ドコモスマートフォンラウンジ 梅田で最先端スマホライフを知る!?神尾寿×園部修

» 2011年06月09日 20時30分 公開
[ITmedia]

 ITmedia +D Mobileは去る5月28日、ドコモスマートフォンラウンジ 梅田で、ラウンジオープン後最初のイベント「デジタルメディアのプロが語る!最先端スマホライフ」というトークライブを実施させていただいた。ITmedia +D Mobileの編集長、園部修と通信・ITジャーナリストの神尾寿氏が、普段使っているAndroidスマートフォンを手に、アプリの紹介やAndroidスマートフォンの魅力、便利な活用方法などを紹介した。そんなイベントの模様を簡単に紹介しよう。

Photo ドコモスマートフォンラウンジ 梅田のライブスクエアでトークセッション

 5月28日の大阪はあいにくの雨模様だったが、ドコモスマートフォンラウンジ 梅田の清潔感あふれる広い店内は、午前中から新機種に人だかりができるほどの盛況ぶり。関西でもスマートフォンへの関心が高まっている様子が見て取れた。東京にいると、電車の中でもAndroidスマートフォンを操作する人をよく見かけるため、かなり普及しているような印象を受けるが、そのほかの地域ではまだその盛り上がりは緒に就いたところ、といった調査結果もあるため、東京以外の地域での温度感を是非感じたい、という思いがあった。大阪の方たちと直接お話しできたことは、編集部としても得るものが大きかった。

なぜ今スマートフォンが注目されているのか?

 トークセッションは14時から1時間、時間をいただいて、ラウンジ内のライブスクエアで行った。事前予約は数日前に締め切られていたが、予約していただいた約30人の方に加え、当日ラウンジに足を運んでいた方々にも周りで聞いていただきながらの開催となった。開場に来ていただいた方はスマートフォンに関してある程度の知識を持っていた方かと思っていたが、イベント後に何人かの方と立ち話をさせていただいた限りでは、まだスマートフォンを購入していない、ケータイユーザーの方も多かったようだ。

 トークセッションでは、まず「なぜ今スマートフォンが注目されているのか」について園部と神尾氏で議論した。

Photo ITmedia +D Mobile編集長の園部修

 昨今は特にAndroidスマートフォンが人気だが、この理由はAndroidスマートフォンが 1)PC向けインターネットとの親和性が高い、2)ケータイよりもTwitterなどのコミュニケーションサービスが使いやすい、3)自分の好みや用途に合わせてさまざまなアプリケーションで機能を追加できる、4)ケータイよりもディスプレイが大きくきれい、といった要素が「新しい形のケータイ」として認知され、多くのユーザーに選ばれているからだと分析。さらにNTTドコモをはじめとする通信事業者の姿勢が変わり、これまでケータイ向けに展開してきた各種サービスをAndroidスマートフォン向けにも提供する動きが進んでいること、ケータイにしかなかったワンセグやおサイフケータイといった日本ならではの機能もしっかりサポートされるようになったこと、国内メーカーも多く参入したことで、従来のケータイユーザーもあまり心配することなく乗り換えられるようになったことも一因として考えられると神尾氏が指摘した。

 実際NTTドコモの山田隆持社長は新製品発表会で「2011年冬モデルでは、スマートフォンの方が多くなる」「iモードサービスのスマートフォン対応も進める」といった発言をしており、“ケータイのスマートフォン化”がこれからもどんどん進んでいくことは間違いない、という結論になった。

愛用しているスマートフォンは?

 では具体的にAndroidスマートフォンの何がいいのか、という話になると、園部と神尾氏がそれぞれの利用端末を披露。園部が「LYNX 3D SH-03C」のWhiteモデルを、神尾氏は「Xperia arc SO-01C」のMidnight Blueを手に、なぜその端末を選んだのかを紹介した。

 園部がLYNX 3D SH-03Cを選んだのは、「メイン端末として使うため、おサイフケータイ機能が必須」だったから。端末のリリース直後には電子マネー系のサービスは始まっていなかったが、Edy、そしてiDと徐々に対応サービスが増え、マクドナルドのアプリなども登場したことで、ケータイにかなり近い利用環境になった。最初は鞄の中に入れていたドコモのケータイは、LYNX 3D SH-03Cで利用できるサービスが増えたことで、しばらくして持ち歩かなくなった。

 神尾氏がXperia arcを選んだのは、「デザインの良さ」から。その理由を「手に持ったときの心地よさや形状の美しさはもちろん、使っている様子のかっこよさも重要」と力説した。機能やスペックで判断するよりも、スマートフォンラウンジのようなところで実際に触ってみて、快適に使えるかどうかをしっかり見た方がいい、ともアドバイス。

 ちなみに参加者には男性が多かったこともあり、「昨今はスマートフォンに興味を持つ女性も多く、目立つ端末を手にしていると女性から声をかけられるかも」と、下心を持った端末選びもオススメした。

よく使うアプリは? ウィジェットは活用している?

