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» 2011年09月26日 22時18分 UPDATE

写真で解説する「HTC EVO 3D ISW12HT」

日本初のWiMAX対応スマホとして注目をあびた「HTC EVO WiMAX」が、「デュアルコアCPU」「3D」という新たな魅力を携えた「HTC EVO 3D ISW12HT」に進化した。UIの改良や独自の映像配信サービスなども見所だ。

[山田祐介,ITmedia]
photo 「HTC EVO 3D ISW12HT」

 KDDIが10月上旬以降に販売を予定する「HTC EVO 3D ISW12HT」は、日本初のWiMAX搭載スマートフォンとして注目された「HTC EVO WiMAX ISW11HT」の後継モデル。WiMAXと3Gのネットワークを使い分けられるのはもちろん、新たにデュアルコアCPUを採用して動作がより軽快になっている。カメラとディスプレイは3Dに対応しており、3D写真/動画の撮影、3Dコンテンツの視聴が可能。さらに、動画配信サービス「HTC Watch」への対応や、UI(ユーザーインタフェース)のバージョンアップ、バッテリー容量の増強など、機能やサービスのブラッシュアップが図られている。


photophoto 端末正面(写真=左)と背面(写真=右)

photo デュアルコアCPUの恩恵もあり、3Dゲームがなめらかに動く

 まずは基本性能をチェックしていこう。OSのバージョンはAndroid 2.3.4を採用。CPUは従来モデルが1GHz駆動のシングルコアCPUだったのに対し、EVO 3Dでは1.2GHz駆動のデュアルコアCPU「Qualcomm Snapdragon MSM8660」を搭載した。新CPUによりブラウザの動作は約1.5倍、アプリの起動は約2倍の高速化が期待できるとしている。展示機を実際に触れてみると、ホーム画面の切り替えなど基本操作が軽快なのはもちろん、CPUパワーを必要とするであろう3Dのレーシングゲームなどもストレスなく楽しめた。

 メモリはRAMが1Gバイト、ROMが4Gバイト(アプリケーションなどを保存できるストレージ領域として1Gバイトを用意)。このほか8GバイトのmicroSDカードを同梱しており、端末に装着することで外部ストレージとして利用できる。


photophoto 端末右側面(写真=左)と左側面(写真=右)
photophoto 端末上面(写真=左)と底面(写真=右)

 ボディサイズは従来モデルとほぼ同等の、幅65×高さ126×厚さ13.5ミリで、重さも171グラムと従来からわずかに1グラム重くなったのみ。一方、バッテリー容量は従来の1500mAhから1730mAhに増強されている。従来モデルではバッテリーの減りの早さに不満の声が上がっていたので、容量増加はユーザーとして嬉しいポイントだろう。ただ、「WiMAXに接続しインターネットなどを多く利用すれば、やはりバッテリーの消耗は早くなる」(説明員)とのこと。バッテリーは2つ同梱されるので、ヘビーユーザーは予備のバッテリーを持ち歩くとよさそうだ。

 黒をベースに赤の差し色が映えるカラーリングは従来の基調を受け継いでいるが、キックスタンドがなくなるなどデザイン面では変更が加えられた。ボディ背面には3D撮影対応の2つのカメラレンズが配置され、デザインの大きなアクセントとなっている。


photophoto 背面には2つのカメラレンズが(写真=左)。シャッターボタンの横にカメラの2D/3Dを切り替えるスイッチがある

 カメラは左右それぞれに500万画素CMOSを採用しており、レンズとレンズとの間に32.5ミリの間隔を設けている。「3D撮影に対応した他社製端末よりレンズの間隔を広くしたことで、少ない距離差でも奥行き感を表現しやすくなっている」(説明員)という。ボディ側面のシャッターボタンの隣にはカメラの2D/3Dを切り替えるスイッチが付いており、簡単に撮影モードを切り替えられるのが便利だ。3Dの静止画はMPO、3D動画はMP4のフォーマットで保存される。

 映像を表示するディスプレイは解像度が従来のワイドVGAからQHD(540×960ピクセル)表示に向上。4.3インチの大画面で、迫力のある3Dコンテンツや映像コンテンツを楽しむことが可能だ。

photo 「HTC Watch」の画面(作品のラインアップは海外のもの)

 映像を楽しむという点では、HTC独自の動画配信サービス「HTC Watch」に対応したこともポイントだ。ハリウッド映画などをレンタルまたは購入できるサービスで、海外ではすでにサービスをスタートしている。日本では150タイトル程度をサービスイン時にそろえる予定という。

 作品のファイルサイズが1Gバイトを超えることから、Wi-FiもしくはWiMAX通信時のみ作品をダウンロードできるようにした。一度ダウンロードした動画はオフライン環境で視聴できるほか、ダウンロードしながら動画を視聴することも可能だ。同じアカウントでログインすれば、購入したコンテンツを最大5台の端末で共有できるという。また、別売の変換コネクタを購入すれば、HDMIを経由してテレビで作品を視聴できる。一方、PC上でのコンテンツ再生には対応しない。レンタル/購入料金は現在検討中とのことだ。


photophoto 動画をテレビに映しだすこともできるが、microUSBをHDMIに変換する専用アダプタを別途購入する必要がある。従来モデルはmicroHDMIを搭載していたのでアダプタは不要だった

 HTCのオリジナルUIである「HTC Sense」も従来のバージョン1.6から3.0に進化している。例えばホーム画面では、画面が切り替わる際のアニメーションが変更されたほか、勢い良くフリックすると複数ページに渡るホーム画面が確認できるようになった。ロック画面では、いくつかのアプリアイコンを任意に画面に配置できるようになり、アプリアイコンをドラッグしながらロック解除を行うと、解除と同時にアプリが立ち上がるようになった。


photophoto ロック画面によく使うアプリを登録しておけば、ロック解除と同時にアプリを使い始められる

 また、WiMAX対応端末ではネットワークのオンオフなど、端末設定を何かと変更するケースが多くなるが、新たなHTC SenseではステータスバーのUIが改良され、各種の設定がしやすくなっている。通知系と設定系がそれぞれタブで分けられ、設定タブを選択すれば、Wi-Fi、Wi-Fiテザリング、モバイルネットワーク、WiMAX、Bluetooth、GPSといった各種機能のオンオフが簡単に変更できる。複数のアプリを利用するユーザーには、メモリの使用量が確認できるのもうれしい部分だろう。


photophoto ステータスバーは通知系と設定系がタブで分けられている。通知タブの最上部にはよく使うアプリを端末が判別し自動配置。設定タブではネットワークなどの各種機能のオンオフが簡単に設定できる
photophoto ウィジェットによる設定変更も可能(写真=左)。HTC独自のタスク管理アプリも用意されている

 このほか、グローバル端末ながらEメール(〜@ezweb.ne.jp)やCメール、デコレーションメール、緊急地震速報、グローバルパスポートCDMAなどのauサービスに最初から対応していることも、機種変更のハードルを下げてくれそうだ。

photo Eメール(@ezweb.ne.jp)のアプリにも対応する

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