パナソニック モバイルコミュニケーションズの「LUMIX Phone」シリーズ初となるスマートフォンがついに登場した。ソフトバンクモバイルの「LUMIX Phone 101P」は、デジタルカメラ「LUMIX」譲りの高画質技術を搭載した1320万画素カメラを搭載する、ハイスペックなスマートフォンだ。1GHzデュアルコアCPUと下り最大21Mbpsの「ULTRA SPEED」に対応しており、高速な動作や通信が期待できる。ワンセグやFeliCa、赤外線といった日本向け機能も搭載したほか、防水対応ながらボディは最薄部9.8ミリ(最厚部12.4ミリ)とスリムなのも特徴だ。発売は11月中旬以降を予定する。
ここでは発表会場の展示機で外観や機能をチェックしていく。なお、端末は開発中のもので、発表までに細かい仕様が変更になる可能性がある。
カメラに注力した端末らしく、ボディ背面はデジタルカメラを思わせるデザインに仕上がっており、カラーリングもLUMIXのそれによく似たこだわりを感じさせる。「どのカラーも微妙にラメを施した。ブラックモデルにも見えない程度のラメが入っており、濃紺となっている。LUMIXと同じく、高級感のある仕上がりを目指した」(説明員)
ボディ前面にはQHD(540×960ピクセル)の高解像度に対応した約4インチのTFT液晶ディスプレイを搭載し、細かい文字なども見やすく表示される。また、ディスプレイの下には3つのキー(MENU/ホーム/戻る)を配置した。キーは小さめだが、操作してみると押しにくさは感じない。ボディ側面は適度に丸みがあり、握り心地も良好だ。
イヤフォンジャックがなく、通常のイヤフォンを利用する場合はボディ上面のMicroUSB端子に変換アダプタ(別売)を接続する必要がある。薄型モデルや防水モデルはこうした仕様になることがしばしばだが、できればイヤフォンジャックも搭載してほしいところだ。このほか、ボディ右側面にはカメラのシャッターキーやホイップ式のワンセグアンテナを配置している。
カメラは、ケータイの「LUMIX Phone 001P」と同様に有効約1320万画素のCMOSを採用した。LUMIXで培った高画質技術「Mobile VenusEngine」により、写真が鮮やかに仕上がるという。シーン自動判別機能「おまかせiA」に対応しているのもLUMIX Phoneならではのポイントだ。
説明員によれば、画質や発色の傾向はケータイ版LUMIX Phoneと同じという。一方、撮影モードはより多彩になり、ミニチュア風やモノクロといったアート風の写真が撮影できる「マイカラーモード」を新たに搭載した。同モードは、画面で写真効果を確認しながら撮影ができるのがポイントだ。また追尾AFといった高機能ケータイカメラではおなじみの機能もAndroid端末上で動いていた。
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