写真で解説する「Xperia acro SO-02C/IS11S」arcとの違い、SO-02CとIS11Sの違いは?(1/2 ページ)

» 2011年05月20日 18時49分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信などのサービスを盛り込んだXperiaシリーズの日本向けモデル「Xperia acro」がお目見えした。NTTドコモ向けには「Xperia acro SO-02C」(以下、SO-02C)、au向けには「Xperia acro IS11S」(以下IS11S)が提供される。これら2機種は、共通の外観とソフトウェアを採用した兄弟機。OSはAndroid 2.3.3を搭載する。発売はSO-02Cが6〜7月下旬以降、IS11Sが6月下旬以降の予定。

photophoto ドコモ向け「Xperia acro SO-02C」。ボディカラーはWhite、Aqua、Black
photophoto au向け「Xperia acro IS11S」。ボディカラーはBlack、Ruby、White

外観はarcを継承、使いやすくなったポイントも

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 デザインの違いは裏面にあるドコモロゴと、au・Googleロゴのみ。キーやパーツの配置も共通化されており、BlackとWhiteの表面を見比べても、どちらがSO-02C、IS11Sかは分からない。ボディカラーのBlackとWhiteはSO-02CとIS11Sともに同色で、オリジナルカラーとして、SO-02C向けにはAqua、IS11S向けにはRubyがラインアップされる。White、Aqua、Rubyはarcと同様にツヤがあり、裏面にグラデーションが施されている。Whiteはよく見ると、裏面のカメラ側から中央にかけてパールが散りばめられているが、ソニー・エリクソンのロゴ付近にはない。Blackはマットな塗装になっており、「Xperia SO-01B」のSensuous Blackと質感が似ている。

photophoto 左がSO-02C、右がIS11S……といっても裏面ロゴ以外のデザインが同じなので、表面からは見分けがつかない(写真=左)。裏面右下のロゴが、SO-02CとIS11Sで異なる(写真=右)
photophoto 左から「Xperia SO-01B」「Xperia arc SO-01C」「Xperia acro SO-02C」。arcとacroの表面のデザインは同じだ(写真=左)。SO-01BのSensuous Black(上)とacroのBlack(下)。どちらもマットな質感で似ている(写真=右)
photophotophoto AquaとRubyにはグラデーションがかけられているのが特徴だ(写真=左、中)。Blackは指紋が目立ちにくい(写真=右)。
photophoto arcと同じく、acroもディスプレイ下にクリア/ホーム/MENUキーを備えている(写真=左)。こちらはacroのRuby(写真=右)
photophoto 左側面には3.5ミリのイヤフォンジャックと、バッテリーカバー取り外し用の窪みがある(写真=左)。右側面にはMicro USB端子、ワンセグ用アンテナ、音量調節キー、シャッターキーがある(写真=右)
photophoto 上端部には電源キーとMicro HDMI端子がある(写真=左)。下端部にはストラップホールとマイクがある(写真=右)

 SO-02C、IS11Sともにサイズは約63(幅)×127(高さ)×11.8(厚さ)ミリ、重さは約135グラム。約63(幅)×125(高さ)×約10.9(厚さ、最薄部約8.7)ミリ、約118グラムのSO-01Cよりも高さが2ミリ、厚さが0.9ミリ(arcの最薄部からは3.1ミリ)、重さが約17グラム増している。arcはポケットに入れていることを忘れてしまうほど薄くて軽かったが、acroはややずっしりした感がある。ただ、約63(幅)×119(高さ)×13.1(厚さ)ミリ、約139グラムのSO-01Bと比べると、acroの方が薄くて軽い。

