「Edy」や「ANA 旅達」などが続々登場――Androidのおサイフケータイサービスをチェック(3/3 ページ)

» 2011年01月31日 12時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR
前のページへ 1|2|3       

旅へのあこがれを喚起する「ANA 旅達」アプリ

Photo 「ANA 旅達」は机をイメージしたトップ画面が美しいアプリ。写真やアイコンにタッチして各サービスにアクセスする

 Edyアプリとあわせて利用したいのが、以前からEdyと深く連携している全日本空輸(ANA)の「ANA 旅達」アプリだ。フィーチャーフォンでは「モバイルAMCアプリ」として実用的でシンプルなアプリが提供されているが、Android端末向けには、チェックインが不要のチケットレスサービス「SKiP」が利用できるほか、旅のクチコミ情報サイト「旅達空間」の情報が見られたり、ANAのWebサイトANA SKY MOBILEに簡単にアクセスできるおサイフケータイ対応アプリが2010年12月3日から提供されている。

 旅達アプリは、非常に多機能なアプリだ。SKiPを利用できることが最大の魅力だが、それ以外に、キーワード検索やGPSの位置情報を活用して旅情報の閲覧が可能で、Twitterとの連携も図られている。ホーム画面は机のイメージで、デスクトップの背景は好みに合わせて変えられるほか、飛行機の模型を選んで飾ることができる。ANAのモバイルサイト「ANA SKY MOBILE」と連携しており、マイルやeクーポンの照会や座席予約などの会員サービスもスムーズに利用できる。

Photo 全日本空輸 営業推進本部 WEB販売部 WEB企画チーム 主席部員の前田欣伸氏

 「2010年の春に、Androidスマートフォンがおサイフケータイに対応することが分かったので、それ以来、12月のサービス開始をターゲットに置いて、どうしてもこのタイミングでサービスを開始したいという思いで開発してきました」と、開発を主導した全日本空輸 営業推進本部 WEB販売部 WEB企画チーム 主席部員の前田欣伸氏は振り返る。

 旅達アプリを開発するにあたっては、利便性の向上、ロイヤリティの向上、顧客との日常的な関係性の構築という3点を意識したという。この利便性の向上で最大のポイントとなるのがSKiPの対応だ。iPhone向けに、一足先に旅達アプリがリリースされて以来、SKiP対応への問い合わせは非常に多く、ユーザーの関心の高さを感じたという。

 「現在でも、SKiPを利用される方の約2割の方がおサイフケータイを利用されています。割合は徐々に増えていますので、この利便性は必ず提供しなくてはならないということで、Android端末でも対応させました」(前田氏)

PhotoPhotoPhoto トップ画面上に散らばっている写真をタップすると、PC向けの旅のクチコミ情報サイト「旅達空間」に投稿された情報を写真とともにチェックできる。「旅達空間」をタッチすると「おすすめ」情報がチェックできるほか、キーワードや位置情報で情報を検索可能だ。また右側の航空機の模型を短押しすると、ANA SKY MOBILEのサイトにジャンプする。長押しすると、10種以上の模型から表示する機体を選んで設定できる。もちろんANA SKY MOBILEにアクセスして座席予約も可能。ここで予約してチェックイン不要のSKiPサービスを利用できる。なお、座席予約はANA SKY MOBILEのサイトにブラウザからアクセスして行うこともできる

スマートフォンのメリットをフル活用

 旅達アプリを使ってまず驚かされるのが、非常に凝ったデザインだ。端末をシャッフルすると画面上部に並ぶ写真が変化し、右下にある航空機模型や背景も変えることができる。左側のイラストは季節によって変化するほか、航空機模型を3月末まで就航されている「ガンダムジェット」に設定すると、ガンダムのフィギュアを表示させたりもできる。

 「我々は公共交通機関の要素が強いので、フィーチャーフォンではどんな端末でも予約/解約ができるようにと実用的でシンプルなアプリになっています。しかし、スマートフォンではスペックの制約がありません。予約/解約に特化したようなアプリも1つの考え方として企画段階からあったのですが、それだけでは面白みが足りないということで、スマートフォンのアプリならではの作りにしています」(前田氏)

 また、ANAマイレージクラブにログインすると、ステータスに応じてカラーがブロンズやプラチナ、ダイヤモンドと変わるように、アプリもカードフェイスを模したカラーリングに変化する。ユーザーは「相手が自分のことを認知してくれている」ということが分かると思いの外うれしいもの。前田氏は「ロイヤリティの提供ということで、カードのフェイスを出したりマイルの情報を見られるようにしたりもしています」と話す。

 旅情報の閲覧ができる機能は、顧客との日常的な関係性を構築するのに役立てられている。「飛行機に乗っていただく前にも旅情を感じていただこうということで」、ANAがPC向けWebサイトで提供している旅のクチコミ情報サイト、旅達空間の情報を検索して閲覧可能だ。キーワードを入力して検索できるほか、位置情報を活用して現在地に近いスポットも検索でき、日常的に便利かつ楽しく使える。クチコミ情報の投稿はPCからしかできないが、スマートフォンではTwitterを使って感想をつぶやくことができる。

 「Androidアプリでは、飛行機の予約にまったく関係ないときでもアプリを利用していただけないかと考え、開発しました。普段、通勤の電車の中でクチコミ情報を見たり、Twitterでつぶやいて友達と情報を共有したりしていただいて、最終的に『じゃあ、ANAに乗ろうか』となっていただければいいと思っています」(前田氏)

