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Xiはどこが進化したのか――神尾寿がリポート (1/2)

NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」が、2010年12月24日に始まった。LTE方式を採用したXiは、高速・大容量・低遅延という特長があり、電波状況がよければFOMAより約10倍速い通信が可能になる。エリアはまだ限られるが、とても“未来を感じられる”サービスだ。

 スマートフォンやモバイルノートPCが普及した昨今、“インフラ”側の重要性が高くなっている。いくら高性能なスマートフォンを持っていても、それを支えるキャリアのデータ通信ネットワークが貧弱ではお話にならない。スマートフォンやタブレット端末、モバイルノートPCが普及し始めた“モバイルインターネットの時代”だからこそ、これから各キャリアが展開する次世代の高速データ通信サービスが重要になってくるのだ。

 そのような中で、ドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」が始まった。これは国際標準規格であるLTE(Long Term Evolution)を採用し、屋外では下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbps、屋内の一部エリアでは下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsでの高速通信が可能というものだ(※1、※2、※3)。

 この「Xi」の実力は、どれほどのものなのか。実際のフィールドテストも交えてリポートする。

Xiは最新技術で「高速・大容量・低遅延」を実現

 実際のリポートに入る前に、Xiの具体的なサービス内容を見てみよう。

 Xiは本格的なデータ通信時代を前提に設計されたサービスで、従来のFOMAよりも高速・大容量かつ、通信時の遅延が少ないのが特長だ。実際にデータをやりとりする通信技術からアンテナ技術まで、FOMAなど現在の第3.5〜3.6世代の技術よりも進化しており、帯域幅(通信に使用する電波の量)が同じであれば、圧倒的に効率よくデータのやりとりができる。通信全般において「効率がよい」ことが、高速・大容量・低遅延を支えているのだ。

 サービスエリアは東京、名古屋、大阪を中心とする一部地域からスタートしている。詳しくはドコモのエリアマップを見てもらいたいが、当初は大都市部の中心エリアからの展開であることは確かだ。これだけだと「Xiのエリアは狭い」と感じるが、Xi対応機種は全国のFOMAエリアでの通信にも対応しており、「Xiエリアでしか使えない」ということは一切ない。またXiのエリアも、2012年度には全国主要都市へ広がる計画である(※4)。

PhotoPhoto Xiは従来のデータ通信サービスと比較して高速・大容量・低遅延という特長がある。エリアは東京、名古屋、大阪の一部地域から徐々に展開する(ドコモ Xiサービス開始セレモニーでのプレゼンテーション資料より引用)

 一方、気になる利用料金は、通信量5Gバイトまで月額6510円(最低額は1000円から)。5Gバイトを超えた通信は7Gバイトまでがプラス2625円、以降2Gバイトごとに2625円が加算される段階制料金プランとなっている(※5)。しかし、2012年4月30日まで「Xiスタートキャンペーン」として1000円/月〜上限4935円/月(Xiデータプランにねん利用時)で5Gバイトの制限もなく利用できる。なお、このXi利用料金はFOMAエリアでの利用料も含まれているため、「Xi+FOMA」のエリアを利用しても、料金が二重にかかることはない。

PhotoPhotoPhoto PCに「L-02C」を装着するとこのような感じになる。L-02Cは、USB端子のカバー部分を約90度回転し、使わないときは端子部分を収納しておける

屋内エリアでの実力に、Xiの可能性を見た

Photo 六本木交差点付近で計測。屋外だがかなりの速度が出る


Photo 羽田空港は都心から近い下り最大75Mbps対応エリア。ここではXiのポテンシャルを感じることができる

 前置きはこれくらいにして、街に出てみよう。

 今回のXi利用テストでは、都内各所のXiエリアと、屋内ではサービス開始当初から下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsのエリアになっている羽田空港に足を運んでみた。

 まず、Xi屋外エリアとなる街中での利用テストであるが、六本木や浜松町などで試したところ、おおむね下り10Mbps前後のスピードであった(詳細はXiフィールドテスト結果参照)。

 もっとも高速な数値となったのは六本木交差点付近で、ここでは下りで最大15Mbpsを記録。それ以外の場所でも、確実にFOMAよりも速かった。他のモバイルデータ通信がそうであるように、Xiも基地局からの距離が短くなるほど通信速度が速くなる。テスト当時はまだサービス開始直後であり、基地局数が少なかったことを鑑みれば、この結果は優秀といえるだろう。今後ドコモが屋外の基地局を増やしていくことで、Xiの通信速度はさらに速くなっていきそうだ。

 そして、さらに「Xiの底力」を感じたのが、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsでの通信が可能な羽田空港である。

 ここでは状況がよければ実測値で下り最大20Mbps前後のスピードでの通信が可能で、上りの通信速度も5Mbps前後となった。写真や容量の大きなプレゼンテーションデータもさくっと送信できたほか、試しにXiの回線を使ってUstreamの配信実験もしてみたのだが、動きがスムーズであり映像品質が高かった。Xiの屋内エリアでは自宅の固定網ブロードバンドを利用しているのとほとんど変わらない快適さである。


 ドコモでは、下り最大75Mbpsに対応したXiエリアを主要空港や主要駅、大規模商業施設やオフィスビルなどを中心に順次拡大していく方針だ。こういった場所ではノートPCを開く機会も多いため、そこでこの快適な環境で通信できるのは見逃せないところ。また将来的には、屋外のXiエリアも屋内同様に高速化する方針だという。羽田空港でのXiのポテンシャルを見るに、今後にかなり期待が持てそうである。


Xiフィールドテスト結果(ダウンロード速度)
場所 六本木交差点(屋外) 六本木ヒルズ(屋内) 浜松町駅前(屋外) 羽田空港第2ターミナル(屋内)
速度 約13.20Mbps 約8.40Mbps 約7.29Mbps 約20.83Mbps
※Radish Network Speed Testing(http://netspeed.studio-radish.com/)を利用して計測。5回計測し、そのうち結果がよかった3回の平均値を掲載

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提供:株式会社NTTドコモ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年1月31日

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