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» 2011年03月08日 09時30分 UPDATE

5つのメーラーを検証:何ができて、何ができない?――AndroidとiPhoneの“ケータイメール”を比較する (1/2)

現行スマートフォンのほとんどのモデルで、ケータイで使っていたアドレスによるメールを利用できるようになった。絵文字、装飾メール、フォルダ振り分けなど、これまでと同じ操作感で利用できるのだろうか。5つのメーラーを比較した。

[小林誠(ゴーズ),ITmedia]

 スマートフォンの普及が一気に進んでいる中、ケータイ(フィーチャーフォン)からの機種変更を考えている人は多いだろう。しかしケータイの公式サイトへ接続できないのはもちろん、対応していないサービスやアプリが多く、ケータイと同じ利用環境を引き継ぐのは難しい。中でもiモードメール、EZメール、S!メールなどのいわゆる“ケータイメール”は、メールアドレスを引き継げるものの、使い勝手に大きな違いがある。今回は代表的な5台のスマートフォンを集めて、ケータイメールを使い比べてみた。

基本スペック:プッシュ受信は可能? 無線LAN利用時の動作は?

 今回使用したメーラーアプリと機種はそれぞれ以下のとおり。

  • GALAXY S……spモードメール(〜@docomo.ne.jp)
  • IS03……Eメール(〜@ezweb.ne.jp)
  • 001HT……SoftBankメール(〜@softbank.ne.jp/〜@x.vodafone.ne.jp)
  • 003SH……SoftBankメール(〜@softbank.ne.jp/〜@x.vodafone.ne.jp)
  • iPhone 4……SMS/MMS(〜@softbank.ne.jp/〜@x.vodafone.ne.jp)
photo 左からspモードメール(GALAXY S)、auのEメール(IS03)、ソフトバンクのSoftbankメール(001HT、003SH)、iPhone SMS/MMSのトップ画面。spモードはタイル状の表示に、Softbankメールはチャット風の表示に切り替えられる

 ケータイでも機種によって送受信できる添付ファイルのサイズなどが異なるが、スマートフォンでも同じ。例えば、auのIS03で送信できる添付ファイルの最大サイズは500Kバイトだが、IS04とIS05は最大2Mバイト。ソフトバンクの場合、003SHで送受信できるサイズは最大2Mバイトだが、001HTとiPhoneは最大300Kバイトで少ない。

 メールのプッシュ通知はどのメーラーも対応している。下記表にもまとめた「SIMカードを抜いたときの送受信」は、SIMカードを抜いて、Wi-Fiでケータイメールを送受信できるか。さすがにケータイ会社のネットワークとひも付けていない状態では、メールは送受信できなかった。

photo 左からspモードメール(GALAXY S)、auのEメール(IS03)、ソフトバンクのSoftbankメール(001HT、003SH)、iPhone SMS/MMSの絵文字選択画面。いずれもカテゴリのボタンがあり、絵文字の種類を簡単に切り替えられる
photophoto 左からGALAXY S、IS03、003SHのデコレーション絵文字。003SHにはお父さんとお兄ちゃんのコンテンツがあり、お父さんは実写版とイラスト版が用意される(写真=左)。左からGALAXY S、IS03、003SHの装飾メールのテンプレート。spモードは画面下部に前後のテンプレートを見られて便利。003SHには白戸家が登場する楽しげなテンプレートを用意(写真=右)
メーラーアプリの主な仕様
GALAXY S IS03 001HT 003SH iPhone
メーラーアプリ spモード メール SoftBankメール SoftBankメール SMS/MMS
送受信容量 最大10Mバイト 送信最大500Kバイト/
受信最大1Mバイト
最大300Kバイト 最大2Mバイト 最大300Kバイト
保存件数 1918Mバイトの容量内 受信2000件(Cメール含む)/
送信1000件
1.5Gバイトの容量内 受信3000件/送信1000件 非公表
絵文字
装飾メール ○(デコメール) ○(デコレーションメール) ○(デコレメール)
メールをフォルダに自動振り分け
指定した人だけから受信
不在通知 ステータスバーに表示 ステータスバーに表示、
メモリ液晶部に小さいアイコンが出る、
本体下の青ランプが点滅
黄色いランプが光り続ける 青ランプが点滅 アイコンに表示
プッシュ受信
受信音設定
Wi-Fi利用時の送受信 ○※ ○※ ○※ ○※
SIMカードを抜いたときの送受信
※3G通信をオフにした状態では送受信できない。

ドコモ spモードメール(GALAXY S):最大10Mバイトを送受信可能

photo spモードのWebサイトから、ファイルの送受信のサイズを最大1OMバイトに変更できる

 spモードメールアプリのメリットは、送受信サイズが最大10Mバイトあることだ。初期設定の時点では2Mバイトだが、spモードメールの「メール設定」→「その他」→「メール全般の設定」→「詳細/その他設定」→「その他設定」→「メールサイズ制限」から、送受信するメールサイズを変更できる。

 ただし10Mバイト程度のファイルの送受信には、それなりに時間はかかる。筆者が都内の事務所で3G回線で送ったときは、送信完了まで100秒ほどかかった。このときステータスバーに送信した割合が〜%と表示される。メールの作成時に本文の画面上に、現在のメールサイズが緑のバーで表示されているので、ファイルを添付するときに参考になる。メールの保存件数は特に定められてはいないが、保存できる容量は最大1918Mバイト。

 絵文字、デコメ(デコメ絵文字)にも対応し、テンプレートからも作成できる。画面下にテンプレートのプレビューが並ぶので、見比べて選びやすい。デコメ絵文字やデコメ絵文字を選択するときは、カテゴリーから選ぶのが少々面倒だが、しばらく使うと「よく使うデコメ」カテゴリーが充実してくるので、選びやすくなる。「装飾」ではパレットを使って文字や背景の色を変えたりできる。これはケータイと同じ仕組みで、使い方には迷わないだろう。

photophotophotophoto 左からspモードメールのトップ画面、絵文字、デコメール用コンテンツ、デコメール用テンプレートの選択画面

 メールをフォルダに自動振り分けする機能は、受信BOXのメニューからフォルダを作成し、そのフォルダを長押しして、振り分け設定で振り分け条件を決めればOK。メニューの「振り分け実行」を押すと、これまでの受信メールも振り分けてくれる。迷惑メールの設定は可能だが、指定した人のメールだけを受信する設定はない。

photo 「メール設定」でWi-Fiオン時にも利用できるよう設定する

 受信音の設定はメール設定の「受信」→「着信音」から決められる。ただ、これはspモードメールアプリへメールが来たことを知らせるだけで、アドレスごとに受信音を設定することはできない。また、GALAXY Sにはアドレス帳のデータごとに着信音を設定する機能があるが、spモードメールの個別着信設定には対応していない。

 spモードは、2月1日からは無線LAN環境でも送受信が可能になり、3G環境で「マイアドレス」を取得しておけば、データ通信をオフにした状態でも利用できる。ただ、FOMAカードを外した状態で試したところ、受信、送信ともにエラー表示が出て使えなかった。もっともこれは他キャリアの機種でも同様だ。

※初出時に「データ通信をオフにした状態では送受信できない」旨の記述がありましたが、正しくはできます。お詫びして訂正いたします。(3/8 15:19)

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