 ちなみに旅達空間のクチコミには「いいね!」ボタンも用意されている。これは「完全に遊び心」(前田氏)というが、情報共有にはなかなか便利だ。なお、ANAではFacebookの公式ファンページも用意して情報を配信している。旅達アプリでもFacebookとの連携を強化していくという。

アプリとサイト、どちらからでも予約が可能

 Android版の旅達アプリでは、航空券の予約はアプリからでもWebサイトからでも同じ画面にアクセスして行う仕様だ。またSKiP登録についても、アプリからでもWebからでも可能となっている。これも、ビットワレットのEdyアプリと同様、ANA SKY MOBILEのサイトから「おサイフケータイWebプラグイン(フェリカネットワークス提供)」FeliCaのWebプラグイン機能を利用することで、直接登録できるようになっているからだ。サービスの母体をWeb側に置くことができ、1つのサイトで複数のキャリアに対応できるというメリットがある。

 「1つですべてのキャリアの端末に対応できるという部分では非常に開発が容易でした。一方で、Android端末では、デスクトップにアプリのアイコンをなかなか置いてもらえないという話も聞いています。アプリからの導線を用意しつつ、Webサイトからも直接登録できるように、両方一体でサービスを提供したいと考えて2つの導線を用意しています」(前田氏)

 フィーチャーフォンでもモバイルサービスに積極的に取り組み、Android向けの旅達アプリもスマートフォンの利点をうまく活用したアプリに仕上がったが、課題も認識している。

 「単純に予約を取っていだたくという部分では、サービスが充実しているとは考えていません。予約の導線を見ていただくと分かると思いますが、メニューに入った先は従来のフィーチャーフォンと同様の見た目の予約サイトをそのまま持ってきているようなイメージです。ここはまだまだがんばらなくてはと思っています」(前田氏)

 また、現時点でSKiPは国内線だけのサービスだが、国際線への対応も検討しているという。NFCに対応したAndroid端末が開発されるなど、期待できる流れも出てきている。

 「SKiP搭乗のユーザー数は爆発的に伸びました。特に国内線の場合、空港に行くまでに予約をとってしまえば、あとはケータイを持っていればそのまま機内まで行けます。今後国際線もそういう流れになるだろうと思っていますし、スマートフォンも対応する必要はあると思っています」(前田氏)

 こうした課題はあるものの、フィーチャーフォンと同様のSKiPサービスをAndroid端末で利用でき、さらに日常的にも楽しく活用できる旅達アプリ。さらに、マイレージ登録をすると、クイズに答えたりサイトを見たりすることでたまる「eクーポン」サービスも利用できる。このeクーポンは疑似通貨として、航空券を購入するときに利用して金額を割り引くことができるので、ぜひ利用してほしいと前田氏はいう。もちろん、Edyと連携してマイルをためられる「ケータイ de Edyマイル」にも、Edyのサービス開始以降に対応する予定だ。

 「Edyさんのサービスインに合わせて連携していきます。そこは我々も『どうしてもやりたい』ということで、ビットワレットさんにもかなり無理をしていただきました。SKiP、Edy連携ともしっかり対応しますので、ぜひ安心してスマートフォンに乗り換えていただければと思います」(前田氏)

注目のアプリが続々登場予定!

 EdyやANA 旅達以外にも、Android端末に対応したおサイフケータイサービスは続々登場している。フィーチャーフォンでも幅広い人に利用され、スマートフォン版が待ち望まれていた「マクドナルド公式アプリ」もその1つだ。

 全国のマクドナルドで使えるクーポン情報が人気のアプリ。Androidアプリではまず「見せるクーポン」が提供されている。2011年2月下旬以降には「かざすクーポン」に対応する予定なので期待したい。また、スマートフォン向けのサービスとして新たに、位置情報を利用して現在地に近いマクドナルドを検索できる機能も搭載。店舗を探してクーポンを利用するまでが非常にスムーズになっている。

PhotoPhotoPhoto 現状は見せるクーポンのみ利用可能だが、2月下旬以降にはかざすクーポンにも対応予定。「店舗」では現在地に近いマクドナルドを検索できるほか、地名を入力して検索することもできる。マクドナルドのアイコンにタッチすると、店舗の詳細な情報を確認できる。また週刊マックなども閲覧できる

 他にもフィーチャーフォンでおなじみのおサイフケータイサービスが、今後も続々登場する。主なものを一覧で紹介しよう。


提供中および今後提供予定のおサイフケータイサービス

サービス名 サービス提供会社 サービスの種類 対応時期
WAON イオン 電子マネー(先払い) 提供中
ビックポイント付きケータイ ビックカメラ 会員証/ポイントカード 提供中
ゴールドポイントカード ヨドバシカメラ 会員証/ポイントカード 提供中
ANA 旅達 全日本空輸 交通 提供中
Edy ビットワレット 電子マネー(先払い) 提供中
iD NTTドコモ 電子マネー(後払い) 2011年2月以降
マクドナルドトクするアプリ マクドナルド 会員証/クーポン 2011年2月下旬以降
QUICPay ジェーシービー 電子マネー(後払い) 2011年3月以降
モバイルSuica 東日本旅客鉄道 交通 2011年度上期
nanaco セブン・カードサービス 電子マネー(先払い) 2011年中
JAL ICポケット 日本航空 交通 2011年中
※2011年1月現在



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:フェリカネットワークス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年2月13日