photophoto 左から、SO-02CとSO-01C(写真=左)。左から、SO-01B、SO-01C、SO-02C(写真=右)
photophoto イヤフォンジャックの位置は同じだが、acroでは、バッテリーカバー取り外し用の窪みが左側面にある(写真=左)。acroではワンセグ用アンテナを装備した影響で、音量調節キーの位置がやや左側にずれている(写真=右)
photophoto 上端部のMicro HDMI端子と電源キー(写真=左)、下端部のストラップホールとマイクの位置は同じだ(写真=右)
基本スペック
Xperia arc SO-01C Xperia acro SO-02C Xperia acro IS11S
OS Android 2.3
チップセット MSM8255(1GHz) MSM8655(1GHz)
メモリ RAM:512Mバイト、ROM:1Gバイト
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約63×125×10.9(最薄部約8.7)ミリ 約63×127×11.8ミリ
重さ 約118グラム 約135グラム
連続通話時間 W-CDMA:約340分、GSM:約390分 W-CDMA:約350分、GSM:約390分 約480分
連続待受時間 W-CDMA:約400時間、GSM:約270時間 W-CDMA:約400時間、GSM:約260時間 約290時間
バッテリー容量 1500mAh
※初出時に、IS11Sのチップセットを「MSM8255」と記載していましたが、正しくは「MSM8655」です。お詫びして訂正いたします。(5/23 14:38)

 裏面に弧を描く形状を採用しているarcに対し、acroはフラットなラインを形成しており、arcの方が洗練された印象を受ける。ただ、acroも側面がラウンドフォルムなので、手にフィットして持ちやすい。側面には弧を描くシルバーのラインをあしらい、見た目で曲線をアピールしている。このあたりは、ソニー・エリクソンのデザインコンセプト「ヒューマンカーバチャー(人間的な曲線)」を継承した格好だ。

photo acroの側面はフラットな形状になっている

 ワンセグ用のアンテナ、赤外線ポート、FeliCaチップの配置などを除くと、デザインは基本的にarcを踏襲しているが、arcでは右側面にあった通知ランプが、acroではディスプレイ面の右上にあるので、ランプを確認しやすくなった。筆者はSO-02Cを常用しているが、通知ランプが点滅していても気づかないことが多かったので、ここは改善ポイントといえる。microSDスロットの位置は、arcのSIMスロットの隣からボディ側面に移っており、acroではバッテリーを外さなくてもmicroSD/SDHCを着脱できる。バッテリーの電圧と容量はarcと同じ3.7V、1500mAhで、arcと同じ「BA750」が使われている。

photophoto フォトライトの左に赤外線ポート、その下にFeliCaマークがある(写真=左)。ホイップ式のワンセグ用アンテナは、自由に位置を調節できる(写真=右)
photophotophoto バッテリーカバーを外したところ(写真=左)。microSDスロットは側面にある(写真=中)。ディスプレイ右上に通知ランプがある(写真=右)

基本性能もarcと共通、動作速度は?

 ディスプレイには、フルワイドVGA表示(480×854ピクセル)対応の約4.2インチ液晶を搭載し、液晶パネルと強化ガラスの隙間をなくして、くっきりと表示できる「クリアブラックパネル」を搭載している。裏面照射型CMOSセンサー搭載の810万画素カメラ、独自のミュージックプレーヤー、Timescape、FMラジオなどの機能も継承している。FMラジオや周囲で再生中の曲を聴かせてYouTubeの動画を検索できる「TrackID」アプリもある。ホーム画面のUI(ユーザーインタフェース)もarcと同様で、アプリ一覧の並び替えや、ウィジェットのサムネイル表示などが可能。

photophotophotophoto ホーム画面(写真=左端)とメニュー一覧(写真=左中)。一覧にあるアプリの並び替えが可能(写真=右中)。ホーム画面上でピンチインすると、ウィジェットが1画面に集まる(写真=右端)
photophoto 静止画の撮影画面。右側に撮影した画像、左側に撮影メニューのアイコンが現れる(写真=左)。右方向へフリックすると、撮影メニューの一覧が出る(写真=右)

 チップセットには、SO-02Cはarcと同じQualcommのSnapdragon「MSM8255」(1GHz)、IS11Sは「MSM8655」を採用しており、試した限りは快適に動作した(参照記事)。ただ、arcでは複数のアプリを同時に起動したりすると、ホーム画面に戻った際、直前に使っていたアプリが背景に表示されたり、動作が固まるなど挙動がおかしくなることがある。acroでは動作の安定性がさらに向上しているのか、気になるところだ。

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