ニュース
» 2011年05月18日 22時57分 UPDATE

太陽光や風力発電を用いた基地局も――イー・アクセスが震災、電力不足時の対策を発表

イー・アクセスが、今後の災害と電力不足への取り組みを発表。衛星回線や臨時用大容量バッテリーなどを用いてネットワークを強化するほか、自然エネルギーを基地局設備に導入する。

[田中聡,ITmedia]

 イー・アクセスは5月17日、イー・モバイルとADSLサービスにおいて、今後発生する可能性のある災害と電力不足への対策を発表した。すでに東日本大震災で影響を受けたイー・モバイル通信のエリアはすべて復旧しているが、今後も基地局復旧に向けた対策とネットワークの信頼性を強化するほか、自然エネルギーの導入など、電力不足に関する取り組みなどを行う。2011年度には約20億円、2012年度も同程度の設備投資をする。

 イー・モバイルの基地局とネットワーク設備は、地震や津波による直接的な被災に加え、電力と中継回線の不通により、通信サービスの復旧に時間がかかったという。イー・アクセスは、基地局の停電時に給電するため、6時間から24時間の予備電源を確保した。また、震災直後も、通信規制することなく音声ネットワークを震災直後も接続成功率100%で利用できた。

photo 停止基地局へバッテリーを持ち込み、定期的な交換作業を実施した

 今後は以下の体制と準備を強化し、より迅速に復旧対策を実現するよう努める。

  • 移動電源設備と移動基地局を追加配備する。
  • 衛星回線通信設備を追加配備する。
  • 臨時用大容量バッテリーを配備する。
  • 主要基地局に対して無線回線を冗長配備する。
  • 防水、水没対策基地局を導入する。
  • 大手通信工事会社と優先復旧契約を締結する。
photophoto 左から、無線エントランス回線によるバックアップ、衛星回線、簡易移動基地局

 ネットワークの信頼性を強化するため、長距離中継回線やデータセンター、オペレーションを継続的に分散し、基地局やデータセンターのバックアップ設備の増強などを行う。

 今夏の電力不足時も、イー・モバイルサービスへの影響を最小限に抑えて省電力化を図るため、既存データセンター設備の配備見直しを含む省電力運用を行うほか、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した基地局向け電源設備を導入する。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう