「Edy」や「ANA 旅達」などが続々登場――Androidのおサイフケータイサービスをチェック(1/3 ページ)

おサイフケータイに対応したAndroidスマートフォンが登場し、ケータイからAndroidへ、安心して機種変更できる環境が整いつつある。今回は1月末に開始予定のEdyアプリや「ANA 旅達」アプリなど、Androidの魅力をさらに深めるおサイフケータイアプリを紹介する。

» 2011年01月31日 12時00分 公開
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 2010年来、日本ではiPhone 4やAndroid OSを搭載した端末を始め、かつてないほど多くのスマートフォンが登場し、タッチパネルによる直感的なユーザーインタフェースの使いやすさや機能の高さが注目を集めた。しかし、海外メーカー製のスマートフォンは、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信機能といった、日本のケータイでおなじみの機能を搭載していないこともあり、ケータイ(フィーチャーフォン)からの乗り替えに躊躇していた人が多かったのも事実だ。

 MMD研究所が2010年10月に実施した「スマートフォンの所有率、及びスマートフォンユーザーのインサイト調査」では、スマートフォンユーザーが現在使用しているスマートフォンに対応してほしい機能として、Flashサイトの対応に次いでおサイフケータイへの対応を挙げる声が多く、スマートフォンでもFeliCaに対する高いニーズがうかがえた。こういった状況の中で、おサイフケータイに対応したAndroid搭載スマートフォンが登場し、フィーチャーフォンからスマートフォンへためらいなく機種変更できるようになったのはユーザーにとっても喜ばしいことだ。

 Android端末向けのおサイフケータイサービスは、2010年11月から電子マネーの「モバイルWAON」、ヨドバシカメラやビックカメラの会員証/ポイントカード、12月からはANAのチケットレスサービス「SKiP」が利用できる「ANA 旅達」アプリなどの提供がすでに始まっている。今後も、電子マネーの「Edy」や「iD」「モバイルSuica」などのおサイフケータイサービスがAndroid端末に対応する予定だ。

ついに、電子マネー「Edy」がAndroidに対応!

Photo Android向けのEdyアプリがいよいよ1月末に登場する

 既存のケータイと比べて、まだ利用できるサービスが少ないAndroidのおサイフケータイだが、2011年1月末にいよいよ電子マネー「Edy」のAndroid端末向けサービスが始まる。2004年のおサイフケータイサービスの開始当初から、そのサービスに対応して多くのユーザーが利用している電子マネーEdy。最近ではTwitterの「Edyなう」などで情報発信を行い、ユーザーと積極的にコミュニケーションをとっていたり、そのときどきで新サービスの告知やさまざまなキャンペーンを展開していたりと話題を集めている。

 そんなEdyは、リーダー/ライターにFeliCaを搭載したカードやおサイフケータイをかざすだけで決済ができる電子マネーの代表的なサービスだ。おサイフケータイに対応したAndroid端末にEdyアプリをダウンロードし、コンビニのレジやクレジットカードでチャージ(入金)すると、Android端末をかざすだけで買い物の支払いができるようになる。

 Android向けのEdyアプリでは、ケータイ向けのシンプルなアプリとは趣が異なり、残高や利用履歴を確認できるのはもちろん、Edyを利用したキャンペーンなどの情報を一覧で紹介する「お得情報」や、初めてEdyを利用する人に対し、機能や使い方を解説する「ガイド」といったメニューも用意している。これらのメニューは画面下部のタブをタッチすることで切り替えることができ、メニュー間を簡単に行き来できる。

PhotoPhotoPhoto Edyの残高確認やチャージが可能な「ホーム」のほか、「お得情報」では実施中のキャンペーン、公式アカウントのTwitterやFacebookの投稿も確認できる。「ガイド」ではアプリの使い方を確認可能。「履歴」では、Edyの利用履歴を最大6件確認できる。「つぶやく」ボタンでTwitterに利用履歴を投稿でき、友人や知人などに買い物情報を共有できる

