NECパーソナルコンピュータは10月31日、PC遠隔操作ソフトウェア「Luiリモートスクリーン for Android」を発表。同日よりダウンロード販売をはじめた。
Luiリモートスクリーンは、NECが展開するPCの遠隔操作ソリューション群におけるクライアント側の操作ソフトウェア。同ソフトウェア群をインストールすることで、自宅のPCを外出先より遠隔操作できるようにする。
このLuiリモートスクリーン for Androidは、個人向けPC LaVie/VALUESTARシリーズを展開するNECパーソナルコンピュータと、スマートフォンMEDIASシリーズを展開するNECカシオモバイルコミュニケーションズの連携により実現。まずはMEDIASシリーズ(N-04C、N-06C)、G'zOne IS11CAなど、NECカシオ製Androidスマートフォンを動作検証済み/動作対応とし、今後2011年冬モデルAndroidスマートフォンへの対応も順次行っていく。
ダウンロード購入はAndroidマーケットにて行う。価格は2625円(税込み)、2011年1月31日までキャンペーン価格で525円。14日間試用できる体験版も用意する。必要スペックはOSにAndroid 2.2/2.3/3.1を採用し、解像度480×800ドット以上のディスプレイを搭載するAndroidスマートフォン、タブレット。ただ、確実な動作を提供するため、同社で動作確認を行った端末以外ではダウンロードできない。動作検証済みおよび動作検証予定の端末は以下の通り。
NECカシオ製スマートフォン動作確認状況 | |
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動作検証済み | MEDIAS(N-04C)、MEDIAS WP(N-06C)、G'zOne IS11CA |
動作検証中 | MEDIAS PP(N-01D)、MEDIAS BR(IS11N) |
動作検証予定 | MEDIAS LTE(N-04D)、MEDIAS CH(101N) |
サーバ側(遠隔操作される側)となるPCは、“原則”として一部下位CPU搭載モデルを除くWindows 7搭載のNEC製VALUESTARシリーズ、LaVieシリーズが対象となる。
ソフトウェアのインストールは、AndroidスマートフォンでLuiリモートスクリーン for Androidをインストール→一緒にスマートフォンのSDメモリーカード領域にサーバ用ソフトウェア(インストーラ)がコピーされる→同ファイルをWindows PCへコピーし、Luiサーバソフトウェアをインストールする──という手段で実行する。初心者層では少しややこしい方法だが、動作非対応機器で“インストールしたのに動かない”などユーザーの困惑を防ぐべく、このような手段としたようだ。
機器の登録は、同一LAN内においてサーバソフトで表示される認証番号をスマートフォン側で入力して認証する。この認証が済めば、3G網、LTE網、公衆無線LAN網など外出先/外部ネットワークからでも自宅PCへリモートアクセスできるようになる。また、自宅PCの遠隔電源制御は「AtermWR8600N」などWOL(Wake on LAN)対応のルータの導入で対応可能だ。
Luiリモートスクリーン for Androidは、既存のWindows PC用リモートスクリーンとほぼ同等機能を備える。タッチ用マウスカーソル操作機能「タッチマウス」を用意し、基本はマウスでの操作が主となるWindows 7も疑似的にタッチ操作で行え、ピンチイン/アウトでの表示拡大/縮小、フリック操作による部分表示位置の移動など、スマートフォンの画面・操作スタイルでも(自宅の)Windows 7をそこそこ快適に操作できるよう工夫している。
外部環境での実速度は実効約1Mbps以上が望ましいとするが、専用サーバとクライアントソフトでデータを圧縮/伸長して通信する仕組みのため、実データ量は適度に抑えられるという。
動作はなかなかスルスル快適に動作しており、3G環境でも通信環境さえよければそこそこ普通に扱えそうだ。Xi対応ルータ経由での通信など、より速度に余裕のある環境なら、画質モード(画質優先/標準/動き優先)や転送モード(PC/Movie)を調整しつつ利用シーンに応じて高画質傾向なモードへ切り替えて使うのもありだろう。
「対応機種は順次増やしていきます。MEDIAS LTEの動作検証もこれから取り組んでいく予定です」(説明員)
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