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» 2011年03月14日 18時30分 UPDATE

仙台からリポート:ドコモ東北支社、被災者向けに無料充電サービスなどを提供

3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」は東日本各地に大きな被害をもたらした。筆者の住む宮城県は津波で甚大な被害を受け、多くの死者・負傷者が出た。また、電気・水道・ガスといったインフラも復旧が後れている。そんな中NTTドコモ東北支社は災害の起きた11日から自社ビル1階ロビーにてマルチチャージャーを用いた無料充電サービスを行っている。

[小林健志(K-MAX),ITmedia]

ドコモ東北ビルロビーで90台同時充電に対応

Photo NTTドコモ東北支社のビル

 「東北地方太平洋沖地震」が発生した3月11日の夕方から、NTTドコモ東北支社では、自社ビル1階ロビーにてマルチチャージャー(18台の携帯電話を同時に充電可能な充電器)3台を用いて、被災者の携帯電話の充電に対応している。12日、13日は被災者が殺到したこともあり、現在はマルチチャージャー5台で対応しており、最大90台の同時充電が可能となっている。なお、このマルチチャージャーはau・ソフトバンクなど他社製携帯電話も充電可能だ。スマートフォンに関してはある程度コネクタの変換アダプターを用意しているとのことだが、アダプターの種類や数が限られているので、確実に充電を行いたい場合は自身で変換アダプターを持参した方が無難だろう。なお、多くの被災者に対応するため、充電時間は一人15分となっている。

os_dtohoku01.JPGos_dtohoku02.JPG NTTドコモ東北支社1階ロビーでの充電サービスの様子(画像=左)。マルチチャージャーはこちらの3台のほか、さらに2台増設された(画像=右)
os_dtohoku03.JPGos_dtohoku04.JPG マルチチャージャーは1台あたり携帯電話18台を同時に充電可能。auやソフトバンクなど他社製の携帯電話も充電可能だ(画像=左)。筆者のXperiaを充電しているところ(画像=右)。スマートフォンも一部は変換コネクタ経由で充電が可能だが、数と種類に限りがあるので、確実に充電したい場合はコネクタを持参した方が良い

 このマルチチャージャーは、13日から約70台が被災地各地に配備されている。電気が復旧している地域から順次運用開始するとのことだ。

東北地域の携帯電話サービスの現状

 ドコモによると、14日10時現在、東北・関東甲信越地域の基地局約3191局においてサービス中断が発生しており、音声通話・パケット通信共に利用できない。また、東北6県と茨城県にて音声通話の発信規制を行っている。13日17時の時点では、宮城・岩手・福島は規制率0〜90%、青森、秋田、山形、茨城は規制率0〜40%となっていた。ただし、全ての地域でパケット通信に関しては発信規制を設けていない。これらの地域ではメールなどでの連絡は可能だ。また、ムーバに関しては音声・パケット通信共に通信規制は実施していない。

 ドコモは自社ビルでの無料充電サービス以外に、携帯電話が利用できない地域への対応として、13日の時点で行政機関等への衛星携帯電話の貸し出し126台、行政機関等への携帯電話の貸し出し362台、携帯電話が使えなくなっている地域を一部エリア化できる移動基地局の配備約30台(14日以降順次運用開始)、停電中の基地局へ電力を供給する移動電源車の配備約30台(14日以降順次運用開始)、可搬型発電機の配備約300台(14日以降順次運用開始)を行っている。

 今後もNTTドコモはサービスの復旧、被災者への対応に全力を注ぐとのことだ。

ドコモ東北支社の充電サービス

ドコモ東北支社

住所:仙台市青葉区上杉1-1-2

アクセス:仙台市営地下鉄勾当台公園駅から徒歩10分

充電サービス開設時間:9:00〜20:00


 なお14日10時現在でKDDI(au)の基地局約1880局、ソフトバンクモバイルの基地局1586局、イー・モバイルの基地局237局も停波中。東北地方と関東地方では必要に応じて通信規制が行われている。これら各社も適宜移動基地局車や移動電源車などを展開してネットワークの回復作業を行っている。

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