 端末の紹介が一通り終わると、話題はよく使っているアプリの話へ。園部は「ITmedia」アプリを使って記事の確認をすることや、マクドナルドに行く際は欠かさずチェックし、スタンプをためたりしている「マクドナルド」アプリ、Twitterクライアントの「Twicca」、料金やパケット数などが簡単にチェックできる「My Docomo Checker」、天気予報の「Yahoo! 天気予報」、Facebookの公式アプリ「Facebook」、ニュースのチェックに役立つ「毎日新聞」などを活用していることを、LYNX 3D SH-03Cの画面と共に説明した。

 一方神尾氏は、クラウドサービスと連携するAndroidの便利さを強調し、あらゆるデータをスキャナで取り込んでしまってあるという「Evernote」や、「ラジオが好き」との理由から「radiko.jp for Android」も推薦。また多忙なスケジュールに対応するため、移動にタクシーを利用する機会も多いという神尾氏は、その場ですぐにタクシーを呼べる「日本交通」アプリ(残念ながら関西では使えないが)などもピックアップしつつ、Androidスマートフォンで使うアプリの楽しさを語った。また国内各地の放射線測定値が確認できる「放射線チェッカー」アプリや、女性ユーザーに人気があり、奥様にも評判がいいレシピサイトの専用アプリ「Cookpad」も賞賛していた。

 またAndroidならではの魅力として、画面上に随時情報が更新されるウィジェットを置いておけることも指摘。ウィジェットですぐに残高が確認できる便利な「Edy」や、ロック画面でも天気が確認できる「Yahoo! 天気予報」のウィジェットを活用していることを取り上げ、Androidスマートフォンでケータイと変わらない使い勝手、あるいはケータイ以上の使い勝手が実現されている点も魅力と伝えた。

東日本大震災の時、スマートフォンはどう活躍したか

 アプリやウィジェットを通して、Androidスマートフォンの活躍ぶりや、ケータイを超える使い勝手が実現されている点を来場者の皆さんにご覧いただいたところで、話題は東日本大震災の時のスマートフォンの話へ。

Photo ジャーナリストの神尾寿氏

 神尾氏が、震災当日の首都圏の人を対象にした調査の結果を見せながら、地震直後の安否確認に携帯電話ユーザーとスマートフォンユーザーでどのような「つながり方」の違いがあったかを紹介。スマートフォンユーザーは、全体の平均よりもメールやmixiなどのSNS、Skype、Twitterなどでのコミュニケーションが取れており、安否確認の際に多様な手段があったことを示した。これは通話よりもパケット通信の方がつながりやすかった当時の状況の中で、GmailやSkypeなど、ケータイよりもスマートフォンの方がインターネット上のさまざまなサービスにアクセスしやすかったという優位性が端的に確認できた。

 今回の震災で「利用できてよかった」と回答者が答えたのはメール、緊急地震速報、ワンセグ、ソーシャルメディアなど。緊急地震速報は2011年秋以降のスマートフォンで対応することが明言されていることもあり、いざというときにもスマートフォンはとても役立つ、という新たな発見を共有した。関西地区は1995年に阪神・淡路大震災を経験しており、東日本大震災も他人事ではない心境だったであろうと思われる。観覧していただいた方にもしきりに頷いていた方が多かった。

こんなスマートフォンがあるといい

 約1時間のトークはあっという間で、最後は「どんなスマートフォンがあるとおもしろそうか?」という話題に。園部が「四六時中身の回りにあるスマートフォンは、あらゆるものにつながるための鍵のようなもの。これからもさらにいろいろな機能やサービスが融合されていって、何でもスマートフォンでできるようになるといい」と話すと、神尾氏は「おサイフケータイのような非接触ICの発達によって、カーナビの目的地をあらかじめスマートフォンで設定してかざして転送したり、面倒な設定を全部スマートフォンをかざすだけでできるようになったりと、リアルとの連携が加速していくとおもしろい」と応じ、スマートフォンがさまざまな行動の起点となる未来を話してくれた。

質疑応答ではセキュリティに対する不安も

 トーク終了後行われた質疑応答では、来場者から「Androidは誰でも自由にアプリケーションが配布できる環境だと聞いた。セキュリティの面で不安はないのか」という不安の声が上がった。その点は「ドコモマーケット」など、通信事業者のアプリケーションマーケットがあり、そこに掲載されているアプリには安全が担保されていること、またPCのようにウイルス対策のアプリケーションなども出てきており、基本的には今後より安全になっていくことを説明。自由であることにはメリットとデメリットがあるが、安全を守るための施策は各社が取り組んでいることをご紹介した。


 普段から、通信業界のさまざまなプレーヤーに取材し、記事を執筆している神尾氏の軽妙かつ密度の濃いトークにより、来場者さんには何か1つでも納得したり、新しく知ったりしたことを持って帰っていただければと考え開催した今回のイベント。また同様の機会があれば、ぜひ参加していただきたい。

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