第3回 通知ランプ、キーの操作性、端子類を比べる――Android18機種最新スマートフォン徹底比較(2011年夏モデル編)(2/2 ページ)

» 2011年09月12日 11時50分 公開
[田中聡,ITmedia]
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スリープとロック解除:ホームキーから復帰できる機種は?

 ディスプレイが常に露出しているフルタッチ型のスマートフォンは、使わないときはディスプレイを消灯し、使うときはディスプレイを点灯させ(スリープ状態から復帰させ)てロックを解除する必要がある。どの機種も電源キーの短押しで復帰できるが、電源キーは上端部など押しにくい場所にある機種が多いので、片手で操作をしているときは押しにくい。ホームキーから復帰できる方が操作しやすいだろう。この中ではF-12C、「P-07C」/「003P」、GALAXY S II、SH-12C、SH-13C、SO-02C/IS11S、IS12SH、006SHがホームキーから復帰可能だ。

 007SHは折りたたみ型なので、ディスプレイを開けば自動でロックが解除される。煩わしいロック解除をする必要がないのは便利だ。ビュワースタイルで使用している際は、側面のロックキーを押すとディスプレイ消灯/点灯(復帰)と切り替えられる。復帰する際は他のシャープ製端末と同じく、上方向に鍵アイコンをフリックすればよい。また、IS11SHはスライドを開くとショートカットの「スライドメニュー」が現れ、設定したアプリを簡単に起動できる。

※IS11SHのスライドメニューについての記述を追記しました(9/12 14:31)。

 ロックは上か右の片方向へフリックして解除する機種がほとんどだが、F-12Cは左右か上方向、P-07C/003は左右どちらか、GALAXY S IIは上下左右どちらかにフリックすることで解除できる。なお、「G'zOne IS11CA」では左側面の[Active]キーを長押しすると「アクティブスロット」が立ち上がり、ロックを解除せずに専用ショートカットに遷移する。便利な機能だがセキュリティ上はあまりオススメできないので、個人情報を含むアプリは登録しないようにしたい。

photophotophotophoto 左からF-12C、Optimus bright、MEDIAS WP、P-07C(003Pも同じ)のロック解除画面
photophotophotophoto 左からGALAXY S II、IS12SH(他のAQUOS PHONEも同じ)、IS11S(SO-02CとXperia rayも同じ)、INFOBAR A01のロック解除画面
photophoto 左からIS11CAと008Zのロック解除画面
スリープ解除とロック解除
スリープ解除 ロック解除
F-12C 電源/ホームキーのいずれかを押す 左右か上方向へフリック
Optimus bright L-07C 電源キーを押す 上方向にフリック
MEDIAS WP N-06C 電源キーを押す 右方向にフリック
P-07C/Sweety 003P 電源/ホームキーのいずれかを押す 左右いずれかの方向にフリック
GALAXY S II SC-02C 電源/ホームキーのいずれかを押す 上下左右いずれかの方向にフリック
AQUOS PHONE SH-12C 電源/ホームキーのいずれかを押す 上方向にフリック
AQUOS PHONE f SH-13C 電源/ホームキーのいずれかを押す 上方向にフリック
Xperia acro SO-02C/IS11S 電源/ホームキーのいずれかを押す 右方向にフリック
Xperia ray SO-03C 電源/ホームキーのいずれかを押す 右方向にフリック
INFOBAR A01 電源キーを押す 右方向にフリック
G'zOne IS11CA 電源キーを押す/ACTIVEキーを押す 右方向にフリック
AQUOS PHONE IS11SH 電源キーを押す/スライドを開く 上方向にフリック
AQUOS PHONE IS12SH 電源/ホームキーのいずれかを押す 上方向にフリック
AQUOS PHONE 006SH 電源/ホームキーのいずれかを押す 上方向にフリック
AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH 本体を開く/ロックキーを押す 上方向にフリック
シンプルスマートフォン 008Z 電源キーを押す 右方向にフリック

