ケータイゲーム発!「コロプラ」の物産展が大盛況(1/2 ページ)

» 2011年06月10日 12時30分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]
会場となった東急百貨店吉祥寺店の催事エリア

 6月9日、東急百貨店吉祥寺店で一風変わった物産展が始まった。平日(木曜日)だというのに、前日の夜から並ぶ徹夜組が約50人。当日の朝も、百貨店の開店前から約300人が列を成した。初日9日の午前中は500人近くの行列ができ、昼過ぎまで入場規制がかかっていたという人気ぶりだ。同百貨店の催事では北海道物産展が人気No.1だというが、催事担当者は「平日だというのに、北海道物産展の土日をしのぐ人出。『想定外』です」と舌を巻く。

 これは現在194万人のユーザーを抱える人気のケータイゲーム「コロニーな生活☆PLUS」(以下、コロプラ)発の物産展。「日本全国すぐれモノ市−コロプラ物産展2011」と題して、6月9日から15日までの1週間開催されている(参照記事)。物産展に出店しているのは日本全国から参加した「コロカ店舗」だ。コロカ店舗とは、コロプラと提携している名産品販売店のことで、コロプラユーザーが買い物をするとその金額に応じてゲーム内で利用できるカード「コロカ」を提供するというもの。今回の物産展には現在100店舗余りのコロカ店舗のうち40店舗が参加している。いつもであれば日本各地に行かないと購入できないコロカ店舗のお土産が、1カ所に集まっている……それがコロプラユーザーを引きつける一番の理由となっている。

物産展に参加しているコロカ店舗一覧。東北から九州までさまざまなエリアの店舗が集まる

 会場では、コロカ店舗が普段販売している商品に加え、今回の物産展限定のコラボ商品が販売されている。これもユーザーにとっては大きな魅力だ。コロプラのメインキャラクターであるクマをかたどった和菓子や小物、張り子のおもちゃなどのほか、「星の目/空の目ストラップ」「目立ち鯛の箸置き5色セット」「わらし箱」など、コロプラで遊んだことがある人ならばニヤリとすること確実なコラボ商品が並んでいる。

開場間もなく売り切れた限定商品「コラボ上生入り 銘菓セット」。クマをかたどった上生菓子は職人の手作り(左)。鹿革に漆で装飾した山梨の伝統工芸品「印傳」でもクマをデザインしたコラボ商品が(右)
九谷焼のクマ(左)と星の目/空の目ストラップ(右)
5色の「目立ち鯛」箸置きは有田焼(左)。買い物をすると、ゲーム内アイテム「わらし箱」に入れてくれるお店も(右)

 物産展の盛況ぶりは、コロプラや東急百貨店吉祥寺店の予想を大きく超えていたようだ。先着100人にオリジナルノートを、5000人にステッカーを配布する予定で準備していたが、開店直後の時点ですでにノートは不足。「何かあったときのために」と持ってきていた非売品のコインを配った。行列する人たちに、コロプラの代表や社員が総出で記念グッズとペットボトルの水を配って回った。

 「初日は1500〜2000人くらい来ていただければ大成功と思っていたのですが、3000人くらいの来場者になりそうです。開場3時間で500万円を超えていました。午前中、売り場が狭くてご迷惑をおかけしたので、明日以降は売り場を拡大し、土日はレジも増やして対応予定です」(コロプラ広報担当)

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