UIの大切さを学んだ――スマートフォン向け「NAVITIME」アプリの進化に注目(2/2 ページ)

» 2011年09月05日 10時00分 公開
[神尾寿,PR/ITmedia]
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Android版NAVITIMEも同じコンセプトで開発

 これら初期iPhone版の挫折で得た改善の成果は、現在のiPhone版NAVITIMEのみならず、Android版NAVITIME(au向けはEZナビウォーク)でも生かされている。

 「実はAndroid版NAVITIMEと、(新たな)iPhone版NAVITIMEは、ほぼ同時進行で開発しました。ですから、初期のiPhone版で得たUIデザインや動作速度に対する改善のノウハウは共有されています。

 UIデザインについては『それぞれのOSプラットフォームのデザインポリシーに合わせる』という姿勢を取っていますが、これも初期iPhone版NAVITIMEで得た教訓ですね。iPhone版とAndroid版はUIデザインこそ、それぞれのOSに最適化していますが、これからの“スマートフォンアプリとしてどう作るべきか”という考え方は共通しているのです」(田代氏)

PhotoPhotoPhotoPhoto Android版のNAVITIMEアプリも、iPhone版NAVITIMEアプリと同じコンセプトで、OSプラットフォームのデザインポリシーに合わせて開発されている。機能や基本的な操作感は似ているが、細かな部分がAndroid向けになっている

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シンプルな中に、豊富な機能を内包

 このようにUIデザインを一新し、シンプルで直感的な操作感を手に入れたスマートフォン版NAVITIMEだが、一方で、ケータイ版NAVITIMEの魅力だった高機能が失われたかというとそうではない。

PhotoPhoto NAVITIMEの最大の特徴である、ドアtoドアのルート案内をしてくれる「トータルナビ」は大画面になってさらに使いやすくなった。柔軟な検索に対応しており、近くの人気スポットに行きたい、といった漠然とした要望にも応えられる。

 まず、NAVITIMEの特徴である「トータルナビ」は、スマートフォンでも引き続き大きな優位性になっている。検索欄に「名称/住所/駅/電話番号」などを入力して目的地検索ができるほか、スマートフォン版では「周辺スポット」や「住所」「カテゴリー」検索も、メニューの分かりやすさや動作速度の高速化でさらに使いやすくなった。ルート検索はさまざまな交通手段を比較・組み合わせることができるので、最も効率のよい移動方法を選ぶことができる。

 今回のスマートフォン版NAVITIMEでは、トップ画面から、「クルマナビ」や「徒歩ナビ」「自転車ナビ」を任意に切り替えることも可能だ。ここで注目したいのは、クルマナビと自転車ナビである。前者は従来のケータイ向け助手席ナビよりも地図の表示やオートリルートがさらに速くなり、クルマでの使い勝手が増した。後者は自転車で走りやすいルートをきちんと案内するようになっている。

 一方、NAVITIMEユーザーがよく使う「徒歩ナビ」の部分も、スマートフォン版は大きく進化している。スマートフォンの大画面に合わせて地図が従来よりさらに見やすくなったほか、UIの分かりやすさも増している。また主要な駅構内の案内図なども、スマートフォンの大画面で見るとさらに使いやすいだろう。

PhotoPhoto NAVITIMEの魅力である他のサービスと連携した豊富なコンテンツは、もちろんスマートフォン版でも楽しめる。電車混雑リポートなどの有用な独自コンテンツも活用できる

 そして、もう1つのNAVITIMEの魅力が豊富なコンテンツだ。

 従来からある「ぐるなび」や「食べログ」「ホットペッパー グルメ」と連携した飲食店情報はもちろん、鉄道運行情報やバスのリアルタイム運行情報、渋滞・道路情報、病院検索といった付加価値コンテンツが豊富に用意されている。また最近スタートしたリアルタイムコンテンツとしてお勧めなのが、ユーザーが電車の混雑情報を投稿・共有する「電車混雑リポート」だ。これはiPhone / Android版のNAVITIMEアプリから利用できるほか、iPhone向けには「こみれぽ」という無料の単独アプリもリリースされており、都市部の電車利用者にとって便利なツールになってきている。

