スマートフォンとなったことで、これまで培ってきたG'zOneのオリジナリティが失われるかと思いきや、IS11CAではその大きな画面を生かして、さらにG'zOneの世界観の深みが増している。まず、ケータイのG'zOneに搭載されてきた、遥か遠くの大自然に思いをはせ、地球を感じるセンサーアプリ「G'zOne」をスマートフォンに移植。3.6インチの大画面を生かして、そのグラフィックは精緻さに磨きがかかっている。
コンパス、潮位、トリップメモリー、日の出日の入りと月齢、温度、星座という6つのコンテンツはG'zOne TYPE-Xと同じだが、トリップメモリーの「Trip Mapモード」がGoogleマップ上に表示するようになっているほか、「EARTH COMPASS」の山や自然、都市などの目標物を選択すると、その情報をWikipediaで表示できるなど、ネットと連携したものにバージョンアップしている。また、G'zGEARのうち「EARTH COMPASS」「Sunrise Sunset」「Moonrise Moonset」「SEATIDE」は、ウィジェットとしてホーム画面上に表示でき、後者3つはウィジェットをタップすることで各機能を起動できる。なお、G'zOne TYPE-Xにあった「WALKING COUNTER」は、IS11CAには搭載されていない。
Android端末では、ホーム画面上のショートカットをタップして、各機能やアプリを呼び出す使い方が主流だが、IS11CAでは最もよく使う5つの機能やアプリをすぐに呼び出せるショートカットメニュー「アクティブスロット」を用意。本体左側面の「Active」キーを押すと、クルマのシフトゲートをイメージしたメニューが現れる。中心から十字方向にフリックすることで、4つの機能と中心に配置した機能を呼び出せるというものだ。操作感は十字方向ながらまさにクルマのギアシフトさながらで、ここでもG'zOneの世界観を表現している。なお、これらのショートカット任意の項目に変更できる。
G'zOneのテイストはロックスクリーンにも注がれている。スタンバイから復帰したときに表れるこの画面では、画面下のスライドを操作することでロックが解除されるが、その上には大きなリングの中に時計を表示。そしてこのリングそのものがコンパスとして動作する。このコンパスのリングこそ、G'zOneシリーズ誕生以来、伝統的に受け継がれてきた「サークルディスプレイ」だ。
IS11CAの特徴は「タフネス」というだけでなく、これまでケータイで使い慣れた人も違和感なく使えるよう、EZメールやCメール、おサイフケータイ、赤外線通信といった機能を継承。さらにグローバルパスポートGSM+CDMAのデュアルローミングに対応し、北米だけでなく欧州など世界中で使えるようになっている。無線関連ではWi-Fi(IEEE802.11b/g/n)とBluetoothVer2.1+EDRに対応。ワンセグは備えていないが、防水防塵機能も含めて「ほぼ全部入り」(説明員)に仕立てられた、G'zOneシリーズのファン待望のスマートフォンといえる。
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