIP5Xの防塵性能を備え、約3.2インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)ディスプレイ、960万画素のCCDカメラを搭載し、HD動画の撮影にも対応するなど機能は充実している。
カメラにはペット検出や顔検出、ミニチュア風撮影や魚眼レンズ風撮影などができる「エフェクト撮影」、遠くの人物を上半身アップのちょうどいいアングルで撮れる「ベストレンジズーム」など、SH-01Cにも搭載されている最新の機能もサポートしている。
メール関連の機能もバージョンアップしている。デコメが簡単に作れる「かんたんデコメ」では、新たに女性向けと男性向けの変換パターン設定が可能になった。「にぎやかなアレンジは男性が使うと恥ずかしいという声があり、男性向けはシンプルなアレンジになるように調整している」(説明員)。メーカーサイトから変換パターンの追加ダウンロードも可能だ。また、本文のフォントを変えてそれを画像化し、相手のケータイの機種に関わらず同じフォントで表示できる「フォントチェンジ」でも、3種類のフォントを内蔵するほか、こちらもメーカーサイトからフォントのダウンロードが可能だ。
オリジナルのデコメ素材を作れる「ショットデコ」は、動きを加えられるようになった。作ったデコメ素材は、メール受信完了画面などのサブディスプレイ表示にも利用でき、ディスプレイにぴったり合う変換サイズが用意されている。さらに、受信メールにフラグを付ける機能も備えており、後で見直したいときに簡単に探し出せて便利だ。
コンパクトなボディでありながら防水・防塵に対応しており、Bluetoothには対応しないが、STYLEシリーズの端末の中ではハイスペックだ。機能的なバランスのよさと、シンプルながらも印象的なデザインで幅広い支持を得られそうだ。
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