 「今回のスマートフォン版NAVITIMEでは特にUIデザインや動作速度の改善に注力しましたが、それとは別に、NAVITIME全体として『ナビゲーションルートの質向上』や、リアルタイムコンテンツも含めた『情報量の豊富さ』にはずっとこだわっています。今回のスマートフォン版NAVITIMEは、これらナビゲーションサービスの本質的な部分(のよさ)が、タッチパネル操作で使いやすくなった、というところがセールスポイントなのです」(小嶋氏

PC/CAR NAVITIME連携でさらに便利に

 そして、NAVITIMEといえば忘れてはならないのが、クラウドを経由した高度な連携機能だ。NAVITIMEでは、PCで利用できる「PC-NAVITIME」と、カーナビ型の「CAR NAVITIME」も提供しているが、スマートフォン版NAVITIMEはこれらとも密接に連携する。

 特に多くの人にとって便利なのが、PC-NAVITIMEとの連携機能だろう。これはWebサービスとして提供されているもので、トータルナビや各種検索機能がPCのWebブラウザで利用できる。ここで利用した登録情報や履歴はそのままスマートフォン版NAVITIMEでも利用できるため、自宅やオフィスで“外出前に目的地やルートを設定しておく”ことができるのだ。

 一方、CAR NAVITIMEとの連携は、スマートフォン側で目的地を設定し、CAR NAVITIME側でそのデータを使うといった利用シーンで便利だ。こちらの細かな使い勝手さやメリットについては、沖縄OTSレンタカーとCAR NAVITIMEとの共同キャンペーンのリポートで詳しく紹介しているので、そちらを参照してもらうといいだろう。

一度使ったら戻れない? スマートフォン時代もNAVITIME

 筆者は古くからのケータイ版NAVITIMEのユーザーであるが、昨年からiPhone版NAVITIMEに完全に乗り換えた。1ユーザーとして見ても、スマートフォン版NAVITIMEのシンプルなUIデザインとサクサクと小気味よく動く快適さは、一度使ったらケータイ版には戻れないものなのだ。また、スマートフォン時代ならではのメリットとして、アプリのバージョンアップも携帯版より小まめに行われており、UIや機能の細かな改善が続いている。初めてNAVITIMEを使う人はもちろんだが、今までNAVITIMEを使っていたヘビーユーザーほど、今回のスマートフォン版は満足度が高いだろう。

 そしてナビタイムジャパンでは、iPhone版、Android版に続いてWindows Phone 7.5向けにも最適化したアプリを用意。auの「Windows Phone IS12T」にはNAVITIMEアプリがプリインストールされている。

 「Windows Phone 7.5向けのNAVITIMEでは、マイクロソフトの新UIであるメトロデザインに合わせて、UIデザインを最適化しました。ここでもiPhoneで学んだ、『(UIデザインは)OSプラットフォームに合わせる』路線を踏襲しています。ナビタイムジャパンとしては、今後のスマートフォン時代に向けて、きちんとUIデザインを最適化したアプリをマルチプラットフォームで展開していきます」(田代氏)

PhotoPhotoPhotoPhoto Windows Phone 7.5に対応したNAVITIMEも開発した。「Windows Phone IS12T」にはアプリがプリインストールされている

 スマートフォン時代は、単に高機能なだけでなく、優れたUIデザインを持つことがとても重要になっている。ナビタイムジャパンは早期のiPhone市場参入によってその大切さを学び、そこをしっかりと改善してきた。その進化のほどは、筆者が保証する。スマートフォン向けのナビゲーションサービスのを探しているのならば、NAVITIMEをいちど試すことをお勧めしたい。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年9月18日