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» 2011年02月04日 12時02分 UPDATE

荻窪圭のケータイカメラでこう遊べ:操作性は003SHのTapFlow UIが秀逸、画質はどう?――シャープのAndroid3機種を比較 (1/3)

ドコモ、au、ソフトバンク向けにAndroidスマートフォンを投入しているシャープ。「SH-03C」「IS03」「003SH」はいずれも約960万画素CCDのハイスペックなカメラを備えているが、これら3機種に違いはあるのだろうか。撮影時の操作性と画質をチェックした。

[荻窪圭,ITmedia]
photo 左から「GALAPAGOS 003SH」(ソフトバンク)、「IS03」(au)、「LYNX 3D SH-03C」(ドコモ)。SH-03Cの画面は3Dモードになってるので、写真だとちょっとずれて見えます

 2010年秋から続々とAndroid系スマートフォンが登場しているが、日本の端末メーカーが本格的に製品を投入し始めるのは2011年からといわれている。そんな中で一足先にラインアップをそろえてきたのがシャープ。NTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」、auの「IS03」、ソフトバンクの「GALAPAGOS 003SH」と3キャリアに提供している唯一の日本のメーカーだ。

 今回、その3モデルが同時に届いたので例によってカメラ機能のチェックである。でもカメラ部のスペックは全部同じ。960万画素のCCDセンサーを搭載。レンズも29ミリ相当の広角で明るさもF2.8。ハードウエア的には同じユニットを使ってると思ってよさそうだ。その中で違いはどこにあるのか。実際に使いながら見ていこう。

photo 左からIS03、003SH、SH-03Cの裏面。カメラの位置は微妙に違う

 カメラの起動はどれも同じ。側面に用意されたカメラキーを長押ししてもいいし、ホーム画面からアイコンをタップしてもいい。まあ特筆すべきことはない。撮影は側面のカメラキー(半押しAF付)か、画面上のシャッターアイコンをタップして行う。側面のカメラキーを使った方が手ブレしにくい感じだが、つい画面のボタンをタップしそう。

 iPhoneと同様、指を離したときに撮影される……が、3モデルとも撮影ボタンを長押しすると自動的に「セルフタイマー」になる。ちょっとした罠。アイデアは面白いけど、撮影ボタンに指を当ててシャッターチャンスを見計らってると……セルフタイマーになっちゃって思い切り逃しました、ということがありそうだ。

 カメラ機能のUI(ユーザーインタフェース)はドコモのSH-03CとauのIS03が同じ。ソフトバンクの003SHだけが違う。なぜ違うのか。「写真で解説する『IS05』」を見ると分かる。これから登場するIS05では003SHと同じ「TapFlow UI」が採用されているわけで、003SHは他の2モデルに比べて「1つ新しいバージョン」となる。OSもAndroid 2.2だし。

photophotophoto 左からSH-03C、IS03、003SHの撮影画面。003SHだけ明らかに画面デザインが異なり、シャッターボタンも中央下にある。シャッターは右側にあった方が親指で押せていいのだが、それ以外は003SHの方がシンプルでいい。
photo 3モデルとも共通しているのは、指を上下にスライドさせて露出補正、左右にスライドさせてデジタルズーム、そしてタップしたところにAF(設定によって底にピントが合うだけだったり自動追尾になったりする)である。これは便利。また、シャッターを軽くタップすると撮影、長押しするとセルフタイマーになる。これはこれで便利だが、シャッターチャンスをちょっと待とうとして、セルフタイマーになっちゃうこともしばしば。その場合は側面のシャッターキーを使うといい
photophoto IS03とSH-03Cは同じ操作系。左右のスクロールでメニューを選び、上下で項目を選択するのだが、ちょっとした指加減でタップと判断されて、思わぬ項目を選択してしまうこともしばしば

003SHのTapFlow UIは秀逸

photo 003SHのTapFlow UIは秀逸。このように機能を使うほど成長していく。例えば「ISO感度設定」の周りには実際に使った設定が、シーン設定の周りには実際に使ったシーン設定がくっつくので、よく使う項目にはダイレクトでアクセスできる。それ以外は「All Menu」を選ぼう

 SH-03CやIS03のカメラ機能のUIと、003SHのTapFlow UIを比べると……こう言ってはなんだが、TapFlow UIの方が圧倒的に優れている。SH-03CやIS03がダメというわけじゃなくて、非常に一般的なUIなのだが、OS側の問題なのか実装の問題なのか、意図した通りに操作できないことがままあった。メニューをスクロールさせたいのに、タップと判断されるとか。これはちょっとストレスがたまる。

 それ以外はオーソドックスで、左右のスクロールで変更したいメニューを選び、上下のスクロールで項目を選ぶという具合。シーンモードも画像サイズも豊富だが、シーンモードは「シーン自動認識オート」を使えば、たいていは事足りるだろう。だが、ケータイのカメラ機能がベースになっているせいか、いささか操作が煩雑だ。もうちょっとシンプルにまとめたいところ。本体を縦にしても表示が横位置用のままなのも「何だか……」と思ってしまう。

※初出時に本文の一部で機種名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(2/4 21:33)

 その点、003SHが採用するTapFlow UIはシンプルでよい。図のように関連のあるアイコンがくっついて並んでいてそれをタップして操作するのだが、ベーシックなもの(ギャラリーを再生する、カメラモードを変更するなど)以外はよく使うものは直近に使った機能のアイコンだけが表示され、使えば使うほどそれは大きくなり、その機能のサブメニュー(シーン設定で「人物」を使ったら、「人物設定」機能)がアイコンでくっつく。だから、よく使う機能ほどオン/オフが簡単になるわけだ。

 これは日本語入力の学習機能や推測変換をビジュアル化したような感じ。この手法だとよく使う数個の機能だけが表に出るのだけど、カメラは使っているうちによく使う機能なんて決まってくるものだし、数が少ないからこそ見つけやすい。TapFlow UIに表れない機能は別途「AllMenu」からちゃんと選べばいい。これはビジュアル的にも実用的にもよいアイデアだと思う。

photophoto ALL Menuからシーンを選択。シーンの数も多くなり、説明もビジュアルで分かりやすい(写真=左)。「オススメ」を見るとオススメ設定を教えてくれる(写真=右)
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