日本マイクロソフトが8月28日、品川の本社でWindows Phone 7.5搭載スマートフォン「Windows Phone IS12T」の魅力を伝えるイベント「Fun Lounge produced by Windows Phone」を開催した。
イベントには一般の応募者約100人が参加。Windows Phone IS12Tの概要について簡単な説明を受けた後は、タッチ&トライコーナーやWindows Phone カフェ、トークセッションなどでWindows Phoneの魅力を存分に楽しめるという“Windows Phone発売記念祭”のような催しだった。
参加者は、Windows Phone自体に詳しい人からスマートフォンに関しての知識があまりない人まで、多岐にわたっていたようで、まずは「Windows Phoneってなんなの?」という疑問に答えるレクチャーからスタート。
その後はデベロッパー&プラットフォーム統括本部 UX & クライアントテクノロジー推進部 デベロッパーエバンジェリストの高橋忍氏とOEM統括本部 アカウントエグゼクティブの辻純氏によるトークセッションで、Windows Phone 7.5搭載スマートフォンの使いこなしポイントが紹介された。
普段からWindows Phone 7向けアプリケーション開発者向けにさまざまな啓蒙活動を担当している高橋氏は、開発時からWindows Phoneを使いこなしている第一人者。そんな高橋氏が紹介したポイントは、すでにIS12Tを持っている人も、これから買おうと思っている人も、覚えておいて損はない興味深い話だった。
例えばWindows Phone 7.5の最大の特徴である「ライブタイル」について。ここは「単なるショートカット置き場ではない」と高橋氏。例えば特定の人をPeopleハブから取り出してライブタイルに貼っておけば、その人の写真だけでなく、その人がソーシャルネットワークで発した最新の発言が表示されたり、グループをタイルにしておくと、見ているだけで随時グループの最新発言が表示される様子を披露。グループも、必ずしも会社組織や家族などに限る必要はなく、FacebookやTwitterなどで「ちゃんと発言をチェックしたい人たちだけをまとめておくのもいい」と紹介した。
ライブタイルには、お気に入りのプレイリストやブックマークなども登録できる。プレイリストを登録すると、(あらかじめセットされていれば)ジャケットの写真がそのままタイルになること、ブラウザのブックマーク(お気に入り)は、ページの上部3分の2ほどがタイルになるので、写真やロゴなどを拡大してから「スタート画面に追加」をすると便利なことなど、実際に活用している人ならではのポイントを挙げ、来場者はしきりにメモをとっていた。
Windows Phone 7.5の中でも、日本市場向けの機能として特に注力して開発されたカーブフリックについては、使いこなすとどれくらい早く文字を打ち込めるのかをデモした映像も公開。高橋氏が音楽に合わせて歌詞をカーブフリック(ひらがな)でカラオケのように打ち込む様は来場者から感嘆の声が漏れた。
カーブフリックの特徴は「濁点や半濁点、促音、拗音なども続けて入力できる」こと。一般的なフリック入力やテンキー入力では、こうした音を入力する際は別のキーをいったん押す必要があるケースが多く、そこで思考がいったん途切れてしまいがちだが、「カーブフリックならそのままダイレクトに打ち続けられる」点を高橋氏は強調していた。このほか、「あ行の音は左下、もしくは右下に指をフリックすると簡単に確定できる」という技も紹介。「あ」「ら」などを連続して入力する際には、ひたすら右下もしくは左下に指をフリックさせれば簡単だという。
またピクチャーハブではSkyDriveとシームレスに連携して写真がいつでも閲覧できること、ファイルサーバ用の「Windows Home Server 2011」のクライアントアプリも入っているので、そのまま自宅のファイルサーバから写真や動画を取り出すこともできることなど、細かなポイントにも言及。「使っているうちにじわじわくる」と辻氏が表現する便利なポイントを多数聞くことができた。
このほか、Windows Phone 7向けアプリの開発者を対象にしたテクニカルセッション、Windows Phone IS12Tを先行体験したイケダハヤト氏、上野真紀子氏による体験談披露、Windows Phoneオリジナルグッズ抽選会なども催され、来場者は2時間にわたってたっぷりとWindows Phone 7.5の世界を堪能した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.