現在スペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress 2011(MWC 2011)では、最新のスマートフォンが多数公開されているが、米Hewlett-Packard(HP)のブースでもスマートフォンが見られる。Compaq時代の製品を除けば、同社にとってコンシューマ向け携帯電話市場への参入はPalm買収を経ての出来事となる。
米カリフォルニア州サンフランシスコで2月9日に開催された「Think Big. Think Small. Think beyond.」の通称「The Next Big Thing」イベントではモバイル機器向けのwebOSを採用した3つの製品が披露されたが、これはHPにとって初のwebOS搭載製品の発表であり、かつ製品名から「Palm」の名称がとれた初のHPブランドの製品でもある。今回、MWC会場でこの「Think Small」に相当する製品の実機に触れられたので、ここで紹介しよう。
世界初となるwebOS搭載タブレットの「HP TouchPad」(外部リンク)は、「iPad」と同じく9.7インチのXGAタッチパネルを搭載した一方で、プロセッサにはデュアルコアSnapdragonの1.2GHzを採用し、必要十分なパフォーマンスを実現している。
ミッドレンジサイズに位置付けられる、スマートフォンの「HP Pre3」(外部リンク)は、従来のPalm Pre 2の後継モデルにあたる。1.4GHz駆動のSnapdragonを採用するほか、3.58インチ、ワイドVGA表示対応のタッチパネル、スライド式キーボードを備える。
そして今回のテーマである「HP Veer」(外部リンク)は、Preをもう一回り小型化しており、2.6インチのタッチパネル液晶にスライド式キーボードを備えている。プロセッサはQualcommの800MHz駆動MSM7230だが、同クラスのマシンとしては非常に動作がきびきびとしており、webOS独特のジェスチャー操作と合わせて快適な操作感を実現している。このあたりの様子は、会場で撮影した動画を参照いただきたい。
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