続・Android向けセキュリティ対策アプリを使い比べる(無料アプリ編)(3/3 ページ)

» 2011年08月08日 21時30分 公開
[太田百合子,ITmedia]
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  • 常駐時のメモリ使用量:スキャン中もメモリー使用率に変動なし!

 リアルタイム検索をオンにした状態での使用メモリを「Android System Info」を使ってチェックした。バックグラウンドでスキャンを手動実行しても、メモリ使用率はあまり変動しないため、常時、このくらいのメモリを使用すると考えて差し支えないだろう。

常駐時のメモリ使用量
  ウイルスバスター モバイル for Android β カスペルスキーモバイルセキュリティ 9
メモリ使用料 約31.5Mバイト 約24Mバイト

  • スパム・迷惑電話対策:ブラックリスト、ホワイトリストでフィルタリング

 ウイルスバスター モバイル for Android β、カスペルスキーモバイルセキュリティ 9とも、指定した番号からの着信をブロック、または指定した番号からの着信のみ受けるといった、着信のフィルタリングが可能。番号を指定することで、通話とSMSの両方をブロックすることができる。また特定のキーワードを含むSMSをブロックすることも可能。ウイルスバスター モバイル for Android βではさらにブロックしたSMSに、定型文を返信することもできる。

PhotoPhotoPhoto ブロックリスト、承認済みリストにそれぞれ電話番号を登録し、着信やSMSをフィルタリングできる。特定のキーワードを登録して、SMSをブロックすることも可能。ただし、この場合の対象はブロックリスト、承認済みリスト、連絡先のいずれにも未登録な番号からのSMSに限られる
PhotoPhotoPhoto ブラックリスト、ホワイトリストに電話番号を登録。またはブラックリストにSMSに禁止するメッセージを登録し、着信や受信を拒否できる。ブラックリストを拒否、ホワイトリストを受け入れ、両方のハイブリッドと3つの動作モードを設定可能。着品拒否等の履歴は「イベント履歴」からチェックできる

  • フィッシング対策:ウイルスバスター モバイル for Android βに搭載

 ウイルスバスター モバイル for Android βには、フィッシング対策として、安全でないWebサイトへのアクセスをブロックする機能が用意されている。PCブラウザのセキュリティ機能と同様に、判定レベルを低、中、高で指定でき、判定レベルが高くなるとアクセスできないサイトが増える。また未成年者に不適切なサイトへのアクセスをブロックできる、有害サイト規制も可能。最初にパスワードを設定し、規制をオンにすると、以降パスワードを入力しないと設定が変更できなくなる。

PhotoPhoto Webレピュテーションを有効にして、判定レベルを設定すると、レベルにあわせてサイトへのアクセスが制限される(写真=左)。端末を子供向けに設定する場合は、事前にセキュリティパスワードを設定した上で、有害サイト規制を有効にすると、パスワード入力しないと設定変更ができないようになる。判定レベルはこちらも低、中、高で設定可能。いずれも特定のURLを指定して、ブロックの対象外とすることができる(写真=右)

  • 盗難・紛失対策:通知先にメールアドレスを指定可能

 カスペルスキーモバイルセキュリティ 9には盗難対策として、リモートロック、リモートデータ削除、位置情報の取得を、SMS経由で指示できる機能が用意されている。またSIMカードが入れ替えられると端末をロック、指定した相手にSMSやメールで知らせることができる。

PhotoPhoto リモートロック、リモートデータ削除、SIM監視、GPS追跡を個別に設定できる(写真=左)。SIMが入れ替えられた際は指定の電話番号だけでなくメールアドレスへ通知することも可能。まずカルペルスキーのサーバにSMSが送信され、そこからメールに転送されるしくみで、この際に国際SMS料金が発生する。GPSの位置情報の取得も同様に位置情報をメールで通知できるが、こちらもカルペルスキーのサーバを経由することになる(写真=右)
PhotoPhoto リモートロック、リモートデータ削除は、別の端末からコマンド+暗証番号を記載したSMSを送信すれば実行できる。SMSを送信すると送信元の番号に端末がロックされた旨のメッセージが返信されるので、ロックされたことを確認できる。なお、ロック時に表示されるメッセージは設定画面からカスタム可能だ

  • プライバシー保護機能:特定の相手とのやりとりをまるごと保護できる

 カスペルスキーモバイルセキュリティ 9ではさらに、特定の連絡先やその連絡先からの着信、SMSの履歴を保護するプライバシー保護機能を搭載。万が一スマートフォンを盗み見されたときにも、特定の相手とのやり取りをしっかりガードすることができる。SMSでコマンドを送信し、遠隔操作でプライバシー保護機能をオンにすることも可能。浮気性の人に特には心強い(!?)機能と言えそうだ。

PhotoPhotoPhoto 「保護する連絡先」に電話番号を入力するか、アドレス帳から相手をインポート。「設定」→「保護する情報」で連絡先だけでなく、SMSの履歴や通話履歴などをまとめて保護することができる。画面が消灯したあと自動的にプライバシー保護を開始することも可能。SMSでコマンドを送信し、遠隔操作で保護を有効にすることもできる

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