各種端子:薄型化の犠牲にされやすいイヤフォンジャック

 続いて、イヤフォンジャック、Micro USB端子、Micro HDMI端子の有無を調べた。市販のイヤフォンを使える3.5ミリジャックはスマートフォンで一般的だが、「MEDIAS WP N-06C」、P-07C/003P、INFOBAR A01、007SHでは省かれており、Micro USB端子に対応したイヤフォンや変換アダプタを挿す必要がある。MEDIAS WPの前モデル「MEDIAS N-04C」もイヤフォンジャックを備えておらず、薄型化の犠牲になっていることがうかがえる。INFOBAR A01は、極力凹凸のないデザインを目指したためと思われるが、やはりないものは不便だ。INFOBAR A01さらに、ワンセグを視聴するのに外付けアンテナ(同梱)をMicro USB端子に挿す必要があるので、充電しながらワンセグを見ることもできない(充電器によってはケーブルがアンテナとして機能するものもある※9/13 15:12追記)。

 イヤフォンジャックがなくて困るのは、卓上ホルダで充電できるMEDIAS WPと007SHを除き、イヤフォンや外部スピーカーなどで音楽や動画を再生しながら充電できないことだ。音声の出力と充電のどちらにもMicro USB端子を使うためだ。Bluetoothヘッドセットを使う方法もあるが、別途用意する必要があるのでハードルが高いという人も多いだろう。「AQUOS PHONE f SH-13C」のように無接点充電(Qi)に対応していれば、この弱点はカバーできるが、Xperia rayのようにボディが小さくてもイヤフォンジャックを装備している機種もあるので、頑張ってほしいところだ。

 卓上ホルダ対応機やQi対応のSH-13Cを除き、Micro USB端子は充電で必ず使うので、手軽に充電できる仕様になっていることが望ましい。GALAXY S IIとXperia acro/rayはカバーがなく端子がむき出しになっている。ホコリが入りやすいなどのリスクはあるが、個人的にはカバーなしの方がスムーズに充電ができて便利だと思う。Optimus brightが採用するスライド式カバーは、カバーを開けた状態と閉めた状態のどちらも保持できるので、うまい折衷案だと思う。

 Micro HDMI端子はSH-12C、Xperia acro、「AQUOS PHONE IS12SH」「AQUOS PHONE 006SH」、007SHが装備しており、ケーブルを使って対応テレビなどへ出力できる。GALAXY S IIにはMicro HDMI端子はないが、別売の変換アダプタを使うことでHDMI出力が可能になる。

photophotophoto F-12Cはイヤフォンジャック内部にキャップを付けているため、防水ながら、ジャックにカバーは付けられていない(写真=左)。Xperia acroは左側面にイヤフォンジャックがあるという少し変わった仕様(写真=中)。IS11CAはイヤフォンジャックにカバーが付けられている(写真=右)
photophotophoto Optimus brightのMicro USB端子には、スライド式カバーが採用されている(写真=左)。Xperia acro/rayのMicro USB端子にはカバーはない。写真はray(写真=中)。IS12SHでは、Micro USB/Micro HDMIのカバーが1つにまとめられている(写真=右)
各種端子
3.5ミリイヤフォンジャック Micro USB端子 Micro HDMI端子
F-12C 上端部(カバーなし) 上端部(カバーあり)
Optimus bright L-07C 上端部(カバーなし) 上端部(スライド式カバーあり)
MEDIAS WP N-06C 上端部(カバーあり)
P-07C/Sweety 003P 上端部(カバーあり)
GALAXY S II SC-02C 上端部(カバーなし) 下端部(カバーなし)
AQUOS PHONE SH-12C 上端部(カバーなし) 上端部(カバーあり) 上端部(カバーあり)
AQUOS PHONE f SH-13C 上端部(カバーなし) 左側面の上部(カバーあり)
Xperia acro SO-02C/IS11S 左側面の上部(カバーなし) 右側面の上部(カバーなし) 上端部(カバーあり)
Xperia ray SO-03C 上端部(カバーなし) 右側面の上部(カバーなし)
INFOBAR A01 下端部(カバーあり)
G'zOne IS11CA 右側面の上部(カバーあり) 右側面の下部(カバーあり)
AQUOS PHONE IS11SH 左側面の上部(カバーあり)
AQUOS PHONE IS12SH 上端部(カバーなし) 左側面の上部(カバーあり) 左側面の上部(カバーあり)
AQUOS PHONE 006SH 上端部(カバーなし) 下端部(カバーあり) 上端部(カバーあり)
AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH 下端部(カバーあり) 下端部(カバーあり)
シンプルスマートフォン 008Z 上端部(カバーなし) 左側面の上部(カバーなし)

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