Twitter連携機能も備えたEdyアプリ

 今回のAndroid向けEdyアプリの新機能で面白いのが、Twitter連携機能だ。

 「今回は初めてTwitterとの連携機能を搭載しました。TwitterのEdy公式アカウント『Edyなう』(@edynow)ではさまざまな情報をつぶやいていますが、そのフォロワーがいらっしゃいますし、親和性が高いということで、ユーザーが自分の利用履歴をツイートできる機能を提供しています」と、ビットワレット 事業部門 事業企画部の奥田聡氏は説明する。

 6件まで表示される利用履歴にはそれぞれ「つぶやく」ボタンがあり、アプリにTwitterアカウントを設定しておけば、ユーザーがボタンにタッチしたときに、ハッシュタグ「#edynow」や利用日、残高が記載されたテキストを作成。購入したお店やモノを書き加えて、そのまますぐにツイートできる。

PhotoPhoto 履歴画面などから「つぶやく」ボタンをタッチすると、ハッシュタグ「#edynow」のほかに利用日や金額が自動で入力されたウィンドウがポップアップ。自分のコメントを加えてTwitterに投稿できる

 自分が買ったものをつぶやくのは不思議と楽しいものだが、事業部門 ユーザーコミュニケーション部 部長の永井宏明氏は、Twitter連携の役割はそれ以外にもあるという。

 「昨年からTwitterやFacebookといったSNSサービスを少しずつ始めているのは、ユーザーの方とうまくコミュニケーションできる場を早く用意したいと思っていたからです。今まではEdyアプリとEdyのWebサイトが分断されていましたので、情報の連携がうまく取れていませんでした。今回のアプリでは、お得情報やガイドのタブを用意することによって、キャンペーンの告知や使い方のガイドがしやすくなります。またユーザーの方には、Twitterなどで『もっとこうしてほしい』というような生の声をつぶやいていただくことで、コミュニーケーションをとりながらアプリやサービスをよりよいものに生まれ変わらせていける。ここは今回のAndroidアプリの大きなポイントの1つだと思っています」

便利なウィジェットも提供

Photo ホーム画面に配置できるウィジェットも用意

 Android端末ならではの便利な機能として、ホーム画面に配置できるウィジェットも用意している。ウィジェットを利用すると、アプリを起動しなくてもEdyの残高をチェックでき、そこからチャージ画面にすばやくアクセスできるしくみだ。

 ただし、残高はウィジェットにタッチしないと表示されない作りになっている。「ここは悩んだところですが、残高が常に表示されているのが嫌だと感じる方もいるのではと考えまして、マスクを用意しました。ウィジェットの『残高表示』にタッチすると残高が5秒間表示され、5秒経つと元に戻ります」(奥田氏)

 混み合った電車の中などでスマートフォンを操作するシーンが多い日本では、プライバシーに配慮したこうした細やかな機能がうれしいものだ。また、残高が999円以下になると、ウィジェットの上部に「そろそろチャージ♪」という吹き出しが出現。タッチして残高を確認し、もう一度タッチするとアプリのチャージ画面にアクセスできる。

 「ウィジェットで残高を見られるのは当然ですが、アプリを起動したいという方もいると思いましたので、2つの機能を持たせました」(奥田氏)

PhotoPhotoPhoto 通常、ウィジェットに残高は表示されず、マスクがかかっている。「残高表示」をタッチすることで金額を確認可能だ。金額は5秒間表示され、その後元に戻る。残高が表示されている状態でもう1度タッチするとアプリにアクセスし、チャージできる。なおEdyの残高が999円以下になると「そろそろチャージ♪」の吹き出しがウィジェットに出現。タッチしていくとチャージできるホーム画面に簡単にアクセスできる

 チャージするときは往々にして、うっかり残高チェックを忘れていて、急いでチャージしなくてはならないというシーンだ。そんなときにワンタッチで素早くチャージ画面に切り替わってくれるのは確かに便利だ。

 チャージする際も、よく利用される1000円、3000円、5000円、1万円などがボタンで選べるほか、1000円刻みで金額が選べるようなユーザーインタフェース(UI)を提供。今までのケータイアプリのように数字を入力しなくてもチャージができる。

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