ソフトバンクの「GALAPAGOS 005SH」は、Android 2.2を搭載したシャープ製のスマートフォンで、春モデルとして2月25日から販売されている。フルタッチ形状のモデルが多い最近のスマートフォンでは珍しく、QWERTYキーボードを搭載しているのが大きな特徴だ。ソフトウェアは2010年冬モデルの「GALAPAGOS 003SH」がベースになっており、3D表示対応の3.8インチフルワイドVGA液晶、800万画素CMOSカメラを備えるほか、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信にも対応する。今回から数回にわたって、005SHの主な特徴を見ていく。今回は外観を中心にチェックした。
005SHのサイズ/重さは約62(幅)×122.8(高さ)×15.4(厚さ)ミリ/約151グラム。QWERTYキーボードを搭載している分、約62(幅)×121(高さ)×12(厚さ)ミリ/約140グラムの003SHよりも厚さと重さが増している。幅はスマートフォンとしては標準的な62ミリなので、スライドを閉じてフルタッチ端末として片手で使う際には違和感はなかった。用途に応じてキーボードとタッチパネルを使い分けられるのは、005SHならではの利点といえる。
005SHはキーボードを収納するとフルタッチ端末として使え、操作性は003SHと共通する部分が多い。ディスプレイ下部には003SHと同じくMENU/ホーム/クリアキーを搭載している。左側面には電源キー、右側面には検索/マナーモード/カメラキーがある。ディスプレイ部を軽く押すとスライドするので、開閉しやすい。キーボードにはホーム/クリアキーや、十字キーと決定キーを用意。決定キーは[Enter]キーとして機能する。[Fn]キーを活用することで、コピー、ペースト、カット、やり直しの操作も可能だ。
microSDスロットはバッテリーカバーの内側にあり、最大32GバイトのmicroSDHCを利用できる。バッテリー容量は3.7V/1130mAhで、3.7V/1390mAhの003SHよりは少ない。バッテリーカバーは最近のAndroid端末と同じく、窪みに爪を引っかけて開けるタイプ。003SHはこのカバーが固くて開けにくかったが、005SHはスムーズに取り外せる。
005SHのチップセットには、003SHと同じく、Qualcommの第2世代Snapdragon「MSM8255」(1GHz)が採用されている。1世代前のQSD8250(1GHz)と比べて低消費電力と高いパフォーマンスを実現している。003SHと同様タッチパネルの反応はよく、ストレスを感じることはほぼなかった。詳細はこちらの動画記事を参照。
005SHの着信や不在通知時に点灯するランプはディスプレイの左上にある。比較的大きなLEDが点灯するので見やすい。ランプのカラーと点滅パターンはいずれも7種類用意されており、アドレス帳に登録したデータごとに、音声着信とメール着信のメロディ、点滅カラー、点滅パターン、バイブパターンを設定できる。ここまで細かく設定できるのは、これまで日本向けに多くのケータイを開発してきたシャープならではといえる。
初期状態での005SHの内蔵メモリを調べたところ、372Mバイトだった。内蔵メモリは主にアプリの保存に使うので、1Gバイト程度は欲しいところ。005SHは、アプリを外部メモリへ移行できるので、移行可能なアプリはなるべくmicroSDに移して内蔵メモリを確保しておきたい。
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