T-MobileプリペイドSIMカードのAPN設定 | |
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APN | internet.t-mobile |
ユーザー名 | t-mobile |
パスワード | tm |
さてSIMロックフリーのスマートフォンを持っているなら、スマートフォン向けのプリペイドSIMカードを利用することも可能だ。
こちらも各社がさまざまなプランを出しているが、一番簡単に使えるのはT-MobileのプリペイドSIMカードだ。基本プラン「Xtra Handy DayFlat」で、1日あたり0.99ユーロ(約104円)で定額データ定額が利用可能だ。接続速度はW-CDMAの最大384kbpsだが、この金額で定額利用できるのは魅力的。販売価格は10ユーロ(約1050円)なので、データ通信利用だけなら10日間も使えるわけだ。このSIMカードをSIMロックフリーのスマートフォンに入れてノートPCとテザリング接続すれば、もちろんPCでも利用できる。念のため、ドイツテレコムの店舗でT-MobileのプリペイドSIMカードを買うときは「Xtra Handy DayFlatのプランにしてほしい」と一言伝えるとよい。
SIMカードをSIMロックフリースマートフォンに入れて電源を入れると、PINコード入力画面が表示されるので、パッケージにあるカードのスクラッチ部分を削って表れる4ケタの番号を入力する。今回使用したPocket WiFi Sでは設定→無線とネットワーク→モバイルネットワーク→アクセスポイント名を開き、自動入力されたT-Mobile InternetのチェックボックスをタップしてONにする。これでデータ通信利用が可能になる。
あとはPocket WiFi Sの待受画面からテザリング機能をオンにすれば、ノートPCやほかの無線LANデバイスでもインターネットアクセスが可能になる。Pocket WiFi Sの画面上ではHSDPAに接続しているようだが、通信速度は最大384kbpsだ。残高確認は「*100#」に電話をかければ画面に表示される。残高の追加も、バウチャーを買い、指定の番号にダイヤルするだけである。
ドイツはプリペイドSIMカード購入時にちょっとした利用登録が必要だが、海外渡航者でも利用しやすい製品が各社から販売され、購入の難易度も高くはない。マニュアルの表示や表示メッセージなどがドイツ語のままの場合はあるが、分からないことがあれば積極的に販売店のスタッフに確認すればよいだろう。ともあれ、1日100円程度で済むお手軽価格は魅力だ。ドイツ訪問時はぜひ現地でデータ通信環境を購入して活用してほしい。
山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯コレクターとしても知られ、2008年は100台以上携帯電話を購入。所有する海外端末数はもうすぐ1000台(2011年9月時点)。
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