ホーム画面にはAndroid標準のものに加え、ドコモが提供するバージョンアップした「docomo Palette UI」と、富士通が開発した「NX!comfort UI」が採用されている。NX!comfort UIは、通知画面上部にWi-Fi、Bluetooth、マナーモード、画面回転、FMトランスミッターなど8つのアイコンが用意されており、手軽に設定を変更できる。ホーム画面上に透過表示されるアプリ一覧はカテゴリー別に分類され、左右にスクロールする。試作機のためか、このスクロールがあまり安定しておらず、隣に遷移したと思ったら元のページに戻ってしまうことが何度かあった。アプリはダウンロード順や利用頻度順に並び替えたり、リスト表示に変更したりもできる。
マルチメディア機能にも注力し、高画質エンジンを用いた動画補正や、臨場感あふれるサウンドを再生する「Dolby Mobile」もサポートする。Dolby Mobileは動画と音楽のジャンルに合わせて効果を変更できる。最近のスマートフォンでは珍しいFMトランスミッターも利用でき、F-05Dで再生中の音楽をFMラジオで再生可能。DLNAとDTCP-IPもサポートし、テレビなどで録画した地デジの番組をWi-Fi経由でF-05Dからストリーミング再生できる。
文字入力は、ATOKを独自にカスタマイズした「NX!input」を採用し、ソフトウェアキーボードからの手書き入力や音声入力が可能。電話相手の声を聞きやすくする「スーパーはっきりボイス3」、環境に応じて相手の声を聞きやすくする「ぴったりボイス」、相手の声をゆっくり聞こえやすくする「ゆっくりボイス」、2つのマイクで雑音を抑える「スーパーダブルマイク」、利用者の耳年齢に合わせて通話音質を補正する「あわせるボイス2」など、快適な通話をサポートする機能も充実している。
F-05DのROMは8Gバイト、RAMは1Gバイト。内蔵メモリは音楽や写真などを保存する「内蔵ストレージ」と、アプリを保存する「システムメモリ」に分けられており、合計容量は内蔵ストレージが4.1Gバイト、システムメモリが1.92Gバイトとなっていた。
Wi-Fiテザリングは最大8台が接続可能。2012年4月30日までのキャンペーンにより、「Xiパケ・ホーダイ フラット」なら月額4410円、「Xiパケ・ホーダイ ダブル」なら月額4935円でテザリングも含めたデータ通信が可能だ。パケット定額料の上限やテザリング利用時の料金を考えると、速度だけでなく、料金面でもXi端末のメリットは大きい。展示されていた試作機はメーカーの評価がまだ終了しておらず、まだまだチューニングの余地が残っている印象だった。製品版の登場を待ちたい。
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